私はフィリピン・セブに住んで自炊していますが、魚を料理することはめったにありません。
フィリピンでメジャーな魚で美味しいと思うのはラプラプ(LapuLapu)とポンパノ(Pompano)くらいで、わざわざ自分で買って料理するより、たまに日本食レストランに行ってお寿司や鯖や秋刀魚や鮭を食べられたらいいや、と思っていました。
※ラプラプは高級魚ですが、ちゃんとした日本食のお店でお刺身が食べられることもありますし(鯛みたいで美味しい!)、フィリピン料理店のラプラプのキニラウ(酢漬け)や昔韓国料理店で食べたラプラプの辛い鍋も美味しかったです。
でも、この間ランダースのセールで、異様に安い冷凍魚を見つけて買ってみました。
Butterfish(Small Pompano)と書いてあって、ポンパノなら食べたいな、と思ったんです。
4尾入りで59.50ペソは安すぎで怖い(1匹40円くらい)ですが、定価だと200ペソ(一匹130円くらい)です。
今日はこちらを焼いてみた感想を書きたいと思います。
Butterfish(Small Pompano)とPompano比較と塩焼きの感想
Butterfish(Small Pompano)は4尾で約450gなのでかなり小ぶりです。横の長さは15cm弱くらいでした。
以前、新鮮そうなポンパノを買ってきて塩焼きにしたらとても美味しかったので、この冷凍スモールポンパノも、まずは塩焼きにして食べることにしました。
冷凍されたものを前の晩から冷蔵庫に移しておき、翌朝解凍されたものがこちらです。
けっこうドリップが出ているので捨てて塩をしてまた置き、キッチンペーパーでよく水気をふきました。
というか、大人のポンパノと形や目の大きさも全然違って、同じお魚とは思えないです。
↑が冷凍のSmall Pompano(Butterfish)、
↓が以前食べた生のPompanoです。
上が下に成長するんでしょうか、それとも呼び名にポンパノとついてるだけで、まったく別の魚なんでしょうか…?
検索すると、Butterfish/Pompanoは「イボダイ または マナガツオ科の食用魚の総称」、Pompanoは「マルコバンというアジ科の魚」という情報があり、どうも違う魚のようです。
Butterfishの方がPompanoよりも脂肪が多くなめらかな食感という比較もありました。
以前書いたポンパノ記事の時と同様に、天板にアルミホイルを敷いて水を貼り、しっかり予熱したオーブンで焼きます。
焼きあがったのがこちらです。
感想ですが…。残念ながら、生のポンパノの方が2.5倍以上美味しかった!です。
このスモールポンパノ/バターフィッシュも、真ん中あたりの一番ふっくらしてる所はまあ悪くは無かったんですが、以前の生のポンパノのような脂の美味しさや旨みがあまり感じられず、内臓付近は苦みや生臭さもありました。
安めの冷凍魚を保存しておいて、気が向いたときにすぐに美味しい焼き魚が食べられたらいいなあと期待したのですが、なかなかうまくは行きませんでした。
幽庵焼きにしてみた結果
生臭さが気になったのは、解凍の仕方が悪かった可能性もありますが、それなら味をつけて焼いたらいいじゃんと思って、カラマンシー(フィリピンの柑橘)と酒醤油みりんで漬けてから焼く幽庵焼きにしてみることにしました。
二尾をそれぞれ半分に切り、酒・醤油・みりん・カラマンシー果汁を2:2:2:1の割合で合わせたものに20~30分ほど漬けます。
焦げやすいので、塩焼きの時よりも短い時間で様子を見ながら焼きました。
見た目は美味しそうです!
食べてみた結果、冷凍魚っぽい、脂がどこかへ行った感と生臭さは幽庵焼きにすることでだいぶ薄れた、と思えました。
もう一匹は下味を漬けたまま冷凍したので、また魚が食べたくなったら焼こうと思います。
魚焼きグリルが無くても、オーブンがあれば同じように焼けますし(前回の生ポンパノ記事参照)、幽庵焼きならオーブンペーパーを敷いたフライパンでも焼けそうです。
結論
セールのおかげで久々に初めての魚を試す機会がありましたが、安いのに普通のポンパノよりも美味しい冷凍魚なんてなかなかあるわけがないと反省しました。
4尾あったうち3尾を塩焼きと幽庵焼きにしましたが、最後の1尾は雑にフライにして、タルタルソースたっぷりで食べるのが一番ごまかしが効きそうな気がしています。
そして、冷凍魚は便利かと思いきや、解凍が面倒なので、素直に新鮮な生のポンパノを買ってきて焼く方が結局楽で美味しい、という結論に至りました。
せっかく海が近いセブにいるんですしね。
本当の?ポンパノはシンプルな塩焼きでもとても美味しかったので、市場やスーパーで新鮮なものが買える人はぜひ一度食べてみてください!
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