前回の記事で紹介した「Ong Kin King」は、製菓関係の道具が豊富で業者さん向けのかなりローカルなお店でしたが、今回はもう少し外国人にも行きやすい、小奇麗で製菓材料が充実したお店「Caro & Marie」(カロマリ)を紹介します。
Caro & Marieの場所
「Caro & Marie」は、SMセブシティの向かい(山側の入り口、Entrance1のほう)にあるAPM Centraleというモール内にあります。
以前はその隣にあった古いAPMモールに入っていましたが、2022年5月に、新しくできたAPM Centraleの方に移転しました。
もう1つ、マンゴーアベニューの近くにも小さめの店舗がありますが、今日は移転直後のAPM Centrale店の様子を紹介します!
普通のスーパーに無い製菓材料が揃う
もともとこのお店を知ったきっかけは、セブでお菓子の仕事をしている人に教えてもらったことです。
プロも使っていますが、一般のフィリピン人でお菓子作りが好きな人も通っているような雰囲気のお店です。
新店舗は旧店舗より明るく、綺麗に整理されていて見やすかったです。
フィリピンの普通のスーパーには置いていないものも結構あるので、取扱商品を写真多めで紹介します。
以前セブのスーパーで探してなかなか見つからなかった浮き粉(Wheat Flour)やタピオカ粉(Tapioca Starch)も、Caro & Marieなら普通に買えます。
浮き粉は、点心の海老餃子(Hakaw)の半透明の皮の材料です。一度買ってみたのですが、綺麗に包むのが難しすぎてまだ使い切れずにいます。
タピオカ粉は、今回買って早速昨日しゅうまい作りに使いました。
他にも、普通のスーパーでは見かけない、クエン酸(Citric Acid)や保存料、生地の改良剤などもあります。
ナッツ類はアーモンド、ヘーゼルナッツ、マカダミアナッツ、カシューナッツ、ピーナッツ、ピスタチオ、くるみ、松の実がありました。
ただ、生クリームに関しては、ここでも植物性の生クリーム(ホイップクリーム)しか扱っていません。
セブのどこでなら美味しい動物性の生クリームが買えるのか、知っている方がいれば教えてほしいです。
道具類は、前回紹介した「Ong Kin King」に比べると少なめです。
とくにケーキの焼き型やラッピング資材は「Ong Kin King」の方が圧倒的に種類が多いです。
(でも「Caro & Marie」の方が整理整頓はされています)
私はいつもこのお店でゼラチンを買っているのですが、うちにはまだ買い置きのゼラチンが大量にあるので、今回はくるみとタピオカ粉を購入しました。
セブでお菓子作りをする人で、スーパーの製菓材料コーナーに満足していない人は、きっとCaro & Marieに行けば楽しめると思います!
Caro & Marieのゼラチンをお勧めする理由
私はゼリーが好きで自分でも作りたいので、フィリピン移住当初(10年以上前)からゼラチンをいろいろ試していました。
セブの普通のスーパーで手に入るゼラチンといえば、こちら。「Jello」と「Knox」です。
もしくは、ローカル向けに寒天ベースのゼリーの素「Gulaman」も売られていますが、着色料と香料がハンパないです。
「Jello」やGulaman系は大体味つきなのでお菓子作りには使いづらく、最初にUnflavoredの「Knox」を試したのですが、美味しくないです。
率直に言うと「なんか豚くさい」んです…。
日本のゼラチンに比べて動物臭が強くて、使いにくいことこの上なかったです。
そんな時に教えてもらったCaro & Marieで試しにゼラチンを買ってみたら、癖がなく非常に使い勝手がよかったんです。
最初に見つけてからもう5年くらいになりますが、ゼラチンはずっと「Caro & Marie」のものを使っています。
安いけれど、Knoxよりも断然お勧めです!
ちなみに「Caro & Marie」では以前アガーも扱っていました。(日本ではゼリー作りにはゼラチン・アガー・寒天の3種類が一般的)
が、Caro & Marieのアガーは癖があり、あまり好みじゃないなあと思って使わなくなっていました。
今回お店で聞いてみたら、今はもうアガーは取り扱っていないそうです。
Caro & Marieのゼラチン・おすすめの使い方
Caro & Marieのゼラチンはシンプル包装で、水の分量や使用方法などが書かれていません。
日本のゼラチンと同じ感覚で使ったり、重さをはかって日本のレシピと同じグラム数で使うとなぜか失敗したので、私の使い方を書いておきます。
- ゼラチン小さじ1を水大さじ1に振り入れて5分待ち、しっかりふやかしてから温めた液体にいれて使う
- 液体は60~80℃程度に温め、沸騰させないこと(沸騰させると固まりにくくなります)
※私は簡単に、レンジ(上から二番目の強度)で1分~1分半で温めることが多いです - ミルクプリンやコーヒーゼリーなど固めに仕上げたい時はゼラチン小さじ1に対して液体160ml(ふやかし用の水は含まず)
- ふるふるのやわらかゼリーにしたい時はゼラチン小さじ1に対して液体220~260ml(ふやかし用の水は含まず)
上のルールさえ守れば失敗せず、簡単に好みの固さのゼリーが作れます。
こちらは牛乳が余ったときに良く作る「ミルクプリンのみかんゼリー載せ」。
下のミルクプリンは砂糖入り牛乳160mlに小さじ1のゼラチンと大さじ1の水で、しっかりめです。
上のふるふるオレンジは、みかん缶のシロップ70mlあたり小さじ1/4のゼラチンでかなり緩めに作ってから、くずしてミルクプリンにのせています。
フィリピンではちょうどいい甘さのゼリーを外食で食べる(またはスーパーで買う)のは難しいです。
ですがゼラチンがあれば、コーヒーゼリーやフルーツゼリー、豆乳プリンなどを自分好みの甘さ・固さで簡単に作ることができます。
ゼリーを手作りするなら、ぜひCaro & Marieのゼラチンで試してみてください!
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