私の住むフィリピンでは、年に1回くらいの頻度で日本映画祭=Japanese Film Festival(JFF)というイベントがあります。
マニラやセブを含むフィリピンの各都市で、10日間ほどかけて複数の日本の映画を無料で上映してくれるというもので、日本大使館も協力しているようです。
でもなぜか開催中や開催後に知ることが多くて、私は見逃してばかりだったんですよね。
今年2025年度のものも、偶然開催中にSMシーサイドモールに行った時に映画館チェックをして知りました。

またアメコミ映画だらけか…とがっかりしてたら

この案内を発見!
そして今年の上映作品には、スクリーンでぜひ見たい映画が含まれていたので、しっかり見てきました!!
今年分はもう終わってしまったのですが、来年以降の日本映画祭を見に行く方の参考になるかもしれないのでレポートします!
2025年の映画ラインナップ
今年2025年2月に行われた日本映画祭(以下JFF)の上映作品はこちらです。
- ゴジラマイナスワン(Godzilla Minus One)
- パーフェクトデイズ(Perfect Days)
- アキラ(Akira)
- DitO ※日本×フィリピン合作映画
- Sand Land
- すばらしき世界(Under The Open Sky)
- 屋根裏のラジャー(The Imaginary)
- ハイキュー!(Haikyu!! The Dumpster Battle)
- 怪物(Monster)
- マッチング(Matched)
- 交換ウソ日記(Our Secret Diary)
- カラオケ行こ!(Let’s Go Karaoke!)
JFFの上映作品は、いつも半分くらいは知らない映画であることが多いです。
なんか単館系というかシリアス系というか、地味めの作品も含まれてるんですよね。
日本文化を知ってもらうという意味で、社会問題とか重いテーマの作品も入るのは分かりますが、私は映画では、なるべく虐待とか戦争とか病苦とか他にも地味に悲しくなるものは見たくない派なので、それ系はなかなか観に行こうとはなりません。
でも、今回のこのゴジラマイナスワンとアキラは結構な目玉作品だと思いました。
私はゴジラマイナスワンが普通にフィリピンで上映されるのを楽しみにしていたのに結局セブでは上映された記憶がなく、その後配信で見たら面白くて、これ映画館で観たかったな~と思ってました。なので今回の日本映画祭でのセブ上映は、ものすごく嬉しいニュースでした。
Akiraは昔1回見た限りでは私の好みではありませんでしたが、日本アニメ映画の名作扱いされているので、スクリーンで観たいという人は、日本でも多いんじゃないでしょうか?
1回目・当日(完全無料)並んだ結果
2025年のセブでのJFF開催会場はSRPにあるSMシーサイドモールの映画館で、開催日程は2月14日(金)~2月23日(日)でした。
JFFでは、①前もって席を予約する:予約手数料が1枚35ペソかかり、1予約2名分まで予約可能 ②当日映画館で並んで枠があれば完全無料で鑑賞できる、という2通りの鑑賞方法があります。
今回JFFの開催を私が知ったのは既に開催中で、私が観たいゴジラマイナスワンの2回目上映(全部で3回あった)の前日夜でした。
上映当日の朝に友達を誘い、返事をもらってから席を予約しようとJFF公式ページから購入ページに行くと、直前まであった事前予約券がちょうど売り切れてしまいました。
友達に報告し、一応当日席狙いで並んでみようか?ということになり、当日上映時間の30分前くらいに到着しました。
ところが、その時点で70人くらい並んでたんです。
ドキドキしながら待ちましたが、私達の数メートル先で、運営の方が何やらビサヤ語で発表し、並んでいた人たちが散っていきました。
その後運営さんに聞きに行くと、「当日鑑賞枠は、事前予約してた人が現れなかった席も含めて40席ほどあったけど、先ほど列のあの部分で40名に達したため今日はもう入れません」ということでした…。
前日までにオンラインで事前予約しておくべき or 上映1時間前には並んでおくべきだった…!と反省しました。
人気がそこまで高くなさそうな映画なら、当日でももう少し簡単に観れるかもしれません。
今後JFFに行く方は、どうしても観たい作品なら事前予約することをお勧めします!
ほっこりした1回目後の出来事
結局その日は映画館を出てSMシーサイドモール内で服を見たり初めてのラーメン屋さんに入ってみたりしたのですが、そのラーメン屋さんでほっこりする出来事がありました。
このくろだというラーメン屋さん、セブの他のモールでは見かけたことがなかったお店で、ちょうどその日までプロモでこんなセット↓が出ていて、ラーメンとかき氷で320ペソはお得だと思って入ったんです。

