フィリピン(セブ)で手に入りやすい果物といえば、マンゴーやバナナやスイカやパイナップルやパパイヤがありますが、その一方で、日本では身近でもこちらでは手に入りにくい・高い果物もあります。
苺、桃、そして柿などです。
フィリピン・セブでの柿の値段
数年前くらいから、柿(=Persimmon)をセブのスーパーで見かけることはあったのですが、韓国か中国からの輸入もので大体1個200~300ペソ前後(600円以上)もして高いので、フィリピンで柿を食べることはあきらめていました。
ところが、先週最寄りのメトロスーパー・ITパーク店で、1個50ペソ程度と手頃な値段の柿を見つけたんです。

柿=Persimmon 2個97.5ペソ(キロ当たり325ペソ)
1個100円ちょっとと謎に安いので、なんか怖いと思いつつも買ってみました。
そして切って食べてみたところ、なんと普通に甘くて美味しかったんです!

渋みも無く、熟れ方も甘さもちょうど良かったです!
これには感動しました。日本と変わらない柿の味が、1個100円ちょっとでセブで味わえるなんて…。
私はフィリピンに12年住んでいますが、その間にたまにこういう「これまで見かけなかった・もしくは輸入の高いものしか無かった野菜や果物が、ある時から急に安く身近になる」経験をしています。
Korean大根(ローカル大根に比べて水分や甘みの多い品種の大根)やJapanese胡瓜(ローカルの胡瓜に比べて細くて種が小さい品種の胡瓜)も昔は高かったですが、最近は現地の色んな農家で作られているからか、大分値段が下がってきました。
数年前から突然一部スーパーで水菜(これはコロナ前まで。今は残念ながら見かけなくなりました)が安く買えるようになったこともありましたし、びわも、4~5年前ですが1回だけ現地スーパーで安く買えたことがありました。(びわは、その1回以降は見かけていません)
そのたびに、フィリピンのどこかの農家が、日本の品種やそれに近い苗を手に入れて、無事栽培に成功したんだなあ、と想像して感謝しています。
この柿も、値段からして輸入ではなくフィリピンのどこかで作られるようになったのではないかな、と思っています。
そして昨日同じメトロスーパーITパーク店で再度柿を見かけた時、こんなシールが貼られているのに気づきました。

キロ当たり320ペソで、1個48ペソ(約120円)でした!
「Japan Fuyu」とあり、日本の富有柿?本当に!?と思いましたが、あの味は確かに日本のものにとても近かったです。
ただ、シールの色合いや字体が、フィリピン地元産もしくは中国産っぽくも見えますね…。
スーパーの店員さんに聞いても正確な産地がわかることは少ないので、そのあたりは不明です。
さて、今回2回目に買った柿ですが、1回目のものにくらべて若干甘さは控えめでした。
でも問題ありません。次に柿を買えたら作ろうと思っていたメニューがあったので、そちらの料理に全投入しました!柿の白和えです。
「柿の白和え」レシピ
これは日本のどこかの和食屋さんで食べて美味しかったメニューです。
柿を買ったメトロスーパーでは、ちょうどオーガニックのほうれん草が安かったのと、最近ITパークのバス停留場内に以前紹介したSoy & Beanという豆腐専門店のミニ店舗が新たにできたため、そちらで豆腐を買ってきて作りました。
<柿の白和え 材料 小鉢2~3個分>

オーガニックほうれん草(日本のものより茎が固い)は200g超で34ペソ、柿は1個48ペソです

Soy & BeanのJapanese Tofuは1丁70ペソ。1/2丁だけ使いました。
- 柿=Persimmon 1個
- ほうれん草=Spinach ひとつかみ(40gくらい)
- 木綿豆腐 1/2丁(200gくらい)
※私はSoy & BeanのJapanese Tofu(絹ごし=Silkenではない、木綿)を使っています - 砂糖 大さじ1/2
- 顆粒だしの素 小さじ1/3
- 醤油 小さじ1.5
- 白すりごま 大さじ1
①豆腐はキッチンペーパーに包み、上に重いものを載せて30分位水切りします。
②洗って固い茎を取り除いたほうれん草1つかみと水大さじ1(分量外)を耐熱ボウルに入れ、ラップかレンジ蓋をしてレンジで1分半加熱します。粗熱が取れたら水気を絞り、5ミリ幅くらいに刻みます。
柿も皮をむいて5ミリほどの薄切りにしてから、2センチ程度の長さの細切りにしておきます。
③ボウルに水切りした豆腐をちぎって入れ、泡だて器でつぶします。
そこに調味料(砂糖大さじ1/2、顆粒だしの素小さじ1/3、醤油小さじ1.5、すりごま大さじ1)を加え、ヘラやスプーンでなめらかになるまで混ぜます。
④きれいに混ざったら、レンチンして刻んだほうれん草と細く切った柿を加え、柿をつぶさないように混ぜます。
お皿に盛りつけ、お好みで追加のすりごまをかけたら完成です。
久々に食べた柿の白和え、美味しかったです…!
果物を料理に入れるのが嫌いな人には駄目なメニューかもしれませんが、私にとっては「好きでも嫌いでもなく、自分からはまず作ろうと思わない地味メニュー」という認識だった白和えを、好んで作るようになったきっかけが、柿を入れた白和えを食べたことでした。
美味しいので、フィリピンやセブで安い柿が買えたら、そのまま食べた後にでもぜひ試していただきたいです!
そして、以前のビワや水菜のような一過性ではなく、今後も安定してフィリピンで柿が安く買えることを本気で願っています。
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