先日の記事で、中国XiaomiのMi Projectorが2年少しで壊れてしまった話を書きました。
そこで、フィリピンの家電店でテレビ(Android TV)を新たに購入し、日本の動画配信サービスやテレビ番組を観るための最初の設定を終えたので、解説します!
テレビ選びの条件と購入したもの(Sharpアクオス42インチ)
私のテレビ選びの条件はこんな感じでした。
- Android TV(自分で後からアプリを追加できるテレビ)← 海外で日本の番組を見るなら必須!Smart TVではだめです
- 予算は2万ペソ(約5万円)まで
- デザインがダサすぎないもの
- 日本製にこだわらないけど、中国製はできれば避けたい
- サイズは40~43インチくらい
フィリピンの家電店の場合、日本製テレビはSonyやPanasonicやSharpなどがあるのですが、特にSonyは高価格帯のものが多く、そもそも50インチ以上・4K対応のものしか置いていないことがほとんどで、優に3万ペソを超えてしまいます。

こちらは50インチ・4K対応のKD-50X80K 36990ペソ
中国のSkyworthやXiaomiは枠がホワイトやシルバーのものがあり、カッコよく見えたのと値段も手ごろなので惹かれました。
ただ、Xiaomiのプロジェクターが壊れてのテレビ購入なので、さすがに再び中国製はどうかなあ…とも思います。

Skyworth(中国)の白枠Android TV 43インチ15995ペソ

Xiaomi(中国)のシルバー枠Android TV 43インチ17990ペソ
日系は黒しか選択肢がなく、デザインは普通だけどやはり安心感はあります。
私は4K対応は不要なので、そこまでスペックが高くない2万ペソ以内の日本製かつAndroid TVで探すと、だいぶ候補が絞られました。

パナソニックの4K Android TV 50インチ23495ペソ
最終的に、中国製だけどデザインがスッキリしていて値段も少し安いSkyworthの43STD6200 15995ペソと、Sharp Aquosの2T-C42CG1X 17998ペソの2つで迷いました。

Sharp Aquosの42インチ 2T-C42CG1X 19998ペソ → セール価格17998ペソ
ですが、日本で中国製テレビもシャープのアクオスも使ったことのある友達に、画質の違いや使い勝手等でアクオスを強く勧められ、実際値段差も大きくないのでSharp Aquosに決定しました。
近所の家電店には在庫が無かったため、家から少し離れたMandaueにあるパシフィックモール内のAbensonに行って購入しました。

Abenson.comはフィリピン各地のアベンソン店舗の在庫状況や商品スペックが確認できるので便利です。
フィリピンで買ったAndroid TVでアマゾンプライムビデオや日本のテレビ番組を観るための設定
最初に、日本のテレビ番組と言ってもいろいろあり、スポーツ中継やNHKの番組(一部を除く)などは海外での放送にとても厳しく、普通の(合法的な)方法や安価で観るのは難しいことが多いです。
※ここはフィリピンなので、なんでも観られるグレーな方法もあるようですが、そういうのは避けたいのでスルーします。
私はアマゾン(日本版)のプライム会員なので、プライムビデオと、あとは日本の民放テレビの見逃し配信をしているTVerが見られればOKなので、そのための設定方法を紹介します。
Android TVのホーム画面右上にある扇形のマークから、インターネット(自宅のWi-Fi)へ接続します。
扇形マーク(Connection/接続)の隣の歯車マーク(Settings/設定)内のDevice Preferencesで言語や時間表示形式などを設定できますが、フィリピンで買ったSharpアクオス・2T-C42CG1Xでは言語設定で日本語が選べなかったです。メニュー画面や操作説明などはEnglish表示のみ可能でした。
中国製Xiaomiのプロジェクターでは日本語表示が選べたので、シャープで選べないのは意外でした。
私はセカイVPNというサービスに5年半ほど前から加入しています。
ネット接続が日本経由でできるサービスで、月額1,100円です。
つまり、通常は海外から試聴できない配信サービス等を、日本から接続しているように利用できるというものです。(配信サービスや居住国によって一部利用できないものもあります)

