少し前にITパークのアヤラモールセントラルブロックのダイソー近くを歩いていたら、こんな看板が目に入りました。
日本のパンケーキ屋さんができるのか~、いつ頃開店かな、などと考えていたら食べたくなり、薄力粉ではなく米粉でスフレパンケーキを作ってみたらハマって、1週間に5回ほど連続で作りました。
朝ごはんにささっと作れるように、フィリピンのMサイズ卵1個ででき、他の材料の配分や手順も改良したレシピが完成したので、紹介します!
計量は計量スプーンのみ(朝から計量カップやらはかりをいちいち出してられない)、粉ふるいも不要、しょっぱい系にも甘い系にも合う、口当たりの軽いパンケーキが簡単に作れます!
米粉スフレパンケーキのレシピ
<米粉スフレパンケーキ 材料 2枚分>
- 卵 Mサイズ1個
※冷蔵庫で冷やしておく - 米粉=Rice Flour 大さじ2
- ベーキングパウダー 小さじ1/3
- 牛乳 小さじ2
- バニラオイル 3滴
- 片栗粉 小さじ1/2
- グラニュー糖=Refined Sugar 大さじ1
- 酢 小さじ1
※カラマンシー果汁でも代用可 - サラダ油 少々
- メープルシロップ・粉糖・フルーツ・チョコソースなど 適量
~使う道具類~
- ボウル2つ
※私はうち1つのステンレスボウルを高さのある蓋としても使いました - フライパンまたはスキレットと蓋
- 計量スプーン
- ミニ泡立て器
- ハンドミキサーまたは泡立て器
- ゴムベラ
- スプーン(カレー用くらいの大きめ)
- フライ返し
- キッチンペーパー2~3枚
※ボウルや計量スプーンの水分をさっと拭く用と、フライパンの油を均一にする用
①冷蔵庫から出した冷たい卵1個を卵黄と卵白に分けてそれぞれボウルに入れ、卵白のボウルは一旦すぐに冷凍庫または冷蔵庫に入れて冷やしておきます。
特に卵白を入れるボウルには水分や油分がついていないかちゃんとチェックします(油や水が残っていると卵白がうまく泡立たないため)。
②卵黄を入れたボウルに、米粉大さじ2、ベーキングパウダー小さじ1/3、牛乳小さじ2、バニラオイル3滴を加えて混ぜます。
粉っぽさがなくなったら、そのまま置いておきます。
③卵白のボウルを冷凍庫 or 冷蔵庫から取り出し、片栗粉小さじ1/2を入れます。片栗粉を入れるのは、泡立てた卵白のふくらみをつぶれにくくするためです。
同じ計量スプーンにグラニュー糖大さじ1を入れてボウルの横に置いておき、泡立て開始です。
④片栗粉が入った卵白を軽くほぐしてからハンドミキサーまたは手動で泡立て、全体的に大きな泡ができて卵白の水っぽい部分が見えなくなってきたらグラニュー糖大さじ1の半量を入れて、また泡立てます。
⑤私の千円ちょっとの安物ハンドミキサーだと中速で大体5分くらいでもったりとしてきます。下の画像くらい泡が細かくなり、柔らかいツノが立つようになったら、残りのグラニュー糖と小さじ1の酢を入れて、低速に切り替えてさらに2分程度泡立てます。
酢を入れるのは卵白の泡を安定させるためで、火を通せば酢の匂いや味は消えます。
ツヤが出て、しっかりツノが立ってボウルを逆さまにしても落ちてこないくらいになったらOKです。
⑥⑤のメレンゲの1/3をハンドミキサーの羽でとって卵黄のボウルに入れ、そのままハンドミキサーの羽で混ぜてなじませます。
大体混ざったら、メレンゲが残っているボウルの方に生地を戻し入れて、ゴムベラでなるべく泡をつぶさないように底からさっくりと混ぜます。
⑦フライパンを温め、サラダ油少々をしいてキッチンペーパーで油を均一に広げ、一度火は消します。
フライパンに⑥の生地の半量(1枚分)を大きめのスプーンで何回かに分けて高さを出すようにこんもり乗せます。
そこから弱火で1分焼き、洗った計量スプーンで小さじ1/2の水をフライパンに入れてからすぐ蓋をして火を止め、そのまま2分蒸し焼きにします。
私のスキレットは深さが無く、専用の蓋を使うとパンケーキが膨らんだ時に蓋の内側に当たってしまうので、ステンレスのボウル(卵黄を混ぜたやつ)を軽く洗って蓋代わりに載せるとうまくいきました。
⑧2分たったら蓋を取り、水で濡らしたフライ返しでひっくり返して、また弱火をつけて1分焼きます。
そこへ、また水を小さじ1/2入れて蓋をし、火を切ってから5分放置して蒸し焼きにします。
最後に蓋を少しだけずらして2分放置し、フライパン内の熱い蒸気をゆっくり逃がします。
(急に蓋を取ると一気にしぼみやすいので)
⑨焼き時間&蒸し時間は、うちの弱火が弱くないポンコツコンロ+熱伝導性がやたら良いスキレット+蓋代わりのステンレスボウル、という組み合わせで一番うまく焼けた方法です。
ちゃんと弱火調整ができるIHコンロやテフロンフライパンなら、最初の焼きは1分より2分くらいの方がよさそうですし、蒸す時も火は切らずにごく弱火にすればいいかもしれません。
うちのスキレットの場合、2分焼くと焦げました。
膨らんだパンケーキの側面を触って生地がついてこないことを確認してからお皿に盛り、フルーツや粉糖、メープルシロップやチョコソースなどを添えて、完成です!
