私はケーキの中では、フルーツのショートケーキが一番好きです。
でも私の住むフィリピン・セブのお店では、美味しいショートケーキにはなかなか出会えません。
Kakka Dairy Barの苺ショートだけは好きなんですけど、

KAKKA Dairy Barの苺ショートケーキ
それ以外のセブのお店でショートケーキを食べると、大体
- クリームが甘すぎる
- フルーツの質が高くない
- スポンジのキメが粗い・重い・甘い
- (それなのに店の雰囲気だけはいっちょまえに可愛かったりして騙されて入店する)
のような不満があります。
かといって自分でいちから作るのは結構手間がかかります。
最後にショートケーキを作ったのは約1年前の年末ですが、スポンジ生地づくりにボウル何個も使って、神経を使って生地をスライスして綺麗にクリームを塗って仕上げに絞り袋を使って…とやるのはわりと大変なんです。
さらに、セブだと綺麗な苺はなかなか買えない&高いですしね。

この時は綺麗な苺が買えました
それで、去年お菓子作りに初めて使って気に入った米粉を使って、最近はやりのスコップケーキというのを作ってみました。
スコップケーキは英語ではScoop Cakeで、簡単にいうと、ショートケーキを器の中で作って、スプーンでScoopして(すくって)食べるというようなものです。
最近のセブではスーパーの卵が1個30円くらいと日本並みに高いので、使う卵はMサイズ1個のみにし、型の敷き紙準備も粉ふるいもナッペ(クリームを綺麗に塗る)も不要、使う道具や洗い物は最小限で、ついでに材料の計量も全部大さじのみでやる、労力を極限まで抑えたレシピを紹介しますね!
米粉スコップケーキのレシピ
<米粉スコップケーキ 材料 12cm四方のグラタン皿1個分>
- 卵(Mサイズ) 1個
- グラニュー糖=Refined Sugar 大さじ1.5
- 米粉=Rice Flour 大さじ3
- サラダ油 小さじ1
- 牛乳 大さじ1/2
- 廉価版生クリーム=All Purpose Cream 110ml
※110mlか125mlのミニパックを買って冷やしておく - グラニュー糖=Refined Sugar 大さじ1弱
- サラダ油 少々
※型に塗る用 - カットフルーツ、アラザン等 適量
①卵を泡立てる前に、型の準備をします。
今回オーブンペーパーを切って敷くのが面倒だったので、耐熱でくっつきにくいグラタン皿を型にすることにしました。これに少量のサラダ油をキッチンペーパーで薄く塗ります。
別の容器にサラダ油小さじ1と牛乳大さじ1/2を入れ、ミニ泡立て器かスプーンでとろっと乳化するまでよく混ぜます。
オーブンは180度で予熱開始します。
②大きめのボウルにMサイズの卵1個とグラニュー糖大さじ1.5を入れ、しっかり泡立てます。
うちのハンドミキサーだと中速で6分、そのあと低速で2分でこれくらいになります。
生地を上からたらしたらその線状の跡が消えずにしっかり残るくらいまで泡立ったらOKです。
③②の生地に米粉大さじ3を加え、ゴムベラで粉っぽさが無くなるまでさっくり混ぜます。
米粉はだまになりにくいため薄力粉のようにふるわなくていいのがラクです。
④①で用意したオイルと牛乳を合わせたものをもう一度混ぜ、その器に卵生地を少々入れてしっかり混ぜます。
その混合物をボウルの生地に戻し入れて全体を切るように混ぜます。
⑤全体が混ざったら、薄くオイルを塗ったグラタン皿に生地を入れ、10cmほどの高さから器ごと2回落として空気を抜き、表面に大きな泡があれば爪楊枝でくるくる撫でて消します。
⑥180度のオーブン中段で12~13分焼きます。
生地をくるくるした爪楊枝で刺して、生の生地が付いてこなければオーブンから取り出します。
型から取り出して表面が乾かないようにラップをかぶせて粗熱を取ります。
⑦生地を冷ましている間に、All Purpose Cream110mlとグラニュー糖大さじ1弱を泡立てます。
絞り袋は使わず、デコレーションもしないのでこれくらいの緩めが良いです。
⑧生地が冷めたらパン切り包丁などで2枚にスライスし、1枚を軽く洗ったグラタン皿に敷きます。
その上にクリームの1/3くらいをスプーン等でのせます。
この上にカットフルーツをのせ、もう1枚のスポンジを乗せてからまたクリームをかけ、上にもフルーツやアラザンなどを飾って、完成です!
スプーンですくって豪快に食べます。
焼きあがった生地の冷まし時間を入れても1時間で完成するのに、ちゃんとスポンジケーキ+クリーム+フルーツの組み合わせが楽しめるのが良かったです。
そして薄力粉よりも米粉を使う方がスポンジ生地がずっと軽く仕上がるのも私好みでした。
卵を2個にして生地の量も増やし、もう少し大きい耐熱ガラス容器を使って器の側面にフルーツ(苺)を貼り付けるように飾ったらもっと見た目も映えると思うのですが、今回は省エネバージョンなのである器&1回で食べきれる量で作るこのレシピがちょうど良かったです。
使った器とフルーツについて
今回、型には以前グラタンの記事でも紹介した、紙を使わなくてもくっつきにくいセラベイクのスクエアS型を使いました。
また、ほんとは苺で作りたかったのですが、最寄りのスーパーにフルーツを買いに行ったら、苺は895ペソ(約2,400円!!)の高いやつか、千円越えなのにカビかけた汚いやつしか無かったので、やむを得ずカットフルーツを使いました。

韓国の輸入苺 895ペソ

これで450ペソ(約1,200円)は勘弁してほしい
近所のスーパーじゃなく、アヤラセンターセブのマーケットプレイスやロビンソンギャラリアとかならもうちょっと良いフルーツが買える確率が上がりますし、BTCやKasambaganにある輸入果物販売店Prutasan Ni Adanでも綺麗な果物(高いけど)が買えます。
というか今回最寄りのメトロスーパーITパーク店で買ったカットフルーツはPrutasan Ni Adanのもので、1個だけですが苺も入っていたので選びました。

Prutasan Ni Adanのカットフルーツ 129ペソ
セブでは苺も乳製品も卵も高く、自分でちゃんとした材料を揃えてケーキを作ると材料費が結構かかることを実感します。
それを考えるとセブのお店で苺を使ったショートケーキが1個250ペソ以上(約670円)するのは全然しょうがない事なんですが、クオリティが日本の同じくらいの価格のケーキに比べて格段に低い(と私は感じることが多い)ので、全然納得いかないんです。
その点、自分で作れば、フルーツやクリームは安いものを選んで妥協しても、甘さ控えめ&軽いスポンジに調整して、トッピングも好きなようにアレンジできるので、今度また衝動的にショートケーキが食べたくなったら、この米粉スコップケーキ方式で作ろうと思います。
セブの場合、美味しいマンゴーやバナナだけで作ってもいいと思います。
外国の甘過ぎ&重たいケーキに飽きた方は、簡単なのでぜひ作ってみてください!
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