VPN接続のイメージ 出典:インターリンク社「セカイVPN」公式HPより
セカイVPNの導入前、HideMyAssというアメリカのVPNサービスや無料VPNもいくつか試したのですが、無料VPNは不安定すぎて使い物にならず、HideMyAssもうちの環境ではしょっちゅう接続が切れて煩わしかったので、無料体験期間中にしっかり接続の安定性が確認できたセカイVPNに決定しました。
当時は現在のITパークに引っ越してくる前で、自宅のネットのダウンロード速度は平均1.5~3Mbpsと遅めでしたが、それでもVPN接続して日本のドラマやバラエティなどを見られていました。今は10Mbps前後の速度で使っています。
同じフィリピンやセブでも自宅のネット環境によって使い勝手が変わるかもしれないので、まずは以下より無料体験(最大2ヶ月)をしてみることをお勧めします。
セカイVPNに加入したり無料体験を申し込むと、ユーザー名とパスワードがメールで送られてきます。
この情報はテレビやスマホやパソコンやプロジェクターでVPN接続を最初にするときに必ず必要になります。
Android TVのホーム画面にあるGoogle Playストアを開き、検索してセカイVPNのアプリを選び、インストールします。(無料)
インストール完了後、Openをクリックしてアプリを開き、セカイVPN契約時(無料体験申し込み時)にもらったユーザー名とパスワードを入力してログインします。
初めて接続するときのみ、こういうメッセージが出てくるので、「OK」で許可します。

「セカイVPNはネットワークトラフィックを監視できるVPN接続の設定を要求しています。このソースが信頼できる場合のみ許可してください。」
その後の画面で接続ボタンをクリックすると、VPN接続になります。
(サーバーの国名やサーバー種類も複数から選択可能)
VPN接続後、プライムビデオやネットフリックスなどテレビに最初から入っている動画配信アプリの中から加入済みのものを開いて自分のアカウントでログインすると、日本から接続している時と同じように、会員特典で見られる番組が並びます。

VPN接続後のアマゾンプライムビデオの一覧
ちなみに、VPN接続をしていない状態でプライムビデオの番組個別ページを開くと、ちゃんと自分のアカウントでログインしているのに、会員特典で視聴できるはずの番組が「レンタル可能/視聴方法」という表示になってしまいます。
↓ VPN接続してから同じページを開くと、このようにプレイボタンが表示され、すぐ見られる状態に変わります。
続けて、日本のテレビ番組の見逃し配信が見られるTVerアプリ(無料)もGoogle Playストアでインストールします。
(通常、フィリピンで購入したAndroid TVにはTVerアプリはプリインストールされていません)
最初にログインするときに、テレビに以下の画面が表示され、スマホでQRコードを読み込んだり指定のページで数字を入力する必要がありましたが、画面の指示通り進めば問題なくログインできました。
現在配信中の、民放人気番組ランキングが表示されました。
他にも、通常は海外から見られない動画配信サービス、HuluやGyaoなどのアプリもインストールできます。
私が現在有料で加入しているのはアマゾンプライムだけですが、Huluは数年前に短期間加入してフィリピンで視聴していました。
VPNのその他の用途
セカイVPNでは、1つの契約で3台までVPN接続ができます。
私はスマホ(iPhone)やパソコン(Windows)でもVPN接続ができるようにしていて、インターリンク社の公式HP
で最初の設定方法が確認できます。
スマホでは、TVerやプライムビデオのアプリで日本の番組を観るほか、外出中に空港やカフェの無料Wi-Fiを使って個人情報の入力をするときなどに、セキュリティ目的でVPN接続することがあります。
また、プライムビデオではVPN接続中のスマホに映画やドラマをダウンロードすることもできるので、外出中やフィリピンあるあるの長時間レジ待ち中などにオフラインで観ることができるのも何気に便利です。
パソコンでは、たま~にですが、海外のIPではアクセスできないページやYoutube動画があるので、そういう時(「お住まいの地域ではご視聴いただけません」などと表示されます)にVPN接続に切り替えてアクセスしたりしています。
まとめ
フィリピンや海外滞在中、日本の番組を安価にかつ合法的に見たいという方には、Android TV(またはスマホやタブレット)+ セカイVPN(月額1,100円・無料体験あり)+ アマゾンプライム(月額500円未満・無料体験あり)もしくはTVer(無料)というのは、お手頃でとてもお勧めな組み合わせだと思います。
私自身、この組み合わせで5年以上日本のテレビ番組や映画などを視聴しているので、海外在住やフィリピン在住でまだ試したことのない方は、無料体験等を上手に活用してトライしてみてください!
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