お酢の代わりにカラマンシーを入れたり、卵白に片栗粉を入れないで作ったり、牛乳やお酢の量を変えたり、焼き・蒸し時間を変えてみたり、レシピを調整しながら5回作りました。
トッピングを変えると全然飽きずに毎日食べられました。
卵白に片栗粉を入れないで作った時は、一旦は膨らむのですがすぐにしぼんでしまいました。
いろいろ試した結果、最初に片栗粉、最後にお酢を入れて卵白を泡立てるのが、私の環境ではベストだと思いました。
米粉を使う理由
お菓子に米粉を使うと薄力粉よりも膨らみ方は控えめなものの、軽い仕上がりになるというのは聞いたことがあり、前に米粉ドーナツや米粉スポンジケーキも作りましたが、このスフレパンケーキでそれを最も実感しました。
私は日本に一時帰国して大阪の叔母の家に行く時に、「五感」というお店のロールケーキをよく買います。
叔母は普段、洋菓子は重いと言ってあまり好んで食べないのですが、ここの五感の米粉を使ったスポンジだけは美味しく食べられると言っていて、私も一緒にしょっちゅう食べているうちに、他のケーキよりも胃にずっしり来ない軽さが気に入ったんですよね。
五感のようにロールケーキを米粉で綺麗に作るには技術が要りそうですが、フライパンで焼くパンケーキなら、卵白さえ泡立てられれば簡単に米粉のふわっとした軽いケーキの美味しさを実感できます。
あと、米粉は薄力粉よりもダマになりにくいので、面倒な粉ふるいの手間が要らないのも良い点です!
薄力粉バージョンとの比較
これまで私はパンケーキをそんなに頻度高く食べなかったのですが、米粉パンケーキは5日連続で食べても飽きないのを不思議に思い、ふと思いついて6日目に薄力粉で作ってみました。
上のレシピの、米粉大さじ2を薄力粉大さじ2に変えるだけで、一応粉はふるってから生地に加えましたが、それ以外の作り方や焼き時間などはまったく同じです。
さすがに6日目ともなると焼き方が上手くなってきてます…。
が!味は断然米粉バージョンの方が美味しかったです!
薄力粉のパンケーキは、なんというか想定内のパンケーキの味でした。
ふくらみやすいものの、弾力があり、食べ応えがしっかりしてるので1回食べたら「美味しかった、もうしばらくは食べなくていいわ…」となるんです。
一方米粉で作ったものは、薄力粉バージョンよりキメが細かく、食感もしなっとふわっと頼りない感じで、それがまた食べやすくて、私の好みでした。
高さのあるパンケーキについて
薄力粉と米粉では薄力粉の方が膨らみやすく、高さのあるパンケーキを作るには一般的に薄力粉を使う方がおすすめのようです。
また、卵白の量を増やしたり、セルクルのような型やオーブンペーパーで作った輪っかを使って物理的に生地を高く固定しながら蒸し焼きにしたり、生地を2回に分けて上に盛りながら焼いたり、生地を絞り袋に入れて円錐状に絞って焼く、などの方法があるようです。
でも、卵1個だけでできる方が気楽ですし、朝ごはんに作るのに、わざわざ絞り袋や型なんて使っていられない…というのが私の本音です。(量りや粉ふるいや計量カップすらも使いたくないのに)
ハンドミキサーを出すのが精一杯です。
今日紹介したものも、焼き上がり直後のフライパンの上ではもっとふわっとしていますが、お皿に盛るうちに少ししぼんではきます。
卵1個&米粉で作ると高さはあまり出ませんが、食感は薄力粉よりもずっと軽くきめ細かく、ベーコンやウインナーの食事系にしても合う程度のほんのりとした甘さで美味しいので、興味のある方は作ってみてください!
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