さて年末ですが、私は今年も諸事情により日本への一時帰国ができず、フィリピンで新年を迎えることが決定しました…!
実は私、12年くらいフィリピン・セブに住んでいますが、コロナ前までは毎年年末年始を日本で過ごしていたので、フィリピンでの年越しはまだ3回目くらいなんです。
昨年末はセブ島を巨大台風が襲ったあとだったので、年越しどころではなかったですし。
(2021年の今頃はセブ全体でまだ停電から回復していない地域の方が多く、飲料水・生鮮食品・輸入品などが入手困難でした)
これまで、セブでおせちを作ろうとしたことは無かったのですが、今日突然思いついて、栗きんとんを作ってみることにしました。
買い置きしている材料だけで、意外と簡単にできたのでレシピを紹介します!
栗の甘露煮やクチナシの実など、高い輸入食材は一切使っていません。
<海外でつくるお手軽栗きんとん 材料>
- さつまいも=Camote Orange 200g
- 砂糖 大さじ1~ ※芋の糖度により調整
- みりん 大さじ1
- はちみつ 大さじ1
- 塩 ひとつまみ
- むき甘栗 1パック
①さつまいもは厚めに皮をむき、7ミリくらいの厚さに切って、アク抜きのために水に15分ほどつけておきます。
②さつまいもの水を切り、鍋にひたひたの水と一緒に入れて火にかけます。
つまようじがささるくらいやわらかくなるまでゆでます。
と、ここでちょっと、さつまいもの色がやけに薄いことが気になりました。
今回買ったさつまいもはCamote Orangeと書いてあったので、もっと濃い黄色の芋を想像していたんです。
それなのにこの色の薄さでは、栗きんとんらしさが出ません。
ですがここはセブ島、くちなしの実なんてあるわけありません。三つ葉や大葉すら買えないのに…。
※日本ではくちなしの実で栗きんとんに鮮やかな黄色をつけます
ここで魔がさしまして、こちらを取り出しました。
自分で入浴剤を作る時ように買ってある、食用着色料・黄色(Food Coloring)です。
…栗きんとんに着色料を使うなんて、日本で毎年おせちを手作りしてる人に言ったらドン引きされる暴挙でしかありません。
ですがこういう思いつきは実行せずにはいられない性質なので、思い切って3滴ほどお湯に入れました。
それからさらに5分ほどゆでて柔らかくなったので、ざるにあげてお湯を切ります。
ゆで汁(鮮やかな黄色です)は残しておきます。
③さつまいもをお鍋に戻し、火は止めた状態で、マッシャーやヘラなどを使ってつぶします。
④大体つぶれたら、取っておいたゆで汁を50mlほど加え、弱火で温めながらヘラでなめらかになるまで練ります。
ここで味見をしてから、甘みを加えます。私は砂糖大さじ1・みりん大さじ1・蜂蜜大さじ1を入れました。
さつまいもの糖度によって使うお砂糖の量を調整してください。
さらに甘みを引き立てるために、塩をほんのひとつまみだけ加え、また練ります。
⑤それなりになめらかになりましたが、まだ少し粒が残っていたので、一度ざるで漉すことにしました。
⑥こしたらまたお鍋に戻し、ゆで汁を少しずつ加えながら、好きな固さになるまで練ります。
一回こして正解でした。
つやも出て良い感じになってきたので、ここでむき甘栗を一袋加え、軽く混ぜたら完成です!
保存容器に移して冷蔵庫で保存します。
むき甘栗は栗の甘露煮と違って茶色いので、綺麗な黄色一色にはなりませんが、栗がごろごろ入って美味しかったです!
いろいろと邪道なつくり方(笑)ではありますが、何も買い足すことなく家にあった材料だけを使って1時間もかからず出来たわりに、ちゃんと栗きんとんの味がしました。
特に海外在住の方は、ほかのおせちメニューを作るのに比べると材料費も手間も大してかからないので、さつまいもとむき甘栗が買えたらぜひ作ってみてください!
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