私はフィリピンに住んで15年ほどになりますが、コンドミニアムで一人暮らしをするまではいろんな洗濯方法を経験しました。
そして、現在のように自宅の洗濯機で洗うようになってからも、洗濯洗剤は長いこと日本で買ってきたものを使っていました。
ところが昨年とうとう日本から持ってきた洗剤が切れ、現地で買えるものをいくつか試しました。
6種類くらい試した結果、最近やっと気に入るものが見つかったので、紹介したいと思います。
フィリピンでの洗濯方法①ランドリーショップの利用
フィリピンの一般家庭は洗濯機の普及率が低く、また洗濯機があっても電気代がかかるということで使わない人も多いです。
そのため、ランドリーサービス(通いの洗濯専門のメイドさん/お店の洗濯屋さん)の利用が日本よりずっと一般的です。
住宅街やコンドミニアムだとランドリーショップが1つ以上近所にあることが多く、別料金で配達もしてくれる(汚れものを取りに来てもらい、1~数日後に洗って乾かして畳まれた状態で届けてくれる)ので、便利といえば便利です。
でも、ランドリーショップで最安料金の、お店の人におまかせするスタイルで依頼すると、こういうデメリットもあります。
- とにかく物を無くされる…靴下やハンカチなど小さいものは特に無くなりやすいです。そして紛失や破損に対する補償はほぼ無いことが多いです。
知らない人の洗濯物が紛れて届けられたことも何回かあります。そもそも赤の他人の洗濯物が混ざる状況を気持ち悪く感じてしまいます。 - 服の傷みや破損に対して無頓着…現地の感覚でガシガシ洗って天日干しか乾燥機で乾かすのですが、とにかく一般的な日本人にくらべて洗濯物の扱いが雑です。
傷みや色移り、破れが見つかることもちょくちょくありましたし、それが発覚してもたいして申し訳なさそうにしないお店が多いです。
昔ローカルの洗濯屋さんで服のタグに油性マジックで印をつけられたことが何回かあり、やめてほしいと言ったら「なんでそんなこと気にするの?タグだし良いじゃん(笑)」とこっちが神経質みたいな反応をされました。 - 洗剤や柔軟剤の香りや成分が強いことが多い…現地で売られている洗剤や業務用洗剤は匂いも成分もきついものが多いです。あるランドリーショップでは、洗剤の溶け残りもあったのか、そこで洗った服を着ると肌が荒れたことがあり、その時はおとなしくランドリーショップを変えました。肌の弱い人、香りに敏感な人は、合うランドリーショップを見つけるのに苦労するかもしれません。
ただしここ5年くらいは、衣類を預けてお店の人に洗濯をまかせる昔ながらのスタイルの他に、洗濯機や乾燥機を1回いくらで自分で操作できるスタイルを選べるショップも増えてきているので、そういうところを利用すれば洗剤や洗濯方法を自分で調整しやすいと思います。
フィリピンでの洗濯方法②洗濯機を使って自分で干す
私はフィリピン在住のうち約7年間は社宅の一軒家に数人でシェアして住んでいたのですが、途中まではそれぞれ外部のランドリーショップを利用し、途中からは洗濯機を皆で共有して使っていました。乾燥機は無かったので自分達で庭に干していました。
その時に学んだのが、フィリピンのスーパーで一番よく売られている(&値段も安い)粉洗剤は、とにかく溶け残る!ということです。
昔は今よりも液体洗剤がレアで高かったので粉洗剤を買うことが多かったのですが、洗濯機横に桶をおいておき、みんなその桶で粉洗剤を水で溶かしてから投入するという手間をかけていました。
フィリピンは日差しが強いので、外に干しているとすぐ乾くのは良かったです。一軒家の時は乾燥機不要でした。
ただし、水質や日差しのせいか、乾いたときにパリッパリになることが多く、柔軟剤は必須でした。
現地で買える洗剤も柔軟剤も匂いが強いものが多いので、日本帰国の度に液体洗剤と柔軟剤を買ってきていました。
フィリピンでの洗濯方法③自宅の洗濯機と乾燥機を利用
今から6年前に現在のコンドミニアムに越してきたときに、ドラム式の乾燥機付き洗濯機を買いました。
フィリピンのコンドミニアムは景観保護のため外に洗濯物を干すことが禁止されている場合が多いため、乾燥機能はどうしても欲しかったんです。
(フィリピンには洗濯機置き場が設置されていないコンドミニアムもあります)
洗濯機置き場のあるコンドミニアムや一軒家でもランドリーショップ利用派は結構多いと思いますが、私は自分で洗濯頻度や洗い方を調整したかったのと、外部ランドリーショップ利用のデメリットにうんざりしていたので、迷わず購入しました。
購入したのはWhirlpool社のWWDE7512という機種で、割引してもらって41,100ペソ(当時のレートで8.4万円くらい)でした。
以下の記事に詳しく書いています。
6年間使って外観はだいぶ年季が入ってきましたが、幸いまだ壊れることなく使えています。
お出かけ着?や下着、繊細なものは日本製のおしゃれ着用洗剤エマールで洗って部屋干しし、タオルや寝間着、シーツ類は液体洗剤で洗ったあとそのまま乾燥機でドライヤーボールも使って乾かしています。
おしゃれ着洗剤+部屋干しや、乾燥機+ドライヤーボールだと、日干しと違って柔軟剤がなくてもそんなにゴワゴワにならないので、もう6年間柔軟剤は使ってません。
乾燥機付き洗濯機は高いですし、日本人でも買わない人はいますが、自宅で洗濯して乾燥機も利用する今の方法が、私にとっては一番快適です。
うちの乾燥機はバスタオルやシーツ類でも3時間かけると大体乾くので、その状態から数時間か半日ほど部屋干しすれば、電気代も意外とかからず毎月2千ペソ未満です。
(私はエアコンをほとんど使わないので多分それもあって安く済んでます)
自分の洗濯機があると、日本の使いやすく微香な液体洗剤、おしゃれ着用洗剤、セスキソーダやオキシクリーンなど、洗うものや汚れの種類に合わせて洗剤の種類を使い分けられますし、洗濯ネットも好きなだけ使えます。
そういえば、昔外のランドリーショップに洗濯ネットに衣類を入れて出したら、洗濯ネットからわざわざ取り出して洗われていたことが判明し、がっくり来たことがあります。
ランドリーショップは安い(キロあたり30ペソ=約80円くらいから)ですが、混む時はすごく混むし、ものを無くされる・傷つけられる可能性が常にあるのがやっぱりストレスです。
それから料金設定が1キロいくらとか5キロいくら~ということが多いので、ある程度洗濯物をためてから持っていくor取りに来てもらう必要があり、好きな時に洗えないこともあります。
また、シーツなどの大きなものはキロ30ペソよりも高いことが多いので、特に寝具類を頻繁に洗いたい方はランドリーショップ利用だと結構費用が掛かるかもしれません。
これからフィリピンに住む方で、数年など一定期間滞在予定で、洗濯方法にある程度こだわりたい方には、自分の洗濯機を買ってしまった方がストレスフリーですよ!と言いたいです。
フィリピンの液体洗剤:アリエールやHuman Natureですら匂いがきつい!
