最近セブにできた日系レストラン(ラーメン・焼肉・定食屋)の正直レビュー

セブのお店

私の住むフィリピン・セブでは2020年のコロナ禍突入後、多くの飲食店が閉業してしまいました。日系レストランも、私の知るお店だけでも2年で6店舗以上閉店してしまっています。
ですが2022年下半期に入り、セブにもようやく観光客や留学生が戻りはじめ、ここ数ヶ月で日系の飲食店が複数オープンしています!

そのうちITパークから近い3つのお店に行ってきたので、できるだけ率直な感想を書いていきますね。

Maria Luisa近くの「道頓堀ラーメン」

1つめは、セブの高級住宅街Maria Luisa近くにある「Street Scape(ストリートスケープ)」という商業施設内にできた、「道頓堀ラーメン」というラーメン屋さんです。
セブのラーメン屋の中でも少しお高めな値段でしたが、立地的にお金持ちのフィリピン人や外国人が多く来るエリアなのと、オープンしてすぐの話題になっている時期に行ったので、かなり盛況のようでした。
お店の前で10分程並び、注文して出てくるのにも20分~30分くらいかかりました。
(これはオープンからしばらく経って落ち着くともっと短くなると思います)

私は、醤油ラーメンと海老チャーハンを注文しました。

セブ道頓堀ラーメン Dotonbori Ramen Cebu

ラーメンとチャーハンで858ペソでした

味の感想ですが、まず先に出てきた海老チャーハンはとても美味しかったです。

道頓堀ラーメンセブの海老チャーハン

チャーハンで380ペソはセブではなかなか強気な値段設定ですが、これだけプリプリの海老が載っていて、味もいい感じの日本のラーメン屋風炒飯だったので満足度は高かったです。
これは、また食べたいです。

一方、肝心のラーメンは、まずチャーハンが来てからさらに10分以上待った上、出てきた時点で少し冷めていたのが残念でした。まあこれはお店がオープン直後でバタバタしていたからしょうがないかもしれません。
そして、チャーハンを半分以上食べたところで食べるには味が濃く、スープもかなり脂っぽく感じられて、私的には好きなタイプの醤油ラーメンでは無かったのが惜しかったです。

フィリピンでは濃厚でこってりしたタイプのラーメンのほうが受けるので、あっさりしたラーメンはなかなか出せないんだろうなあ、とは思います。
ラーメンの好みはかなり個人差が激しいと思うので、日本人の方でもここのラーメンを気に入る方はきっといると思います。
セブで浜風優勝軒のラーメンが好きな方は好きな系統のラーメンかもしれません。
ちなみに私はセブのラーメン屋では、一幸舎(塩とんこつ一択・個人的にはセブで一番好き)か、一路発のあっさりラーメンが好きです。

このお店はチャーハンは美味しいのに、ラーメンが好みの系統ではなかったので、再訪はなさそうかなあ、と思います。
ただ、ここの肉まんが美味しいそうで、私が行ったときも買って帰っているお客さんがとても多かったです。

大阪出身者にはものすごく既視感のあるパッケージですが、セブで日本風の肉まんが買えるところは他に知らないので、これだけ買いにまた行くのはアリかもしれません。

焼肉屋「和牛白金」

私がよく行っている会員制スーパー「ランダース」のすぐ隣に新しくQuincentennial Hotelというホテルができたのですが、そこの1階に日系焼肉屋さんがオープンしました。

セブ和牛白金の外観

少し高級感のある内装で、店名も「和牛白金(わぎゅうしろがね)」高級感アリアリです。
ここではお手頃な焼肉ランチ+単品のタン塩を食べました。

セブ和牛白金焼肉ランチ

ランチセットはロースを選んで580ペソでしたが、タン塩とデザート追加で合計1551ペソでした(サービス料10%込)

肉は普通に美味しかったです。
ランチにはライスとキムチ、スープとサラダもついていて、高すぎることもありません。
※単品だと、1人前で1200ペソ超えの輸入のお肉もたくさんあります。

セブ和牛白金のランチメニュー

ただですねえ、普通とスパイシーの2種類あるお店のタレが、濃くて甘すぎました。
タン塩のネギ塩も、必要以上に味が濃かった印象です。
まずいことはないんです。例えば、「じゅうじゅう太郎」とか「すたみな次郎」みたいな店名の焼肉屋さんだったら、ああタレの味濃いけどまあいいか、って感じです。
でも「和牛白金」というお店なんだったら、もうちょっと上品な、「肉の味に自信ありまっせ」的なあっさりタレも用意してほしい、と思いました。
あのタレで一皿2~3000円以上のお肉を注文するのは、かなりもったいなく感じます。
ただ、デザートに手作りシャーベットがあるのは嬉しかったです。
セブの焼肉屋さんは、デザートが充実していないところが多いので。

