私の住むフィリピンでは、健康に配慮した食べ物は買うと大体高い傾向があります。
もちろん日本でも他の国でも、オーガニック材料を使ったものや栄養価が高い素材を使ったものは高価になるのはしょうがないです。
でもフィリピンの場合、健康系商品はそこまで良い素材でなくても普通のものよりもずっと高額になる上、安くしようという努力も気配も見られないので、まるで「飢えの心配なく健康面なんか考えてる金持ちのお前らは、これくらい高くても黙って払っとけ」と提供側に言われている気さえします(笑)
そうした雰囲気を漂わせてる(と私が勝手に思っている)フィリピンの既製品のひとつが、グラノーラです。
フィリピンで買えるオーツとグラノーラの例
グラノーラの材料として一般的なオーツは、フィリピンのスーパーではよく売られていて、特にインスタントオートミール(すぐふやかして食べられるもの)は1キロあたり90ペソくらいと安価です。
私はコロナ禍中に、セブで仕事が無くなった人が「お米の代わりに安いオートミールをふやかして食べる」と言っているのを聞いたことがあるのですが、そんな感じで決して高級な食材ではありません。
それなのに、オーツをグラノーラに加工した途端、急に高くなるんですよ。
そんな中、このブログのコメント欄で交わした会話の中で美味しそうなグラノーラのレシピ動画を教えてもらったので、早速自宅で作ってみました。
結果、美味しいのに材料がシンプル&工程も簡単で、かつアレンジのしがいもありそうでした!
一度作ってみたら皆(特にフィリピンでは)買わずに作ったほうが良い!と思ったので、レシピやフィリピン・セブで入手できる材料などを紹介しますね。
グラノーラのレシピ by おかしな実験室【tetsuko’s room】さん
今回参考にしたレシピは、YouTubeチャンネルおかしな実験室【tetsuko’s room】さんのものです。
ほかにもいろいろグラノーラレシピを見たのですが、パリパリ感を出すために粉や油が必要なものが多かったのに、これはロールドオーツ・卵白・甘味料(+ナッツ)だけという超シンプル材料です。
私にこの動画を教えてくれたソフィさんはほぼ毎日?このレシピを元にしたオートミールクッキー/グラノーラを食べているということです。
超愛用者のお墨付きレシピという安心感があり、迷うことなく初グラノーラをこのレシピで作りました。正解でした。
ベースは上の動画のレシピですが、フィリピン・セブで手に入る材料と、私の好みで少しだけアレンジした作り方を紹介します。
<フィリピンで手作りグラノーラ 材料 6食分くらい?>
- ロールドオーツ 120g
※私はAustralia Harvestというブランドのものを購入。500g 94.85ペソでした。(もっと安いのも探せばある) - ブラウンシュガー 60g
※元動画ではらかんか顆粒を使っていますがフィリピンでは入手が難しいため - 卵白 1個分
~アレンジで加えたもの~
- 蜂蜜 大さじ1
- ココナッツファイン=Desiccated Coconut 20g
※ココナッツを削ったもの - くるみ 50g
- スライスアーモンド 大さじ1
~トッピング~
- ヨーグルトまたは牛乳
- チョココーティングアーモンド、ピスタチオ
①アレンジで加えるナッツ(くるみ)50gを粗く砕きます。
私は通販Lazadaで買った激安肉たたき(34ペソ!)で雑に砕きました。
オーブンを150度で予熱しはじめます。
②ボウルに卵白1個分とブラウンシュガー60gを入れてミニホイッパーで良く混ぜます。
動画では「甘味料が完全に溶けるまで」と言っていましたが、そのうち卵白が泡立ってきてどこまで混ぜればいいか分からなくなってきたので、若干砂糖の粒感が残ってるな、とは思いつつ適当なところでやめました。
③そこへロールドオーツ120gと砕いたナッツ50gを加え、卵白でオーツの粒をコーティングするように混ぜます。
途中でアレンジのココナッツファイン20gも加えました。
…明らかにボウルが小さかったです。次回はもっと大きいボウルを使おうと思いました。
④オーブンシートを敷いた天板に混ぜたものを平らに伸ばします。
動画ではオートミールクッキーやグラノーラバーのように丸や長方形に形づくったりもしていますが、私は焼いてから手で割ってグラノーラとして食べるつもりで、ざっと流してからスプーンでペタペタと押してなんとなくまとめました。
あとはもう焼くだけです。普通のお菓子を作るよりずっと楽です!
