常夏のフィリピンでは、茄子などの夏野菜は年中手に入ります。
特に価格の安い茄子は私もよく使うのですが、今日は現地のスーパーでよく見かけるカット野菜を使ったお手軽南蛮漬けを紹介します。
めんつゆがあれば調味料も少なくシンプルですし、包丁もあまり使わないので手間のかからない簡単レシピです。
ピナクベット用カット野菜について
フィリピンのスーパーでは、フィリピン家庭料理の定番おかずに必要な野菜を組み合わせた「特定の料理用カット野菜」が売られていることがあります。
よく見かけるのは「ピナクベット(茄子とかぼちゃ等の野菜の炒め煮)」「パンシット(焼きそば)」「チャプスイ(八宝菜と野菜炒めの間のようなおかず)」「シニガン(酸味のあるスープ)」用のカット野菜です。
今回私が使ったのは、こちらのピナクベット用カット野菜。
茄子、かぼちゃ、いんげんを切ったもので、好きな量だけ自分で袋に入れて買うことができます。
特にかぼちゃは固いので、自分で買って切るのは面倒ですよね。カット野菜で買えるととても楽です。

ピナクベット用カット野菜キロあたり120ペソ(=100gあたり12ペソ)
ピナクベットの完成形は、この写真の左側のおかずです。

ピナクベット(左側のおかず)
お店によって入っているものが異なり、ランダースで見かけたピナクベット用野菜セットにはオクラやゴーヤも入っていました。

ランダースで売られていたパンシット用野菜セット(左)とピナクベット用野菜セット(右)
ピナクベット用野菜は基本ローカル野菜ばかりなのでとても安いのですが、私は彩りや好みを考えて、このレシピにはトマトとピーマン(どちらもフィリピンでは少し高い野菜)も入れています。
甘酸っぱい南蛮漬けに合いそうな野菜なら何でもいいので、好きなものを使っていただければと思います!
夏野菜の南蛮漬けの作り方
<夏野菜の南蛮漬け 材料 1~2人分>

左のプチトマトとピーマンはフィリピンでは高い野菜(この量で60ペソくらい)、右のピナクベット野菜とにんにく生姜とネギは安い野菜(この量で25ペソくらい)です。
- ピナクベット用カット野菜(茄子・かぼちゃ・いんげん)約150g
※写真のものは150gで18ペソでした - プチトマト=Cherry Tomato 6~8個くらい
- ピーマン 1/3個
- にんにく 1かけ
- しょうが 1かけ
- ネギ 1本
- サラダ油(私は米ぬか油) 大さじ2
- めんつゆ 大さじ2
※4倍濃縮のもの。3倍濃縮なら大さじ3ほど - 水 大さじ2
- 酢 大さじ1
- 砂糖 小さじ1/2
- すりごま・ネギのみじん切り 適量
※トッピング用。なくてもOK
①にんにくと生姜はおろし、ネギはみじん切りにします。ピーマンは乱切りにし、プチトマトは洗っておきます。
②フライパンに油大さじ2を入れ、ピナクベット用野菜のうち茄子とかぼちゃ(いんげん以外)と切ったピーマンを入れて、中弱火で7分ほど、時々返しながら焼き色を付ける感じで火を通します。
7分たったあたりでいんげんを加えてもう3分炒めます。
(かぼちゃが柔らかくなって崩れやすくなるので後半はあまり触らない方がいいです)
③合計で約10分炒めたものがこちら。最後にプチトマトを加えて1分ほど温めます。

トマトを入れた後はつぶれないよう1分くらい温める程度にします
④野菜を炒めている間に漬けだれを作ります。
耐熱ボウルに、めんつゆ大さじ2(4倍濃縮の原液。3倍濃縮なら大さじ3程)・水大さじ2・酢大さじ1・砂糖小さじ1/2と、刻んだネギ、おろしたにんにくと生姜各1かけ分を全部入れて、電子レンジで1分加熱します。
⑤③の焼き野菜をタッパーなどの保存容器に入れ、野菜が熱いうちに、上から④のたれをかけます。
⑥しばらく置いて粗熱が取れたら冷蔵庫に入れ、1時間以上冷やします。
⑦よく冷えたら、お好みでネギやすりごまをかけて完成です。
今回は野菜を切る手間を省くため&野菜のムダもなくすためにカット野菜を使いましたが、もちろん自分の好きな野菜だけを買って組み合わせてもいいです。
オクラやヤングコーンやパプリカもよく合いますし、ボリュームが欲しい時は片栗粉をまぶして焼いた鶏むね肉を一緒に漬けこんでも美味しいです。
お酢が効いていて、暑くて食欲が無いときでもさっぱり食べられるので、材料を切るのも面倒な時はスーパーの格安カット野菜を活用して作ってみてください!
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