私は定期的に和スイーツを食べたくなるのですが、フィリピン・セブには和菓子や日本風のスイーツが食べられるお店がほとんどありません。
そのため現地で使える材料を探しては自分で作る羽目になります。
今回はフィリピンの粉寒天を使ってあんみつを作ったので、使った材料やレシピを紹介したいと思います。
フィリピンの寒天について
フィリピンの普通のスーパーでも、Gulamanという寒天パウダーが売られています。
ですが、ほとんどが味・色付きで砂糖たっぷりの粉寒天で、シンプルなフレーバー無しのものはめったにありません。
ですが先日、私がいつもゼラチンを購入する製菓材料店「Caro & Marie」に行ったときに、無色で味の無い粉寒天を見つけました!
同じお店のゼラチンでコーヒーゼリーや牛乳プリンはよく作るのですが、無色の粉寒天はこれまで見つけられなくて、あんみつや寒天ベースのゼリーを食べたくても作れなかったんです。
早速粉寒天を購入し、他にもあんみつの材料になるものを用意しました。
ちなみに、私がセブへ移住して数年たったころ(今から10年くらい前)は、セブのローカルスーパーで棒寒天が売られていて、それを使ってあんみつを作ったことがありました。
ですが、棒寒天自体が微妙に生臭くて、出来上がった寒天ゼリーも何か雑味があって「これ絶対綺麗じゃない海水で育った海藻でつくられてる!」と思ったので完食せずに終わりました。
フィリピンの寒天を使うのはその時以来なので、本当に久しぶりの挑戦です。
あんみつの材料について
まず寒天と黒蜜は、すべてローカル材料でつくれます。
今回私が使ったのは、Caro & Marieの無色の粉寒天(90g 59ペソ)、マスコバドシュガー(500g 70ペソ前後、黒糖やきび砂糖のようなローカルの健康に良い砂糖)、砂糖=Refined Sugarと水です。
白玉団子はもち米粉=Glutinous Rice Flourと水で作ってもいいのですが、お豆腐があればお豆腐で作ったほうが、柔らかく美味しいお団子になります。
以前に紹介したみたらし団子と同じ要領で作ります。
今回は使いかけの韓国やわらか豆腐(スンドゥブ用・Korean Taho)があったのでそれを使いました。
トッピングは、普通のスーパーで買ったチェリー(日本のものより甘いですが)とみかん缶(みかんシロップ漬け)、それから手作り日本食材デリバリーのやまとやさんで買ったあんこです。
さらにもう1つ、今回の材料で一番高い、抹茶アイスも奮発してトッピングすることにしました。
これは日本食材店の町屋マートで買いました。
スーパーカップって日本だと安いアイスの代表的存在なのに、セブだとかなり贅沢感があるので、買う時は結構悩みました(笑)
フィリピンローカル材料でつくるあんみつ レシピ
<あんみつ 材料 1.5人分>
~寒天~
- 味のついていない粉寒天=Gulaman Unflavored 大さじ4
- 水 150ml
- 砂糖=Refined Sugar 小さじ1/2
- 牛乳 小さじ1/2
※なくてもOK。寒天の見た目を白っぽくしたい場合のみ入れます。
~白玉団子(豆腐白玉)~
- もち米粉=Glutinous Rice Flour 50~80g
- 絹ごし豆腐または水 もち米粉の1/3~半分量程度
~黒みつ~
- マスコバドシュガー=Muscovado Sugar 大さじ1.5
- 水 大さじ1
~トッピング用~
- あんこ 適量
- チェリー 1個
- みかん缶の実 2粒
- 抹茶アイスクリーム 適量
①まず、寒天を作ります。
お鍋に水150mlと粉寒天大さじ4、砂糖小さじ1/2を入れて混ぜながら煮溶かし、沸騰してから2分ほど弱火で火を通します。
しっかり溶けたら水で濡らしたタッパーやバットに入れて固めます。
が、前回寒天だけを試作した時に、フィリピンの寒天は日本のものと比べて仕上がりの透明度が高すぎるのが気になったので、見た目だけでも日本の寒天っぽさを出すために、少し白色を付けたいと思いました。
そこで今回は、牛乳を入れてみることにしました。
味に影響がなく色がすこし濁った感じになる程度、小さじ1/2ほどです。
これはもちろん入れなくてもいいです。
寒天は常温で固まるのでバットに入れたら1時間ほど放置し、食べる前に冷蔵庫へ移して冷やしておきます。
固まったら&冷えたら、バットから取り出して1.5cm角くらいに切っておきます。
②次に豆腐白玉を作ります。
実は最近はかりを落として壊してしまい、目分量です。
もち米粉を50~70g程度ボウルに入れ、そこにその1/3量くらいのお豆腐を加えます。
お豆腐の水分量によって必要な量が変わるので、途中で粉を足したりしながら調整し、大体耳たぶくらいの柔らかさになるまで手で混ぜます。
なめらかに混ざったら手で丸めて、沸かしたお湯で2~3分ゆで、お水にとって冷ましておきます。
③黒蜜を作ります。
フィリピンの黒砂糖、マスコバドシュガー大さじ1.5と水大さじ1を耐熱容器に入れ、スプーンで混ぜて砂糖の粒を崩してから電子レンジ(上から2番目の強さ)で1分加熱します。
一旦取り出してスプーンで混ぜ、もう30秒レンジ加熱してからよく混ぜて冷ましておきます。
とろみの付き具合により加熱時間や水の量を調整してください。
④あとは盛り付けるだけです。
器に寒天、白玉団子、みかん、あんこ、チェリー、抹茶アイスを載せ、黒蜜をそえて、あんみつの完成です!
牛乳をわずかに加えたことで、寒天の透明度が少し下がって、前回試作したときよりも日本っぽさが出ている気がします。
また、粉寒天の量も水150mlに対して大さじ4で正解でした。
これより少なくても固まりはしますが、寒天ならではの歯ごたえが足りなくなります。
大さじ4.5~5くらい入れてもいいかもしれません。
なお、チェリー(甘い!)や抹茶アイス(高い!)は使わなくてもいいと思います。
見た目重視で今回は使いましたが、私は次回作る時は無くても全然美味しく食べられる、と思いました。
この2つを使わなければ、あんこ以外は安いローカル材料ばかりでできるので、フィリピンで和スイーツが恋しくなったら、ぜひ作ってみてください!
抹茶寒天バージョン
翌日は日本のペットボトル入り抹茶オレ150mlを使って抹茶寒天も作りました。
見た目はそれらしいんですが、砂糖は加えなかったのに甘すぎて、お茶の味も全然しませんでした。
抹茶オレ自体が抹茶の味しませんもんね…。しょうがないですね…。
抹茶寒天が食べたくなったら、おとなしく飛行機に乗ってマニラの「Tsujiri(都路里/辻利)」に行くのが正解かもしれません。
追記:抹茶あんみつリベンジ
上の抹茶あんみつが美味しくなかったのが悔しくて、この後見つけたセブの「Strange Matcha」の抹茶ドリンクや、一時帰国で買ってきた抹茶パウダーを使って何度か抹茶あんみつを作りました。
やっぱりちゃんとした抹茶で作ると美味しいです。
抹茶さえあれば、あとは意外とセブで手に入る材料で作れるので、日本に行く機会があれば抹茶パウダーを買ってくることをお勧めします!
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