前回、フィリピンの紅芋(Camote Red)を使ったスイートポテトのレシピを紹介しましたが、材料に使ったオールパーパスクリーム(廉価版生クリーム)の残りを美味しく活用できる、格安トマトクリームパスタを紹介します。
生クリームについて
フィリピンの普通の家庭でデザート作りに生クリームの代わりとしてよく使われているのが、こちらのオールパーパスクリームです。冷蔵不要(開封前)で消費期限が長い上に価格が安く、どこのスーパーでも数種類のメーカーのものがそろっています。

250mlで65ペソ、110mlで31ペソ
一方、スーパーの冷蔵コーナーには、要冷蔵の生クリーム(ホイップクリーム)も売られています。

200mlで120~200ペソ前後のホイップクリーム
輸入ものが多く、こちらの方が若干本格的な味です。でも1パック150ペソ前後で味の割に高いなあ(日本の生クリームの方がやっぱりおいしい)、と思うので、私はフルーツを使ったショートケーキを作る時くらいしか使いません。
また、今回紹介するレシピでは、ホールトマト缶も使いません。
家で1人分のパスタを作るのにトマト缶1個をあけるのって、もったいなく感じませんか?
ホールトマト缶もフィリピンではそんなに安くない(50ペソ前後、100~150円くらい)んですよね。
私はトマト缶より安いトマトケチャップやトマトピューレなら常備しています。
オールパーパスクリームが中途半端に余ったときに家にあった材料で作ってみたら美味しかったので、そのときからクリームが残ったらほぼ毎回作っているレシピです。
格安トマトクリームパスタのレシピ
<格安トマトクリームパスタ 材料 1人分>

写真のトマトピューレは250gで26ペソくらい

私はスパゲティは100均のレンジパスタゆで器でゆでています。水の貴重な海外では重宝します。
- トマト 1個
- 玉ねぎ 1/4個
- にんにく 1かけ
- 冷凍シーフード、ハムなど好きな材料 ひとつかみくらい
- パスタ 100g
- オリーブオイル 大さじ1弱
- 水 50ml
- オールパーパスクリーム 100ml
- 顆粒コンソメ 小さじ1/2
- ケチャップもしくはトマトピューレ 大さじ1
※トマトピューレはトマト缶より安く、常温保存もできるので買い置きしておくと便利です - 塩、こしょう 適量
- パセリ、粉チーズなど 適量
①にんにくはつぶしてみじん切りに、玉ねぎは薄切り、トマトは1cmの角切りにします。
冷凍シーフードは海水くらいの塩水に20~30分ほどつけて解凍しておきます。
②フライパンにオリーブオイル大さじ1弱を入れ、みじん切りのにんにくを入れて弱火にかけ、香りがたったらすぐに薄切り玉ねぎを入れます。
玉ねぎがしんなりしたら解凍したシーフードを加え、海老の色が変わったら角切りトマトを入れて1分ほど炒めます。
そこに水50mlと顆粒コンソメ小さじ1/2を入れたら、蓋をして3分弱火で煮ます。
③3分たったら蓋を取り、オールパーパスクリーム100mlとトマトケチャップ大さじ1を加えて沸騰直前くらいまで温めます。

火を通しすぎるとクリームが分離するので、沸騰直前まで温めたら火を止めます。
④そこにゆでたパスタを加え、ソースと和えたら味を見て塩、こしょうを追加し、器に盛ってお好みでパセリや粉チーズをかけて、完成です。
このパスタ、余りものだけでできる簡単すぎるレシピですが、美味しいんです。
しっかりトマト味がある濃いめのトマトクリームが好きな方は、オールパーパスクリームとトマトピューレを4:6くらいで使うのも良いと思います。
そちらの方が万人受けはしそうです。

こちらは具をベーコンにして、トマトピューレ60mlとオールパーパスクリーム40mlで作ったバージョン
私はクリームのこってり感を生のトマトとケチャップの酸味が若干爽やかにしてくれている、くらいのあっさり加減が好きなので、たいてい前者(クリーム100にケチャップ大さじ1)の配合で作っています。
お菓子づくりでオールパーパスクリームを使ったら、ほぼその日のランチはコレです。
それでもオールパーパスクリームがまだ残っていたら、クリーム2:牛乳1の割合に、蜂蜜とバニラオイルを適量加えたものをミキサーにかけてから凍らせて、手作りバニラアイスにするのもお勧めです。

オールパーパスクリーム200ml、牛乳100ml、蜂蜜大さじ2が私的にベスト配合でした
クリームが中途半端に余ったら、ぜひ作ってみてください!
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