ここで、今回の生地の量は、うちのオーブンでは1回では焼けないことが分かりました。
上の画像は、今回作った分量(オーツ120g+砂糖60g+卵白1個分+ナッツやココナッツ)の半分くらいです。
⑤150度に温めたオーブンの中段で、動画通り35~40分焼こうと思ったら、うちのオーブンでは30分で火が通ってるように見え、これ以上焼くと焦げそうだったので、30分で取り出しました。
このまま少し冷まして味見をしてみました。美味しいです!
でも、フィリピン生活の弊害か、もう少し甘みとコクがあったほうが好みな気がしたので、ここでまだ残っていたもう半量の生地に、さらに蜂蜜とスライスアーモンドもそれぞれ大さじ1弱ずつ追加しました。
そして次はオーブンについているコンベクション機能(送風しながら焼くので火が回りやすい)を使って焼いてみることにしました。
スライスアーモンドは薄い分焦げやすそうと思ったので、温度を140度に下げて、コンベクション中段で30分焼きました。
…第二弾の140度コンベクション30分の方が、綺麗に焼けたような気がします!
↓の画像の上のボウルに入れたものが最初に焼いたのを粗く砕いたもの、オーブンシートに載ってるのが、スライスアーモンドと蜂蜜を加えて140度コンベクションで焼いたものです。
味を比較すると、ちいさな違いですが、第二弾の蜂蜜を追加してちょっと甘めにした方が好みでした!ナッツも2種類入る方が美味しい気がします。
ココナッツファインは、「ココナッツ!!」と主張しすぎない程度、でもほんのりココナッツの香りとサクサク感がプラスできれば…、というつもりで少なめの20gを入れましたが、好きな方はもっと入れてもいいと思います。私は控えめな感じのこの量でちょうど良かったです。
⑥完全に冷めたら容器に入れて、冷蔵庫で保存します。
ヨーグルトをかけて、この時はフルーツが無かったので、代わりにピスタチオ&ラズベリーコーティングアーモンドを少し追加しました。
牛乳でも食べてみました。牛乳の時は、チョコやココアを入れるともっと好みかも!と思いました。
買うと高いグラノーラが、こんなに簡単に自作できるとは思いませんでした。
ソフィさん、良いレシピを教えていただきありがとうございます!
今回私が使ったオーブンと材料
今回私が使ったオーブンも材料も、これまでにこのブログで書いたことがあるものが多いのですが、改めて紹介しますね。
まず、オーブンは今から6年前にSMシティセブのデパートキッチン家電売り場で9,000ペソ弱で買ったデロンギのスフォルナトゥットミニ コンベクションオーブン EO12562です。
6年以上経っても一度も故障せず使えていて、お気に入りの家電のひとつです。
オーブンシートは、セブの多くのスーパーで買えるGladのCook and Bakeを使っています。
型を使うお菓子作り用にはランダースで別のオーブンシートも買っていて、使い分けています。
ロールドオーツは、近所のメトロスーパーITパーク店で買える中で、初めて買うので大容量ではないものを探すと、これになりました。
日本でも世界的にも有名なクエーカーのは、最寄りスーパーにあったのが味付きのオートミールだけだったんです。
でも、セブの他スーパーで、クエーカーのロールドオーツ1.2キロもしくは500g入りも買えます。
上は、MetroMartという買い物代行アプリで私の住所+Rolled Oatsで検索したら出てきた、バニラドのロビンソンスーパーの関連商品一覧です。
会員制スーパーのランダースにもあります。
それから、元動画で使われているボブズレッドミルのExtra Thickロールドオーツは、Healty optionsというフィリピンの意識高い系食品店に行くと買えるかもしれません。
セブにはアヤラやSMなどの大きめモールに店舗があります。
ボブズレッドミルの製菓材料はたまにフィリピンの一部スーパーでも見かけますが、高いんですよね…!
