先日、遠方に住む友人から、サババナナをもらいました。
サババナナとは、フィリピンではメジャーな調理用バナナのことで、通常生食せず、火を通して煮物にしたりおやつに使います。
私は13年フィリピンに住んでいて、自分でサババナナを買ったことがありません。
バナナといえばいつも日本で食べているのと同じような、ラカタン(Lakatan)バナナを買っていました。
サババナナをどう使おうか…と考えて思い浮かんだのが、フィリピンの定番屋台おやつ、バナナキューでした。
Youtubeでレシピを探して数回作ったのですが、作り方によって仕上がりが全然違ったので、お勧めの作り方(&失敗例も)を紹介します!
バナナキューの作り方(おすすめのレシピ)
<バナナキュー 材料 6本分>
- サババナナ=Saba Banana(調理用バナナ) 6本
- ブラウンシュガー 大さじ4~5
- 揚げ油(私は米ぬか油) 350ml
①フライパンに油350ml(私の20cmフライパンなら底から1.5~2cmくらい)を入れ、火にかけて温めます。
温まってきたら、そこにブラウンシュガー大さじ4~5を直接入れます。
②そのまま弱火でしばらくあたためて、最初は触らずに、油の中で砂糖が溶けていくのを見守ります。
砂糖の色が濃くなって自分から油の中で動き始め(固形部分ができてふよふよしてきます)、全体の形状が変わってきたら、バナナの皮をむいて投入していきます。
③砂糖入りの油にバナナを入れると、溶けてペースト状になった砂糖がバナナに少しつきます。
ここから、木べらやスプーン等で混ぜながらバナナ全体に砂糖をまとわりつかせていきます。
揚げ時間は大体バナナ投入から10~12分くらい。バナナに火が通ると、色が濃い黄色になって甘い香りがしてきます。
④ヘラよりも木のスプーンやお玉の方が、表面に浮いてきたバナナに砂糖入りの油をかけながら揚げられるので良いかもしれません。
揚げ時間のうち特に前半はたえず混ぜ、均一に砂糖や色がつくようにします。
⑤10~12分程経ってしっかり火が通りペースト状の砂糖がまんべんなくバナナについたら、油を切りながらお皿に並べ、すぐに串(小ぶりのバナナならつまようじでOK)を刺します。
このまま30分以上冷まして、表面の飴が固まった後に食べるのがおすすめです!
揚げたての熱いまま食べると、柔らかい飴が歯にくっついて歯の上で固まります(笑)
失敗?というか微妙だった作り方
バナナキューを作るにあたって私が最初に参考にしたレシピは、「まずバナナを揚げてから油に砂糖を入れる」というものでした。
普段自分でプリンなどを作る時、「カラメルは砂糖と液体(水)を火にかけてからしばらくは触らない」のが鉄則だと思っていたので、このときも砂糖を入れた後はあまり触らないでいたんです。
すると、バナナにまとわりついてはくれたものの、砂糖の粒が残って表面がザラザラな仕上がりになってしまいました。
違いが分かりますでしょうか?
ただ、上の仕上がりでも味は十分美味しかったんです。
特にサババナナの、芋とバナナを合わせたような食感と濃縮されたバナナ味とカラメルの相性が最高でした。
成功レシピの参考動画とポイント(推定)
バナナキューは、フィリピンではそのへんの道端で15ペソくらいで買えるので、フィリピン在住が長くなってからは全然食べていませんでした。
でも今回自分で作ってみて改めて美味しさに驚いたので、別のレシピを探してもっと美味しく作ってやろうという欲が出ました。
せっかくなのでフィリピン人のレシピをYoutubeで探しました。が、ほとんどがタガログ語です。
言葉を理解しないまま何本か見た結果、この方のレシピが美味しそうに見えたので、そこからポイントを予想しました。
~ バナナキューを美味しく作るポイント(推定)~
- 油を温めてから砂糖を入れ、そこからしばらくは触らずに砂糖の形状が変わるまで加熱しながら待つ。
- 砂糖がしっかりペースト状になってからバナナを入れることで、滑らかな仕上がりになる。
- さらに最初にしっかり砂糖を加熱することで、別の作り方をした時よりもちゃんとカラメル状になるため、ただ甘いだけではない、香ばしくて大人っぽい味になる!
タガログ語をわかる方が見たら上のようなことは全然言っていないかもしれませんが、特に最初の油に砂糖を入れてからしばらくはなんかずっと放置されてるので、たぶんそんな感じのコツなんじゃないかな~と予想します。
この作り方の方がだいぶ美味しいバナナキューになり、現地の方にも美味しい!バナナキュー作るの上手いじゃん日本人の癖に!と言われたので、良かったら作ってみてください!
ちなみに、砂糖まじりの揚げ油を再利用したくて&バナナもたくさんあったので、結局3回作りました。
3回目はさつまいもも一緒に揚げて、カモテキュー(バナナキューのさつまいもバージョン)も作りました。
さつまいもだとほぼ大学芋の味になりますが、これも美味しかったです!
おまけ:フライパンの楽な片付けかた
熱した油に砂糖を投入するという日本ではまずありえない調理法でしたが、完成後に使ったフライパンを見て、すこしうんざりしました。
油と固まった砂糖でギットギトです。これの簡単な片付け方法も共有しておきます。
軽くペーパー等で油を拭いたら(砂糖がこびりついているので綺麗にはならない)、フライパンに半分くらいまで水道水を入れて火にかけ沸かします。
水がわいたら、重曹=Baking Soda大さじ1ほどを入れてそのまま弱火で3分、その後お酢も大さじ1弱入れて弱火で5分ぐつぐつします。
重曹もお酢も、入れる時にシュワっとお湯が泡立つので注意して下さい。
あとは火を止めて、お湯が冷めるまで放置し、普通のスポンジでなでるだけで綺麗に落ちます。
こする必要はゼロです!
重曹は普通のスーパーでも小箱が50ペソくらいで買えますが、私は入浴剤づくりに使うため業務用のものをLazadaの通販で1キロ40~50ペソ前後で買っています。
お酢は、料理用の米酢や穀物酢とは別に、スーパーで買えるローカルのビネガー「Datu Puti」を掃除用(水垢とりなど)にキープしています。
詰替えパックが200mlで9ペソなどと激安です。
ただしお酢に関しては、鉄の(コーティングされていない)フライパン等に使うのはNGです。
重曹とお酢の2つ、フィリピンでは安価で掃除にとても便利なので、常備おすすめです!
コメント
美味しそうなバナナキューですね!
私も作って見ます。
いつもあなたのブログは楽しみで、毎日投稿していないかチェックしています😃
ありがとうございます!
甘いけど思ったより量食べれるのでぜひ作ってみてください。
記事はなるべく水曜日・土曜日に更新するようにしているので、また見に来て下さい!