先日、フィリピン・セブ島の郊外に住むフィリピン人の友人がセブに来るついでに、また採れたての新鮮野菜を届けてくれました。
以前、私にフィリピンの料理用バナナ・サババナナを届けてくれたのと同じ人です。
サババナナもそうでしたが、私はフィリピン・セブに住んでもう15年近くなるのに、ローカルの野菜や果物で使ったことが無いもの、まだまだあるんですよね。
そして彼女が届けてくれる野菜や果物は、こちらのスーパーで買えるものよりもずっと新鮮で味が良いものが多いんです。
以前もらったパパイヤなんか、スーパーで買うやつより2段階くらい上の美味しさで、感動したことがあります。
今回は、大きなパパイヤ・レモングラス・茄子・Alugbati(アルグバティ)を入れてくれていました。
このアルグバティ、これまで幾度となくフィリピン・セブのローカルスーパーで見てきたけれど、どう使ったらいいかいまいちわからず自分で買ったことは無かった野菜です。
ツタっぽい野菜で、茎が紫色のものもあります。
日本では、「つるむらさき」という名前で呼ばれています。
英語ではAlugbatiもしくは Malabar spinach、Indian spinachなどとも呼ぶようで、見た目は少しほうれん草に似ています。
実際食べてみるとほうれん草よりアクやえぐみが少なく、茎部分などに若干粘りがあり、カンコンという他のフィリピンのローカル葉物野菜に比べてクセも無く、使いやすい野菜でした!
ナムルにすると美味しかったので、今日はそのレシピを紹介します。
アルグバティ(つるむらさき)のナムル レシピ
<アルグバティ(つるむらさき)のナムル 材料 1人分>
- アルグバティ=Alugbati 80g前後
- お湯+塩少々(茹で用)
- 鶏ガラスープの素 2つまみ
- 塩 2つまみ
- 味の素 1つまみ
- おろしにんにく 1/2かけ分
- ごま油 小さじ1
- 醤油 2滴前後
- いりごままたはすりごま 適量
①アルグバティは洗って葉の部分と茎の部分に分け、茎部分は長さ2cmほどに切っておきます。
お湯を沸かして塩少々を加え、そこに茎部分を入れて1分茹で、続いて葉の部分も加えて30秒茹でます。

レンジ加熱してもいいけど、塩ゆでにする理由は後述します
②ざるにあげて水気を切ります。
この間に、ボウルで調味料を合わせます。
鶏がらスープの素と塩各2つまみと味の素1つまみ、おろしにんにく1/2かけ分とごま油小さじ1を入れて混ぜます。
粉系調味料はゆであがった熱い野菜を入れたらちゃんと溶けるので、この時点では粉が残っていても大丈夫です。
③水気をぎゅっと絞ったアルグバティを調味料を入れたボウルに入れ、良く和えてから味見します。
塩気の加減を見ながら好みで醤油を1~2滴加え、すりごまも好きなだけ入れて混ぜます。
④お皿に盛り、いりごまをちらして完成です。
めちゃくちゃ簡単でした!
そして、ほうれん草のナムルよりもキシキシ感が少なくて、固めの茎がアクセントになるのも好みでした。
一緒にもらったレモングラスや茄子を使って作ったトムヤムクンと一緒に食べました。
アルグバティの味とネバネバ度について
今回使ったアルグバティは、フィリピン・セブのスーパーではものすごく一般的な野菜なんですが、私がこれまで積極的に買わなかったのは、
- 同じようなフィリピンのローカル野菜カンコン(Kang Kong)が結構味に癖があって好みじゃないのでなんとなく避けていた
- モロヘイヤに似たネバネバ要素のある野菜と聞いたことがあり、私はモロヘイヤはそんなに好きじゃないので敢えて挑戦しないでおこうと思っていた
という2つの理由がありました。
でも、食べてみるとアルグバティはカンコンよりもずっとあっさりして癖のない味でしたし、粘り気も少なかったです。
ちなみに、ネバネバ系食物のうち、私はモロヘイヤ・なめたけ・めかぶ・じゅんさい等はネバネバ度が高すぎると思っていて、出されたら食べるけど自分から進んで買って料理したりしないです。
一方オクラはネバネバ度が低めだと思っていて決して嫌いではなく、フィリピンでは入手しやすいのもあって良く買っています。そしてネバネバ系でも、とろろや納豆はむしろ大好きです。
アルグバティのネバネバ度はオクラより若干低い程度、モロヘイヤなんかよりずっと扱いやすいです。
また、味もほうれん草からえぐみを引いたようなシンプルな味でした。
ベーコン・にんにくと炒めたり、オムレツにしたり、ほうれん草を使うメニューには大体合いそうです。
日本のキッコーマンの公式ホームページにアルグバティ(和名つるむらさき)のレシピがいくつか載っていたので、こういう和風のおかずにも使えそうです。
アルグバティの栄養素とシュウ酸について
ほうれん草と似た野菜、ということで、結石持ち(かっこよく?言うとStone Former)の私は一応アルグバティがシュウ酸(Oxalic Acid、採りすぎると結石の原因になる)を多く含んでいるかどうかも調べてみました。
ほうれん草とは別の野菜で、ビタミンAやビタミンCやカルシウムや鉄分を多く含み栄養豊富ですが、シュウ酸もある程度含んでいるようです。
ただしシュウ酸はほうれん草ほど多くないということなので、私の場合は特にほうれん草を食べたくなったら代わりにアルグバティを選んだ方がよさそうです。
それから、今回紹介したレシピの最初の茹では、電子レンジで時短することもできそうなのですが、私はシュウ酸多め野菜はなるべくお湯でゆでてシュウ酸を減らしたいのでそうしました。
さらに今回のようにごまをたっぷりかけたり、鰹節や牛乳やチーズなどカルシウムが多く含まれる食品と合わせることも、結石予防のためにこころがけようと思います!
