フィリピン・セブで美味しいアイスコーヒーをつくる【水出し・1リットル75ペソ】

セブのお店

フィリピン・セブに住んでいて恋しいものの1つに、喫茶店のアイスコーヒーがあります。
日本の、ちゃんとした喫茶店のアイスコーヒーは、酸味が少なくまろやかでコクもあって美味しいですよね。

フィリピンのカフェでもスタバ等で「アイスコーヒー」は飲めるのですが、その多くがアイス・アメリカーノ(エスプレッソを水で割ったもの)です。
また、ここ数年でセブでもCold Brew(いわゆる水出しコーヒー)を出すカフェが増えてきましたが、酸味が強かったり薄かったりで、なかなか満足できたことがありません。

以前年に2回ほど一時帰国していた頃は、帰国の度に日本で水出し用のコーヒー豆バッグ(ひいた豆がフィルター状の袋に入っているもの)を通販やコーヒー店で買ってセブに持ってきていました。

そのコーヒーも切れ、しょうがないのでフィリピンの美味しくないCold Brewを飲んだりインスタントコーヒーにただ氷を入れて飲んだりしていたのですが、最近近所にできたコーヒー専門店のディスプレイをみて、久しぶりに水出しコーヒーを作りたくなりました。

フィリピンのコーヒー専門店「COFFEE LAB」

このCOFFEE LABというお店、フィリピンではこれまで買いづらかったコーヒー道具をいろいろ置いていて、最初はアヤラセンターセブでお店を知りました。

フィリピンのコーヒー専門店COFFEE LABアヤラセンターセブ店

COFFEE LABアヤラセンターセブ店

そしてつい最近、ITパークのAvida Rialaというコンドの1階にもお店がオープンしました。

フィリピンのコーヒー専門店COFFEE LAB ITパーク店

COFFEE LAB ITパーク店

ここでは日本のハリオ、アメリカのFellowやケメックスなどのコーヒーメーカー、輸入のコーヒー道具や豆などを販売しています。

フィリピンで買えるハリオのコーヒー道具(COFFEE LAB)

フィリピンで買えるハリオやFellowのコーヒー道具(COFFEE LAB)

フィリピンで買えるケメックスのコーヒー道具(COFFEE LAB)

アヤラセンター店の方は、「店員さんがやる気なさそう…」という印象だったのですが、オープンして間もないITパーク店に行くと店員さん数名がちょうど店内でコーヒー試飲会&研修のようなことをしていて、水出しアイスコーヒーにお勧めの豆について質問すると皆さん一生懸命手伝ってくれました。

フィリピンCOFFEE LABでコーヒーお試し

いろいろうんちくが聞けて楽しかったです

そして各国のシングルオリジンのコーヒー豆の中から、3種類のお勧めコーヒーを少量ずつ試させてもらえました。

フィリピンのコーヒー豆BLUENOTES値段表

お店おすすめのBLUENOTES豆は500g490~678ペソ

最初はBLUENOTESというブランドの、値段の高い方の豆を試していたのですが、責任者らしき方が、「酸味少なめが好みで水出しにしたいなら、こっちのArtisansのItalian Roastが一番いいかもしれない」と言ってくれました。
Artisansはこのお店では安いラインのブレンド豆で、セブのスーパー等でも売っているのを見たことがあります。

フィリピンArtisansのItalian Roastコーヒー豆

Artisans Italian Roast豆 500g 410ペソ

このItalian Roastをホットで、ドリップで入れてくれたのを飲んでみると結構濃い感じでしたが、確かに酸味が少なく、水出しにするとスッキリした味になるのでは、と思って購入しました。
その場で水出し(Cold brew)に適した中細挽き(Medium fine)に挽いてくれます。

私はフィリピンでコーヒー豆を買うのはほんとに久しぶりです(10年ぶりくらいかも)。
それで、開封後の豆は冷蔵庫や冷凍庫に入れていいの?と聞くと、「冷蔵庫は湿気や匂いを吸うし、冷凍すると部屋に出したときの温度変化で結露して劣化するから、涼しく暗い場所で保管して」とアドバイスをもらいました。
密閉容器に移して、暗いところで保管しています。

フィリピンで美味しい水出しアイスコーヒーを作る

水出しコーヒーに必要な道具

私は、日本から持ってきていたハリオの水出しコーヒーポット(8杯用)を持っています。

ハリオ水出しコーヒーポット(8杯用)

熱湯もOKな耐熱ガラス製のポットに、メッシュフィルターの容器がはめられるようになっていて、水出しコーヒーの他、紅茶や煎茶も水出し・お湯出しができます。

たしか日本では当時千円程度で購入できたのですが、フィリピン・セブのお店ではなんと1480ペソ(3500円超)もしました。

COFFEE LABのハリオ水出しコーヒーポット 8杯用&5杯用

COFFEE LABのハリオ水出しコーヒーポット 8杯用&5杯用

ただ、構造的にはシンプルなので、お茶パック(セブダイソーや日本食材店で買える)に挽いたコーヒー豆を入れ、普通のウォーターポットに水と一緒に入れるだけでも十分作れます。

