フィリピンローカルバター3種の食べ比べ実験

食材・レシピ

先日、ランダースでレビューが良いローカルバターを購入した話を書きました。

買ったバターはこの「Maven(メイブン)」のPure Butter(Salted:有塩)です。ランダースでは225gで139.75ペソでした。

Maven Butter

ランダースアプリにあった「このMavenは他の二大フィリピンローカルバターよりも美味しい」というレビューが気になったので、他の2ブランドのバターと同時に食べ比べてみようと思いました。

フィリピンのスーパーでよく見るバター

フィリピンの普通のスーパーに大体あるローカルブランドのバターは、「Anchor(アンカー)」「Magnolia(マグノリア)」のものです。
Mavenと同じくらいの値段で、225g140~150ペソ前後で買えます。

フィリピンのローカルバターMagnolia(マグノリア)とAnchor(アンカー)のバター

少しだけ高いものとして、EmborgArlaLurpakなどデンマークブランドの輸入バターも良く見かけます。大体200gで150~200ペソ前後です。

フィリピンの輸入バター(’LurpakとEmborg)

一部のスーパーではもっと高いフランスからの輸入バター、Presidentを置いていることもあります。Presidentは200gで400ペソくらいします。

私はバターに関してはフィリピンでお気に入りのものがまだ見つかっておらず、料理に使う有塩バターはいつもローカルブランドのアンカーやマグノリアなどを適当に買っていました。
過去に輸入のEmborg、Lurpak、President Ambassador(Presidentの廉価版)も使った事があるのですが、ローカルバターに比べての値段差分ほどおいしいか?というと微妙なところでした。

お菓子作りに使う無塩バターは、なんとなく高い方のLurpakやArlaを使っています。

Arlaの無塩バター200ペソ前後と、Lurpakの8g小分け無塩バター

Arlaの無塩バター200ペソ前後と、Lurpakの8g小分け無塩バター8g1個10ペソ

そこで、今回Mavenのバターを買ったあと、アンカーとマグノリアのバターの小さいのを買ってきて、この3つのフィリピンローカルバターを食べ比べてみることにしました。

フィリピンローカルバター比較

今回の実験結果で、今後料理に使う普段用のバターブランドを決めたいと思います!

バター比較実験①生でパンに付ける場合

まずは火を通さないバターをそのままパンに付けた時の味を比べました。

フィリピンローカルバター比較実験

私は食品や調味料の味を比較するとき、ブランドイメージや事前情報に影響されて自分の味の評価が変わる自信があるので、メーカー等の情報は目隠しというか完全に分からないようにしてから食べ比べます。
今回も、①アンカー:知り合いの菓子職人が以前ローカルバターでは一番おすすめと言っていた②マグノリア:私は卵や牛乳などはこのブランドを好んで買うのでブランドイメージが良い③メイブン:ランダースのレビューがとても良かった という事前情報があったので、メーカー情報を抜きにして、食べた感想だけで判定します。

フィリピンローカルバター比較実験

ペーパー裏にメーカー名を書いています

結果、このような順位になりました!

フィリピンローカルバター比較実験結果1

結構はっきりした味の違いがありました。

1位のマグノリア…味が濃い。牛!という感じのしっかりとした味がするので、シンプルなパンに付けるとバター感が一番味わえる

2位のメイブン…マグノリアより若干控えめだけど、アンカーよりははっきりとバター感がある。

3位のアンカー…一番あっさりしている。生で食べるにはバター感が物足りなく感じた。

バター比較実験②火を通した場合

そして次に、火を通して比べてみることにしました。
ミニ帆立(町屋マートで買っているもの)をバターで炒めて塩こしょうしたものです。
すると意外にも、生で食べた時とは違う結果になりました。

フィリピンローカルバター比較実験結果2

火を通して食べた時に一番美味しかったのは、アンカーです。控えめだけどちゃんとバターの風味が感じられ、帆立が一番美味しく食べられました。
マグノリアは火を通すと濃いめの味がちょっとしつこくなる気がします。
メイブンは、やはりアンカーとマグノリアの中間くらいな感じで、特に印象に残らずという結果でした。

私の場合、パンは生やトーストで食べるよりも、サンドイッチやチーズトーストにすることが多いので、生のバターをそのまま食べる機会って、あんまり多くないんです。

結局火を通して使うことが多いので、今後普段の料理用に買う有塩バターは、Anchor(アンカー)に決定しました!

お菓子作り用にはこれまで通りArlaやLurpakの無塩バターを使うと思いますが、バタークッキーなどバターの濃い味を前面に出したい時などは、マグノリアの無塩を使ってみても良いかな、と思いました。

個人の好みの要素が大きいとは思いますが、フィリピン在住の方は参考にしていただければと思います!

コメント

  1. H.T.K より:

    私は無加塩バターが好みです。
    有塩=パン、パンケーキ
    無加塩=ケーキ、調理用
    と言うのは少し違うと思っています。

    日本を含めたアジアのマーケットで販売しているバターを見ますと、
    ヨーロッパ旧植民地圏(東南アジア)=無加塩バターが圧倒的に多い
    日本を含めたアメリカ文化の影響が強い国々(日本、韓国、台湾、フィリピンなど)は有塩バターが圧勝
    たぶん、バターが入って来た時の名残りなんでしょうね。
    アメリカではかなりハイクラスなレストランで質の良いパンを提供しているところでも有塩バター(アメリカ産高級バター)ですから。
    塩を加えるとバター本来の味は奥に引っ込み、同時にパンやパンケーキの味をも薄めてしまう気がします。

    • Cebu Kitchen Cebu Kitchen より:

      H.T.Kさん、コメントありがとうございます。
      私は単純に料理なら有塩、お菓子や甘いものなら無塩、と考えてしまっていました。
      確かに、料理用に無塩バターを使って、塩味は味付けの時に加えればいい話ですもんね。
      無塩有塩どっちのバターもあるので、また料理でバターを使う時に一度無塩バターで試してみますね。

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