ラーメンとかき氷セット@くろだSMシーサイドモール
すると、私たちがついた席の隣にいたフィリピン人の若者男女6人組グループが、ゴジラガチ勢でした。
なぜ分かったかというと、彼らのテーブルの中央にゴジラのフィギュアが二体置かれていたからです。グループのうち2人はゴジラTシャツも着ていました。
時間的にもちょうどゴジラマイナスワン鑑賞後に来たようで、皆JFFのパンフを持っており、注文したラーメンが来るのをワクワクと待っていました…!
ゴジラマイナスワンをスクリーンで見た後、同じ趣味の仲間とワイワイ話し、ゴジラフィギュアを囲んで日本のRamenを食す…というめちゃくちゃ楽しそうな過ごし方をしている彼らに、非常~になごみました。
自分達は観れなかったんですが、このJFFフルにエンジョイ勢の楽しい様子が見られたことで、結構満足して帰宅できました(笑)
ラーメンと宇治金時氷も美味しかったです!
2回目・事前予約して鑑賞
ゴジラマイナスワンのJFF最後の上映日は土曜日でしたが、私はちょうど仕事が入りそうで予約しても行けない可能性がありました。
でも、仕事の都合がついたら絶対に行きたいな、と思い、早めに2人分の席を事前予約することにしました。
予約はJFF公式サイトから飛べるTicket2Meというチケットセンターでできます。
友達が行けるかどうかわからないまま2名分の席を取り、電子マネーGCashで予約手数料35×2=70ペソ(約180円)を払いました。チケットはメールでQRコードが送られてきます。
その後、私は行けるようになったのですが、友達に仕事が入ってしまい、結局1人で行ってきました。
SMシーサイドモール内の映画館前は今回も長い行列ができていましたが、上映時間の15分くらい前に到着してEチケットをカウンターで見せると、行列の内側に入れてもらえ、予約した人はこっちの短い列でチケットのQRコードを見せて先に館内に入ってね、と案内されました。

事前予約済みなら手前からすぐ入れ、予約なしの場合は奥の列に上映時間まで並んで空きがある場合のみ入れる
これを見ると、35ペソと格安とはいえ事前予約する人はそれほど多くなく、当日の無料鑑賞狙いで並ぶ人がだいぶ多いようです。
せっかくとったもう1枚のチケットは、運営の方に「友達が来れなくなったので、誰か一人で並びに来てる人にこの1席分を先にあげたいんだけど、手伝ってくれますか?」と申し出てみました。
すると運営の方は快諾してくれて、並んでる人達の中から友達同士グループではなく一人で来ている、長時間並ぶのが大変そうなシニアの方に声をかけて入れてあげていました。
一人でも来るくらい観たい人に譲れて良かったです。
そして私も、無事鑑賞しました。面白かったー!
特にゴジラが登場する海上や東京銀座の襲撃シーンは、やはり自宅のテレビで観るのとは違ってすごく迫力がありました。
自宅で1回目を観た後に知った伏線というか考察ポイントもしっかり観察しながら観れました。
そして、フィリピンで映画館で映画を観る時の楽しさの1つがお客さんのリアクションです。
ゴジラマイナスワンでは、皆が「ファー良かったぁ!」となるシーンが主に2つあるのですが、1つ目では拍手が、2つ目は拍手と歓声があがりました。
フィリピンでは日本より映画鑑賞マナーが良くないことはあるのですが(上映中の携帯の光とか)、こういう素直な反応はほんといいなと思います。
上映終了時にはしっかり皆で拍手もして、満足して映画館を後にしました。
JFFは多分来年も行われると思うので、なるべくアンテナを貼って事前にスケジュールをチェックし、また観たい映画があればその時はなるべく事前予約しようと思います!
コメント