フィリピンで買えるお茶パック

ハリオのコーヒーポットの方がフィルターの目が細かいので粉が出にくいことがメリットです。

ハリオの水出しコーヒーポットのフィルター(メッシュストレーナー)

ハリオの水出しコーヒーポットのフィルター

美味しい淹れ方(Artisans Italian Roastの場合)

水出しコーヒーは、挽いたコーヒー豆を水に浸して6~12時間放置するだけでできるのですが、水につける前にお湯で数分蒸らすともっと美味しくなります。

①挽いたコーヒー豆(ArtisansのItalian Roast・中細挽き=Medium fine)を90gはかります。

フィリピンで美味しい水出しアイスコーヒーを作る

計量カップだと大体300ml弱くらいの目盛りまで入りました

②コーヒー豆をガラスポットにセットしたフィルターカップに入れ、沸かしたお湯200mlをゆっくり注いで、3分蒸らします。

フィリピンで美味しい水出しアイスコーヒーを作る

このハリオのポットは耐熱ガラスなので大丈夫ですが、フィリピンの普通の水用ポットで作る場合はマグカップ等の上でやりましょう。

③3分たったら、常温のお水900mlを静かに注ぎます。お湯と合わせて1.1リットル入るので、しっかり粉が水に浸かります。

私はデリバリーしてもらう飲料水を、フィリピンでも買えるこのブリタの浄水ポットに通したものを使っています。

フィリピンで美味しい水出しアイスコーヒーを作る

ちなみに、私のこのハリオ水出しポットは2代目で、以前は一回り小さい5杯用を使っていましたが割ってしまったあと、もっと量を作りたくて8杯用を買いました。
一気に1リットル超作っても飲みきれない、という方は分量を半分にして作ってもいいと思います。

④冷蔵庫に入れて、6~12時間抽出します。
この豆と分量で作ったときに、抽出時間による味の違いをメモしておいたので書きますと、

  • 6時間抽出…あっさりめ。少し薄い気がするけどミルクを入れずにごくごく飲むならスッキリしていて良い。
  • 8時間抽出…そのまま飲むと少し渋みがある気もする。でもミルクを入れてカフェオレにするなら、6時間よりも濃いめで美味しい
  • 10時間抽出…少し濃すぎる。ミルクを入れても私は苦く感じるレベル。

私的には、7時間程度がベストだと思いました。

⑤好みの濃さになったら、コーヒー豆を取り出します。

ハリオの水出しコーヒーポットの場合、フィルターカップを静かに外すだけですが、お茶パックで作った場合はお箸などでパックを取り出します。
この時、フィルターやパックに残った水分を絞り出したりすると雑味が出るので、静かに引き上げてそのまま捨てるのがお勧めです。
また、できた水出しコーヒーは上下で濃さが違うので、お箸等で軽く混ぜてからグラスに注ぎます。

私は水100mlに砂糖100mlを加えてお鍋で溶かし、冷ました手作りシロップを入れて飲みます。

アイスコーヒー用手作りシロップ

もちろんミルクを入れても美味しいです。

フィリピンのカフェでよく飲むアイスコーヒーよりも、酸味が少なめでしっかりコーヒー味がします。
日本の喫茶店の本格アイスコーヒーにはかないませんが、通販で適当に買った水出しコーヒーバッグよりも美味しくできたと思います。

もう少し香りが強いものも飲みたくなったので、またどこか別のコーヒー店で良さそうなイタリアンローストの豆を見つけたら買って試してみたいと思います。

でもこのArtisansの豆なら、500gで410ペソなので1リットル75ペソほどでつくれますし、スーパーで買える豆よりも安くてお手頃なので、お勧めです!

フィリピンのスーパーで買えるコーヒー豆

SiLCafeやBo’s Coffeeなど知名度のあるコーヒー豆はスーパーでも250gで300ペソ近くします

コーヒーゼリーを作るなら抽出時間長めがお勧め

実験で10時間抽出したアイスコーヒーが私には濃かったので、それを使ってコーヒーゼリーを作りました。
材料はアイスコーヒー150ml・ゼラチン(Caro & Marieのもの)小さじ1を水大さじ1でふやかしたもの・砂糖小さじ2・香りづけのダークラム数滴です。

フィリピンで美味しい水出しアイスコーヒーを作る・コーヒーゼリー

バニラアイスとミルクもかけているので、濃いめのコーヒーの方が美味しくできた、と思います!
また次回コーヒーゼリー用に途中で別容器に分けて、12時間抽出でも作ってみようかな、と思いました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました