衣装ケースで格安お風呂を作った話【材料費・手順画像あり】

海外で生活する日本人の多くが恋しいと思うもの、それはバスタブではないでしょうか。

浴槽のあるコンドミニアムはセブではかなり少なく、ほとんどのワンルーム（Studio）やワンベッドルーム（1BR）のコンドミニアムは、シャワーとトイレが一体となっていて狭いです。私が今住んでいるコンドミニアムにもバスタブはありません。

今日は、そんな私が衣装ケースでお風呂を作った経緯を紹介します。

私はお風呂大好きで、狭いコンドのシャワールームにバスタブを導入するためにいろいろ考えました。
シャワールームの床面積と蛇口の高さをメモしていろんなお店へ行き、大きめのベビーバスや縦に大きいビニールプールを探して、なんとか体をねじ込んでみようかとか、

丸まればギリ行ける…？サイズは当時写真を撮った時にメモしたもので、インチ表記です。

フィリピンのネットショップLazadaで中国製の折り畳みバスタブを買おうかとか、

中国からネット購入可能ですが、機能性は不明です。

でも正直こんなださい物、家に置きたくない！と悩んでいたところ、SMセブシティのデパート家具エリアで目に止まったのがこれです。

今（2022年）SMセブシティに行ったら、4年前とまったく同じものがありました。

特大の衣装ケース！

これを見たとき、瞬時に「お風呂になるのでは！？」とテンションが上がりました。
このMEGA BOXというケース、かなり丈夫なつくりです。

ドキドキしながら店員さんに近づき、売り場に置いてあった中で最も大きい155Lのケースのサイズを測ってもらうと、縦80cm・横59cm・高さ49cmでした。
うちのシャワールームの床面積に入ることがわかり、値段は849ペソ（約1,860円）。その場で購入しました。

もちろんお湯を貯めるだけでなく、お風呂に入った後に排水しなければなりません。

そこで翌日ホームセンター「Cebu Home and Builders Centre」へ行き、はんだごてと排水口、テフロンテープとゴム栓を買いました。

※他のものはモール内のホームセンターでも買えますが、排水口は、建築資材の充実した大きなホームセンター（セブならCebu Home and Builders CenterやWilconなど）でないと見つけにくいと思います。

人生ではんだごてを買うことになるなんて、昔の私は思ってなかった。

テフロンテープは、蛇口や配管などを取り付ける時に噛ませると水漏れを防ぎます。（フィリピンで得た知識）

はんだごては129ペソ、他は全部50ペソ以下でした。
自分でDIYする人も多いフィリピンだと、こういうのが安いですよね。
（記事の最後に、材料の英語名と購入価格・場所を記載しておきます）

さて、簡単に作り方を説明します。

衣装ケースの底に、排水口に合わせたサイズの円をペンで描き、熱したはんだごてで溶かして穴を開けます。

どうせ隠れるので雑でいいです。

そこに、水漏れを防ぐテフロンテープをくるくる巻いた排水口を挟むように設置すると…

排水口の完成です！

ゴム栓をして、シャワー温水器から熱めのお湯を出して貯めると…、

お風呂ですーー！！

ちなみに、買った後に気づいたのですが、この衣装ケース、外からは見えませんがキャスターがついていてその分底が上げ底になっています。

そのため、厚みのある排水口を取り付けても床と干渉せず、うまく水が抜けるのです。
これを見つけてラッキーでした。

私はその後アヤラセンターのルスタンスデパートで売られていた、このトレイに似たものを日本で買い、防水ケースにいれたスマホとドリンクを置いてドラマを見ながら半身浴などもしています。

これはアヤラで1500ペソ程度で売ってましたが汚れていたので買わず、その後日本で千円以内のバスタブトレイを購入。

おすすめです！

それから、上の黒いゴム製の栓はお湯を貯めている時に浮いてくることが多かったので、その後はこれに交換しています。

衣装ケースはプラスチック製なので、お手入れも簡単です。
お風呂からあがって排水し終わったら、ひっくり返して壁に斜めに立てかけておくと完全に水が切れます。（なのでケースのサイズは床面積ぴったりではなく、ひっくりかえせる余裕がある方が綺麗に保てます）

汚れたら、お湯と漂白剤（フィリピンではメジャーなZonrox）を適当にいれてつけておき、時間がたったらちょっとスポンジで洗いながらシャワーで流すだけで綺麗になります。

そして、4年たった今でも壊れておりません。

お湯の温度についてですが、私は今のコンドに入居するとき、ほとんどの家電を自分で購入したので、シャワーヒーター（電気温水器）を購入するときにお風呂を作ることを想定して容量の大きいものにしていました。

そのため、水量を絞ればある程度熱めのお湯が出てくるので、それなりにお風呂を楽しめています。
（ただし水圧を強くするとぬるくなるので、細い水量でお湯を貯めており、大体30分くらいかかります）

実は一度、手軽にあつあつのお湯にするために、この「投げ込み式ヒーター」を買ってみたことがあります。

430ペソ。ホームセンターのAce Hardwareでも見ました。

ぬるめのお湯や水の中にこの物体を入れて、電源プラグをつなぐと熱を発して温めるというやつです。

実際あたたまりはしたのですが…、一度感電しました。

最初のころは、温まったらお湯から本体を取り出す前に必ず電源プラグを抜く、という大原則を守っていたのですが、ある時ぼーっと作業していたら思いっきり電源が入っている状態でお湯に手を突っ込んでしまい、ビリビリっと来ました。

フィリピンは220Vで日本より電圧が高いし、感電なんてしたら死ぬのかと思っていたら、意外とそうでもなかった（笑）

でも怖かったです！！

結局、ぼーっとしてたくらいで感電するような物は使わないのが一番と思い、それ以来は一度も使っておりません。

投げ込み式ヒーターは危険なので、使うには覚悟が必要です！（実体験）

最後に、当時の家計簿から、材料の英語表記と価格、買ったお店も載せておきます。

• MEGA BOXキャスター付き衣装ケース=Storage and Organizing Box 155リットル　849ペソ　SM Cebu City デパートエリアの収納家具コーナー
• ハンダゴテ＝Soldering Iron 129ペソ　Cebu Home and Builders Centre
• 排水口=Drain Outlet　17.5ペソ　Cebu Home and Builders Centre
• テフロンテープ=Teflon Tape/Thread Seal Tape　20ペソ　Cebu Home and Builders Centre
• ゴム栓（白い方、2つ入り）Sink and Tab Stopper　49.75ペソ　Ace Hardware

合計1065.25ペソ≒約2,340円　※2018年5月購入時の価格です

背の高い男性には少し窮屈かもしれませんが、小柄な女性なら普通に入れますし、4年たった今も壊れず現役で使えています。
2000円ちょっとで4年使えているなら、十分すぎるほどもとはとれているのではないでしょうか？

フィリピンや海外暮らしでお風呂のない方、一度試してみていただければと思います。