(あんな痛い思い、もう二度としたくないんです…気になる方は以下もご覧ください。)
今回私が使ったアルグバティが、セブ郊外の畑で取れた新鮮なものだったので特に美味しかった、という可能性も十分あります。
ただ、ローカル野菜できっと値段も安いと思うので、また今度スーパーで綺麗なものを見つけたら買って、オムレツやパスタなどにも使っていきたいと思います!
追記:アルグバティの発音と他の料理例
その後、スーパーでまた買って(200gちょっとで50ペソ弱でした)、ベーコンとアルグバティのクリームパスタ、
アルグバティとチーズのオムレツ、

with 手作りグラノーラ
それからコメントを読んですぐにこの梅風味のお浸しも作りました。
どれも美味しかったです!今年知れて良かった&今後も定期的に買おうと思いました。
ところでアルグバティの発音についてですが、これをくれたフィリピン人の友人に発音してもらったら、ルとロの間みたいに発音していて確かに「アロバテ」と聞こえました。
ゆっくり発音して!って言ったら、「アログバティ」って言ってた(笑)ので、ちゃんとAlugbatiのgも小さく残っています。
さりげに発音難しい単語ですね…日本人は「アロバテ」と言ったほうが通じやすいと思いました。市場などで買う方は「アロバテ」で覚えてください!
コメント
こんにちは。猫ちゃん、元気そうで何よりです!
アロバテはわさび、塩麹、オリーブオイルで和えても(さらにそれをパスタに加えても)美味しくて、日本のわさびを買ってきた時には使ってます☺︎ あとは梅干しとだし醤油で和風のお浸しにしたり…納豆、セブでは買いませんが、昔は日本ではよく納豆和えにしてました。ネバネバ大好きなのです。
akaneさん、ありがとうございます!猫はむしろ1年前より若返っていて、嬉しい限りです。(猫フード情報を集め中なので、そのうち記事にする予定です)
私、わさびが食べられない子ども舌なのですが、梅味のお浸しは絶対好きなやつなので早速やってみますね。
実はスーパーでまた買ってきまして、今日のお昼はベーコンとアルグバティ(アロバテ?)のクリームパスタにしました。本当、ほうれん草代わりになって便利ですよね。
今度納豆買ったら入れてみます。ありがとうございます!
追加に梅干し和え加えていただいてありがとうございます!パスタにも良いですよね。クリーム系、オイル系…❤︎ ほうれん草ほどクセがないので、ほんと使いやすくて重宝するお野菜です☺︎
キャットフード情報、てことでご参考までにうちの猫たちはAoziってメーカーのをドライ、ウェットともにあげてます。前はドライフードしかあげてなかったのですが、缶詰をあげたら味をしめて、缶詰の方ばかりくれくれ言われる毎日です。笑 最近はとうとうちゅ〜るも買ってしまい…(日本で買う方が安いんだろなー、なんて思いながら。😭)
> ほうれん草ほどクセがなくて使いやすい
ほんとそうです。ほうれん草より好きな味で、これまで10年以上スルーしてきたのがもったいなかったです。
…コメント見て、次買ったらまずオイルパスタにすることが確定しました!
Aozi、ドライフードなら見たことあります。オーガニックなんですね。ウェットもあるなら、また今後猫が食欲不振になった時の味のバラエティーに加えると良いかもしれませんね。情報ありがとうございます!
ちゅーるはこっちでは高いですよね…私は日本に帰ったら毎回買いますが、貴重なのでなんらかの謝罪時や、ご褒美の時だけあげてます(笑)