ブラウンシュガーや卵やココナッツファインは近所のメトロスーパーで買える普通のもので、蜂蜜はいつもBohol Bee Farmのものを買っているのでそれを使っています。
ナッツ類(くるみとスライスアーモンド)は、以前紹介したSMシティセブ近くの製菓材料店Caro & Marieのものです。
次に行ったらカシューナッツをここで買ってグラノーラに入れるつもりです!
ヨーグルトは、近所のメトロスーパーやコンビニでも手軽に買える中ではマシな、ネスレのグリークヨーグルトを使いました。
フィリピン、ヨーグルトが高いんですよ。
ラズベリーチョココーティングのアーモンドは、アヤラセンターセブのThe Market Placeに行ったら買う、お気に入りの商品です。Meadowsのピスタチオも同じThe Market Placeや、ロビンソン系のスーパーで買えます。
今回は家にあるものと、近所で手軽に買えるものだけで作ったので、また別の材料も今後試してみるつもりです。
アレンジで入れたいもの候補
1回目のグラノーラを食べてから近所のスーパーにもう一度行って、これもグラノーラに使ったら美味しそうだなと思ったものをピックアップしたので、紹介します。
すべて、メトロスーパーITパーク店(セントラルブロック地下1階)で撮った画像です。
まず、今回はフルーツ無しで食べました。
私、ドライフルーツってそんなに好きじゃないんです。嫌いという訳ではないのですが、フィリピンに数年住んでいると、ドライマンゴーが定番すぎて、食べ飽きませんか…?
でも、保存がきく方が便利ではあると思うので、どこのスーパーでも買えるドライマンゴーやドライパイナップル、バナナチップなどはおすすめのアレンジ材料だと思います。
それからレーズンやココナッツファイン、一部のナッツ類も、スーパーの製菓材料コーナーで買えます。
ナッツ類は、フィリピンでは結構高いです。
私はグラノーラを牛乳で食べたときに、ココアかチョコかカカオニブが欲しい!と思ったので、そのあたりもチェックしてきました。
フィリピン産カカオニブは140g208ペソでフィリピンでも高めでしたが、多分日本で買うよりは安いです。
私は安くて手軽なブラウンシュガーを使いましたが、より健康に良い砂糖を使いたい場合、フィリピンではココシュガーやモスコバドシュガー(さとうきびの黒糖)という選択肢もあります。
そしてグラノーラにはできればドライフルーツではなく生のフルーツを合わせたい私は、フィリピンでは高いブルーベリーも一応見てみました。
まず生のブルーベリーがこちら。
135gで388ペソ(約1,040円)は、高いよ…。
冷凍ブルーベリーもありました。1キロの大容量ではありますが、1000ペソしてました…。
ブルーベリーの甘酸っぱさが、グラノーラには良く合うと思うんですけどね。無念です。
手軽さで選ぶなら、量り売りで買えるバナナや、カットフルーツがあります。
カットフルーツはスーパーによっては苺が数粒入っているものもあるので、そういうグラノーラに合いそうなものを選んで入れるのが、私にとっては一番現実的だと思いました。
フィリピンで継続的にグラノーラを食べたい方、市販のを買ってるとグラノーラ代が結構かさむことになりますので、ぜひ身近な材料で手作りしてみてください!
私もチョコ味や別のナッツを使ったもの、フルーツINなど、いろいろアレンジしてまた作りたいと思います!
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