もう先月になりますが、私の住むセブ・ITパークのメトロスーパー日本食コーナーで、こんな商品を見つけました。
そして値段に驚いて二度見しました。

カップラーメンの値段じゃない
563.75ペソ=日本円で約1,500円です!
これ1個でセブの法定最低賃金(日給)より高いです。
私、たぶん人生で一蘭のラーメンって食べたことが無いです。(日本でラーメンを食べるなら、醤油か塩を選ぶ派です)
でもフィリピンのラーメン屋さんでは醤油や塩よりも豚骨ラーメンの方が人気というかたくさん見かけるので、こっちではまあまあ豚骨ラーメンを食べる機会はありました。
セブ市のJYにある博多一幸舎(こちらも福岡のラーメン屋さん)の今はなき「塩とんこつ」も好きだったので、同じ福岡の有名ラーメン店である一蘭なら、きっと美味しいんだろうな、と思いました。
…思ったけどカップ麺をこの値段で買う訳も無く、スルーしました。
ところがそれからわりとすぐ後に、Youtubeでこんな動画を見つけてしまいました。
このリュウジさんへの感想というか個人的印象は別の記事でも書いた通り、私は普段あまり参考にしていないのですが、このレシピの「ミキサーを使って豚骨を煮込まずに手軽に豚骨スープを作る」「ゼラチンを使う」という部分にとても惹かれ、作ってみることにしました。
結果、麺のチョイスだけは反省点ありだったのですが、スープは美味しくできました!
例によって、私が作ったフィリピンバージョン材料とともに紹介しますね。
ジェネリック一蘭ラーメンのレシピ by リュウジさん フィリピン実践バージョン
<ジェネリック一蘭ラーメン 材料 1人分>
- 豚バラ肉 30g
- 冷凍ラーメン 1玉
※日本食材店シンミカナで冷凍博多ラーメンを購入 - 小口切りの葱 適量
- 茹でる用の飲料水 適量
~スープの材料~
- 飲料水 300ml
- ラード→ショートニング=Bread Fatで代用 大さじ1
- 中華あじ→鶏ガラスープの素(創味シャンタン)で代用 小さじ1
- 酒 小さじ2
- ガーリックパウダー 5振り
- 胡椒=White Pepper 4振り
- 粉ゼラチン 小さじ1.5
※Caro & MarieのUnflavored Gelatineを使用 - 醤油 大さじ1.5
- 砂糖 小さじ1/4
- ハイミー→味の素で代用 7振り
- 塩 1つまみ
- 豆乳→オーツミルクで代用 小さじ2
- 仕上げ用ラード→ショートニング=Bread Fatで代用 少々
~赤いタレの材料~
- コチュジャン 小さじ1
- 一味唐辛子 小さじ1/2
- 味の素 1振り
- 胡椒=White Pepper 1振り
- ごま油 小さじ1/2
- 飲料水 小さじ1/3
①鍋に豚バラ肉30gをキッチンばさみで細かく切りながら入れます。
そこに水300ml、ラード代わりのショートニング大さじ1、中華あじ代わりの鶏ガラスープの素小さじ1、酒小さじ2、ガーリックパウダー5振り、胡椒4振り、ゼラチン小さじ1.5を入れて火にかけ、沸騰したら蓋をして10分煮ます。
②煮ている間に上にかける赤いタレを作ります。
小皿にコチュジャン小さじ1、一味唐辛子小さじ1/2、味の素1振り、胡椒2振り、ごま油小さじ1/2、水小さじ1/3を入れて混ぜます。
③スープが煮えたらミキサーに移し、豚バラがしっかり砕けるまでミキサーにかけます。
ハンドブレンダーがある方は鍋のままブレンダーにかけます。
そこへさらに追加調味料、醤油大さじ1.5、砂糖小さじ1/4、ハイミー代わりの味の素7振り、塩1つまみ、豆乳代わりのオーツミルク小さじ2を加え、もう一度ミキサーにかけます。
泡立ちやとろみが出て、豚骨スープっぽさを醸し出してきました。
④あいたお鍋を軽く洗い、お湯をわかしてから麺を入れ、好みの硬さになるまで茹でます。
⑤器をお湯であたためてから捨て、水気をふきとります。
そこへ湯切りをした麺を入れます。
⑥あいたお鍋にミキサーからスープを戻し入れて、温めなおします。
そして熱いスープを麺を入れた器に注ぎますが、泡や残った豚肉の切れ端などが入ると口当たりが悪くなるので、念のため漉しながら入れます。
私は茶こしを使いましたが、泡だけでなくアクも結構残ったので、この漉す工程は省かない方がいいと思います!
⑦スープにラード代わりのショートニング少々を加えて溶かします。
仕上げに小口切りの葱と赤いタレを添えて、完成です!
ちょうど町屋マートで半額で買ったメンマがあったのでのせてみました。
スープの感想と材料の入手先について
味の感想ですが、スープはめっちゃ美味しかったです!
セブで手に入る材料で20分くらいで作ったとは思えない、ちゃんと豚骨スープの味がしました。
本家の一蘭ラーメンを食べたことがないので再現度がどれくらいかは分かりませんが、例の激高い一蘭カップヌードルを見て美味しそう、と思った気持ちはある程度満たされましたし、この赤いタレによるビジュアルの完成度の高さも良いですよね。
スープに使う本来の材料・ラード(豚の脂)は、フィリピン・セブでは見つからず、代用品を調べてショートニング(お菓子作り等に使う植物性の油脂)やギー(水牛やヤギのバターからとれる乳脂肪分でインドの調味料)を探しました。
ギーはアヤラセンターセブ内をはじめ大きめのスーパーでも見つからなかったのに、マクタンニュータウン近くのLGガーデンにある小さめメトロスーパーになぜかありました。

