少し前に、私の住むフィリピン・セブではここ最近水不足や猛暑の影響で葉物野菜が高騰していることを書きました(キャベツ200ペソ台、白菜100ペソ台など)。
それで先日ガイサノカントリーモールのスーパー(野菜売り場が広い)に行った際、ドキドキしながら野菜を物色し始めると、ケールが安かったんです。
先月初めて買ってみた野菜で、美味しかったと書いていましたが、栄養も豊富なうえに手頃なのは嬉しいですね。
レタスとかキャベツが高くて食べられないのなら、ケールを食べればいいじゃない…!と思って2パック買いました。
美味しく食べられたレシピを2種類紹介します。
ケールとポメロのチーズナッツサラダ
前記事にもらったシズさんからのコメントで、「柑橘果汁と塩で揉むMassaged Kale」という表現を聞いてから、ケールをポメロと合わせたい…!とずっと思っていました。
ポメロとは、フィリピンや東南アジアでは割とメジャーな果物で、甘さ控えめのはっさくのような柑橘です。
はっさくにも似ているけど、甘みと水分の少ないピンクグレープフルーツのような感じでもあります。
オレンジ等に比べてサイズが大きく皮も分厚いので、フィリピンのスーパーでは薄皮までむいた状態の便利なパックがよく売られています。
ただ、ポメロは果汁が少ないので、ケールを揉むときの果汁はカラマンシー果汁を使っています。
<ケールとポメロのチーズナッツサラダ 材料 1人分>
- ケール 90g前後
- 胡瓜 小さめ1/3本
- 玉ねぎ 小さめ1/8個
- トマト 小さめ1/2個
- ポメロ 大きめ2房
- クリームチーズ 10~20g
- スライスアーモンドやくるみなど好きなナッツ 適量
- 塩 小さじ1/4
- カラマンシー 1~2個
- エクストラバージンオリーブオイル 小さじ1
- 蜂蜜 数滴
※無くてもOK - 胡椒 少々
①ケールの一番太い茎=軸は、生で食べるには少し硬いので取り除きます。指で軸を押さえて葉っぱをひっぱると取れます。
②日本で売られているケールはもっと綺麗かもしれませんが、フィリピンの野菜は土や泥やたまに虫もついていることがあるので、水をはったボウルに入れて、振るようにして良く洗います。
私は水道水で2回洗い、最後に飲料水につけて洗いました。
③洗ったケールの水分をキッチンペーパー等でしっかりとふき取ってから、1cmほどの幅にきざみます。
刻んだケールをボウルに入れて、カラマンシー果汁1個分と塩小さじ1/4を振りかけ、手でよく揉みこみます。苦みやえぐみを取る下処理です。
この状態のまま10分ほどおいておき、その間にトマトと胡瓜とクリームチーズを7ミリほどの角切りに、玉ねぎを薄切りにしておきます。
④ケールがしなっとしたら、トマトと胡瓜と玉ねぎを加え、エクストラバージンオリーブオイル小さじ1を入れてよく混ぜ合わせます。
味見をして酸味が足りなければカラマンシー果汁を、甘みがほしければ蜂蜜を数滴追加します。
全体に味がなじんだら、さいの目クリームチーズとスライスアーモンド大さじ1も加え、ポメロ2房を手でちぎりながら加えて、ざっくりと混ぜます。
チーズとナッツとポメロを最後に入れるのは、混ぜすぎるとクリームチーズが溶ける&ナッツやポメロが細かくなりすぎるためです。
⑤器に盛って、黒胡椒を好きなだけかけて完成です!
ポメロは甘過ぎない果物なので、料理にフルーツを入れるのが苦手な人でも受け入れやすいと思います。
ケールも他の野菜も小さめに刻んであるので、いろいろ具が入っていてもスプーンで食べやすいです。
爽やかなポメロの味と、ケール(下処理のおかげで苦み無し!)とさいの目野菜たっぷりで、ヘルシーで美味しいサラダになりました。
ガーリックシュリンプ&フォカッチャという油多めメニューに添えて食べました。
(ケールを食べることによって罪悪感を薄める作戦)
ケールのにんにく炒め
これは、日本の友達から、デパ地下のお惣菜屋さんにあるケール炒めが美味しくてハマったと聞いて、作ってみました。
フィリピンに住んでいると、「日本のデパ地下のお惣菜」と聞くだけで、もう絶対美味しいやろそれ!と思ってしまいます。
ケールはあんまり火を通し過ぎるとなんかカンコンみたいになりそうなので、軽くお湯でゆでてから1分未満で炒めました。
※カンコンは、フィリピンではメジャーなかなり安いローカル野菜で、くったくたに炒め煮にする料理によく使われます。(私はあんまり好きじゃないです)
サラダよりも少ない材料ででき、また炒めることでかさが減るので、ケールがたくさん食べられます。
<ケールのにんにく炒め 材料 1人分>
- ケール 100g
- サラダ油またはオリーブオイル 小さじ1/2
- 塩 1つまみ
- オリーブオイル 大さじ1/2
- ベーコン 数センチ
- にんにく 2かけ
- 塩・胡椒 少々
①ケールはサラダと同様にボウルにためたお水の中で良く洗い、軸の部分は斜め薄切りに、葉の部分は5cmほどの大きさに切ります。
にんにく2かけはみじん切りに、ベーコンは一口大に切っておきます。
②フライパンに飲料水とサラダ油小さじ1/2と塩1つまみを入れて火にかけ、沸騰したらケールの軸の部分を入れて30秒、葉の部分を加えてから20秒でお湯からあげます。
③フライパンの水気をふきとり(鉄フライパンの場合はただ温めて水分を飛ばし)、オリーブオイル大さじ1/2を入れてからベーコンを入れ、弱火で焼き目を付けます。
途中でにんにくのみじん切りを加え、焦げないように弱火で加熱していい香りがしてきたら、②のケールをフライパンに戻しいれて、ざっと混ぜてから20秒程度で火を止めます。
味を見て塩胡椒少々をふり、お皿に盛ります。
ケールの軸も美味しく食べられました。
にんにくが結構きいているので、シンプルな味付けながらしっかりご飯がすすみます。
ちなみに、下茹でしないでそのまま炒めてもみたのですが、下茹でした方がケールの色が鮮やかで歯ごたえも良くなり、軸も食べやすかったです。
そのまま炒めると、なんかキシキシした食感が気になるんですよね。
青菜を油と塩入りのお湯でさっとゆでてから炒める、というのは、青梗菜のにんにく炒めを作るときにも私はやっていまして、仕上がりに結構差が出るのでぜひやってみてください!
その他の材料について
サラダに使った胡瓜について、いつもはJapanese Cucumberを買っているのですが、今回ガイサノカントリーモールのスーパーでEuropean Cucumberというのを見つけたので買ってみました。
1本8センチくらいで、Japanese Cucumberよりも小ぶりなんですが、4本28ペソと安かったのと、使ってみると種が少なく、適度な固さもあって美味しかったです。
それから、サラダのスライスアーモンドは、これまでフィリピン・セブのいろんなお店で買いましたが、私は製菓材料店Caro & Marieで売っているものが一番質が安定していると思いました。
炒め物に使うベーコンは、何度も何度もしつこいようですが(笑)、このKing’s American Premium Baconがおすすめです。
このベーコンは、The Market Place、ランダース、ガイサノ系列のお店などで買えることが多いです。
キャベツやレタスの値段が落ち着くまでは、ケールは今後もよく買うことになりそうです。
サンドイッチにしたりパスタにしたりもしてみたいと思っています。
ほんとに↑の調理法だと全然苦くないので、試してみてください!
コメント