私はコロナ前までは年2回は一時帰国していたので、その度に日本で液体洗剤を買って来れていましたが、今はそこまで頻繁に帰国できないので、昨年くらいからやむをえず現地で液体洗剤を探しはじめました。
フィリピン在住の日本人が現地のスーパーで最初に手に取る率がとても高いと思うのが、こちらのアリエールの液体洗剤です。
日本でも知名度があり、外見も似ているので問題なく使えそうですよね。
でも、こっちのアリエール、匂いが本当にきついんです。多分日本のアリエールだけは、日本人の好みにあわせて微香に調整しているんじゃないかと思います。
フィリピンでは洗剤も小分け販売されていることが多いので、最初にアリエールの液体洗剤何種類かの少量パックを数個買って試しましたが、どれも匂いが強すぎて、大きいものを買う気になりませんでした。
それから、TideやGainなどのアメリカの洗濯洗剤、お高い系の輸入液体洗剤も一部スーパーで買えますが、アメリカの洗剤も香りが強いものが多いので、お店で見ても買わないことが多かったです。
一方、フィリピンのオーガニックブランドHuman Natureの液体洗濯洗剤は、結構期待して最初からこの大きいサイズを買いました。
私はここの食器用洗剤とハンドソープを7年以上使っています。
食器用洗剤もハンドソープも使い心地と香りが良く、手も全然荒れないので、信頼していました。
でも、いざ使ってみると、Human Natureも洗濯洗剤に関しては、洗いあがりに結構強く香りが残るタイプで、ダメでした…。
初めて掛け布団に使ったときは、残り香が気持ち悪くて、重曹と水で洗いなおしたくらいです。
かといって赤ちゃん用や無香料だと洗浄力が弱いんじゃないかとかが気になるし、他のオーガニックのやつは高い上に洗浄力にも不安があったりで、なかなかちょうど良い洗濯洗剤が見つからず、やっぱりもう日本製の輸入の洗剤を割高に買うしかないかと思い始めたとき、あるメジャーブランドの赤ちゃん用洗剤を見つけました。
おすすめ液体洗剤:Breeze Gentle and Free
ランダースのセールで安くなっているのを見かけ、買ってみたら意外と良かったのがこちらの洗剤、BreezeのLiquid Detergent Gentle and Freeです。
これまで使ったフィリピンで買える液体洗剤と比べて、
- 赤ちゃん用で強すぎない・蛍光剤なども不使用(実際肌荒れしなかった)
- かといって無香料でもないし洗浄力が弱いと感じることもない
- ラベンダーの香りだけど残り香が強すぎなくて良い
- 980mlで200ペソ前後と安い
- ユニリーバ社のまあまあメジャーなブランドで普通のスーパーで買いやすい
私は洗濯1回に付きキャップ1杯強(50ml)くらい使ってるので、1回あたり10ペソ(約27円)ほどの計算になります。
フィリピンで買えるメジャーなブランドの液体洗剤の中では、コスパも悪くないと思います。
買える場所を調べてみたら、ランダースの他、BTCのロビンソンスーパーやThe Market Placeでも買えるようです。
2024年5月時点ではアヤラセンターセブ地下のThe Market Placeで小分け洗剤が買えたので、気になる方はミニパックから試してみてください!
おまけ:本当にコスパが良いのはやっぱり日本製!
フィリピンでいろいろ洗濯洗剤を使ってきて、上のBreeze赤ちゃん用は初めて次も買おうと思えたので紹介しましたが、この記事を書きながら洗濯1回あたりの費用を計算したついでに、長年日本で買っていたナノックス液体洗剤のお徳用の値段も調べてみました。
超大容量の詰め替えのものだと、なんと1回約8円でした…!(2024年5月時点)
多分、フィリピンでは粉末洗剤や固形洗濯石鹸のほうがまだまだ多数派で、液体洗剤を買うのはある程度お金がある人なので、液体洗剤は安売りされない、という事情もあるんだと思います。
一方、洗濯機と液体洗剤が普及しまくっている日本では、安くて質も洗練されているんですよね。
液体洗剤に関しては日本製のコスパが良すぎるので、やっぱり次の一時帰国で荷物に余裕があればナノックスのお徳用を買ってこようかな~、と思いました。
フィリピン在住で自分で洗濯する方は、参考にしてみてください!
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