Ghee(ギー)258ペソ
でも割と高いし、他に使いみちが思いつかず、ショートニングの方を使うことにしました。

Ordinary Bread Fat 250g 85ペソ
先月のこの記事の時にSMシティセブ近くの製菓店Caro & Marieで買ったものです。
今回ジェネリック一蘭スープに使っても特に違和感は無かったのですが、動物性油脂であるギーの方が、もしかしたら豚骨スープには合うかもしれません。
麺のチョイスとマルタイ棒ラーメンについて
YouTubeの元動画では、一蘭風ラーメンを自宅で作る時の麺は、マルタイの棒ラーメンがとにかくお勧めされていました。
私、今から7年以上前だと思いますが、セブでこのマルタイのシンプル棒ラーメンを買ったことあると思うんですよね。
でも今回、日本食材店の町屋マートにもランダースにもセブ市の主要なスーパーでも↑の黄色い棒ラーメンは見つからず、あきらめかけて日本食材店シンミカナに行ったときに、冷凍コーナーでこの麺を見つけたんです。

黄色いFresh Noodlesが21ペソ、白いHataka Noodlesが16ペソでした
冷凍コーナーに2種類の冷凍麺があり、黄色っぽい方はFresh Ramen Noodle、白っぽい方はHakata Noodleです!
ぴったり~と思って博多ヌードルの方を買いましたが、値段が1玉16ペソ(約42円)ととても安いことに少し不安を覚えました。
この値段で美味しかったら嬉しいな~と期待しましたが、結果、マルタイの棒ラーメンの方がだいぶ美味しいと思いました。
なんというか、値段なりの味です。
実は、マルタイの、いろんな地方のラーメン風スープが付いたインスタント棒ラーメンは、セブの複数のスーパーで2食分190ペソくらいで買えるんです。
それを買ってマルタイの麺だけを使えばよかったんですよね。
…でも、うちの最寄りのスーパーでは、そのマルタイスープ付ラーメンの味が、よりによってこの博多とんこつラーメン味だったんですよ。

マルタイ博多とんこつラーメン 2人前189ペソ@メトロIT店
これを買って、ついてる博多とんこつスープの素を使わずに麺だけを取り出し、豚バラやショートニングを使ってわざわざ博多とんこつスープを作る、という意味不明なことをしたくなくて、妙に安い冷凍ラーメンで作ってしまいました…。
そして結局、麺の味がいまいちで後悔することになりました。
これから海外でジェネリック一蘭を作る皆さん、外国の微妙な生ラーメンや冷凍ラーメンを使うよりも、マルタイのラーメンが見つかったら素直にそれを使う方が良いです!
スープやタレのレシピは美味しかったので、マルタイの(素の)棒ラーメンが手に入る方は、ぜひ作ってみてください。
私もあの黄色い麺をセブのどこかでまた見つけたら、改めてリベンジしようと思います。
コメント
情報量が多すぎて一度読んだだけでは消化できない内容でした。いつものことですが、すごすぎます。カップラーメンの値段には驚愕→爆笑→恐怖→あきらめ(今ここです)
Shizuさん、ありがとうございます?1月からいろいろ探しながらやっと作ったもので…。
カップラーメンの値段に対して、途中で恐怖の感情があるのが分かるようで分からなくて笑いました!