近くにあるセブの老舗焼肉店「韓陽苑」はもう少しあっさりしたタレがあり、肉の味も毎回安定しているので、焼肉メインで食べるなら今の時点ではそちらの方を選びます。
ですが和牛白金には、ローストビーフや冷麺など気になるメニューもあるので、次回行くとしたらそのあたりを食べてからまた判断したいです。

セブ和牛白金のメニュー

そしてオープンからしばらく経って、あっさりタレを追加してくれることを期待したいと思います。

ITパーク内の定食屋さん「Kitchen Lemon」

最後は、ITパーク内のi1ビル1階に新しくできた定食屋さん「Kitchen Lemon(キッチン・レモン)」です。

Kitchen Lemon(キッチン・レモン)セブ ITパーク

ここに関しては、家が近いのでお店のオープンを知り、フェイスブックでメニューをチェックしたのですが、正直あまり期待していませんでした

というのも、メニューが日本の普通のカフェ飯っぽいものばかりで、ある程度自炊する人なら、「こういうメニューなら、家で自分で作ろうか」と思ってしまうラインナップなんです。

キッチンレモン ランチメニュー

こちらはランチ用のメニューで、夜はおつまみになる一品やメイン料理など昼とは全然違うメニューのようでした。

お寿司、焼肉、手打ちうどん、ラーメンあたりは自宅で作りづらいので外で食べたいのですが、こういうメニューなら、まあ近いし値段も安めなので、気が向いたらそのうち行ってみるか…程度に考えていました。

ところが、偶然前を通りかかった時にお店の前の看板に表示されていた週替わりランチがセブでは食べる機会の少ない「さんまの塩焼き定食」で、これは気になる、と思って入りました。

Kitchen Lemon さんまの塩焼き

週替わりランチ「さんまの塩焼き定食」380ペソ(サービス料込で399ペソ)

美味しそうじゃないですか?
週替わり定食はご飯のお代わりが自由で、お漬け物とお味噌汁、2品のおかずがついていたんですが、さんまだけでなく、このおかずも両方美味しかったんです!
五目豆には豆やこんにゃくやシイタケも入って具だくさんでしたし、ゴーヤとツナの和え物も優しい味付けでバランスが良かったです。
お味噌汁も、特に海外の定食屋ではシンプルなものになりがちですが、これは人参玉ねぎと木綿豆腐がたっぷり入っていて食べ応えがあり、出汁と味噌の加減もちょうどよくて、セブの日系レストランの中でも上位の美味しさ(個人的好み)でした。
これだけ野菜の品目が多い定食なら、これはわざわざ外食する価値があるわ、と当初の予想を大きく裏切られました。

ランチメニューの下の方には、小さく「+180ペソでデザート追加」とありました。
訪問時はまだオープンしたばかりでデザートは無かったのですが、店員さんに聞くともうすぐデザートも開始する、と言っていました。

セブの日系レストランでデザートが美味しいところは少ないのですが、ここのデザートならかなり期待したいと思います。
明太子パスタも食べたいし、ここにはまた絶対再訪すると思います。

Kitchen Lemon店内

Wi-Fiは(訪問時は)ありませんでしたが、こじんまりして居心地の良いお店でした。

追記:この記事を書いてからもう2回行きましたが、2週ごとに変わるお昼の定食はやっぱりおいしかったです。

キッチン・レモン 週替わり定食

週替わりランチ「油淋鶏定食」380ペソ(サービス料込で399ペソ)

まとめ

そんなわけで、一番期待していなかった「Kitchen Lemon」が一番の高評価でした。
野菜が多くて優しい味だったので、フィリピン人受けは微妙かもしれませんが、個人的にはとても当たりのお店で、近所に出来てくれてありがとう!という気持ちです。

ラーメンと焼肉は私の好みには合いませんでしたが、決してまずいとかサービスが最悪とかではないので、濃厚・がっつり系が好きな方は一度試してみると良いと思います。
私とは真逆の感想になるかも(笑)

セブに今後できてほしいのは「和スイーツが食べられるお店」「手打ちうどんまたは丸亀製麺」「日本のケーキ屋さん」「日本のしゃぶしゃぶ屋さん(コロナで閉店したITパークの知暮里が復活してくれたらいいのに)」「台湾料理のおいしいお店」あたりです。
もうラーメン屋はいいです…。
いつかそういうお店ができたら、またレビューしたいと思います。

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