ここ数か月、ずっと欲しくて探していたものがあります。
綿のスローケットです。
スローケットとは、ブランケットより薄手で大きく、ベッドカバーより柔らかくて1枚で肌掛けにも使える、タオルケットのタオル地でないバージョンのようなものです。
私の住むフィリピン・セブでは年間気温が26度~30度前後なので、寝具は1年中夏用のもの1種類で大丈夫なのですが、このスローケット(できればコットン100%のもの)が現地では意外と見つからないんですよね。
今日はお店別の商品例や、階層による寝具の違い、最終的に私が買ったものを紹介したいと思います。
フィリピン人の階層による寝具の違いについて
このブログではおもに食べものに関して、お金持ちと庶民の買うものの値段差がエグいことは何度か書いていますが、寝具類も大きく違います。
まずフィリピンの庶民は、夜寝る時に身体にかけるものは、シーツのような薄っぺらい布一枚、ということが多いです。
ローカルモールに行ったら、ペラペラの掛けシーツなら1枚100ペソ(約270円)前後からありました。

89ペソのシンプルペラペラシーツ

めっちゃローカルなガイサノモール
ここ数年で安い中国製の合成繊維のブランケットも入手しやすくなっているので、そういうものの数百ペソで買えるやつ(肌触りは良くない)も一般的になってきていると思います。

200ペソ台のフリースブランケット
一方、お金持ちのおうちでは、掛布団=コンフォーターを使います。
デュベとも呼びます。

ルスタンスデパートの寝具売り場
暑いセブですから、別に掛布団じゃなくてもいいんじゃないの?と思いがちですが、やつらはガンガンにエアコンをかけるんです。
電気代が日本より高いフィリピンで、17度設定で冷やした部屋で、分厚いマットレスとふわふわの掛け布団に包まれて眠るのが、こっちのお金持ちのスタンダードだと思います。
でも私、掛布団(コンフォーター)は買いたくなかったんですよね。
まず、せっかく年中暖かい土地にいるのに、なんでかさばる布団を持たないといけないのか、家で洗濯するのも厚みがあるだけ面倒になるじゃん、と思ってました。
薄手のコンフォーターであれば厚みはそれほどでもなく洗濯機・乾燥機も使えるんですが、それでもケットよりはかさばりますし、埃も気になります。

厚みが控えめなコンフォーター
昔セブでシェアして住んでいた一軒家では、大家さんが寝具を用意してくれていて、洗濯もメイドさんがしてくれていたのでコンフォーターを使ってたこともありました。
でも1人暮らしになるとき、自分で洗濯するならコンフォーターは買いたくないと思い、日本でコットン100%のスローケットを買って持って来ました。
ところがそのケットが6年使って劣化してきていまして、一昨年に新たにセブでフリースのブランケットを買ったんですね。
それがこちらです。ロビンソンギャラリアモール内のデパートで999ペソ→セールで699ペソ(約1,800円)でした。
つい先月(2025年1月)同じ売り場に行ったときもまだ同じ商品がありました。

値段も699ペソのままでした
コットン100%ではないのですが、肌触りは良く、丈夫ですぐに乾きます。
うちでは洗濯機の普通モードで洗って乾燥機で数時間乾かし、場合によっては追加で部屋干しするので乾きやすさと丈夫さは結構重要なポイントです。
見た目より薄手でさらさらしているので、エアコンをあまり使わない私でも暑苦しく感じることはほとんどないのですが、去年の4~5月(フィリピンで一番暑い時期)はちょっとこのブランケットよりも涼しい素材のものが欲しいな、と思いました。
それで、今年も4月を迎える前に、コットンのスローケットを買い足そうと思ったんです。
フィリピン・セブの綿100%製品の少なさ ~一般的なモールの寝具売り場~
まずSMシティとSM Jモール、G Mallやロビンソンギャラリアやガイサノ等のセブの各モールのデパート寝具売り場を一通り見ましたが、コットン100%の製品がものすごく少ないです。
とくにケット類は色味が派手で(フィリピンあるある)、一見ふわふわでも肌には悪そうな合成繊維ばかりでした。
下の星柄のベッドカバー(599.75ペソ)はコットン100%でしたが、シーツのような薄手の布なので私の希望には合いません。
身体の上にかける布には、シーツより若干重さがある方が落ち着くので、ある程度の厚みがほしいんですよ。見た目がださくないことも重要です。
薄手のシーツなら、コットン100%はたまに見つかりますが、質の良さそうなものは大体3,000ペソ超えです。今のレートだと8,000円くらいですよね。
日本なら、3,000~4,000円出せばコットン100%のシーツどころかスローケットが難なく買えるのに…。
マンダウェフォームの品揃え
私の住んでいるITパークからすぐ近くにある家具店Mandaue Foam(マンダウェフォーム)も寝具は豊富なので、そこも見に行きました。
このお店は昔からあり、何年も前にシェアハウスの寝具や家具を買ったこともありますし、1人暮らしになってからも抱き枕やマットレスプロテクターをここで買いました。

ニトリみたいな感じ
ですが、ここにもコットン100%のシーツはあるものの、ケット類は全部合成繊維のみでした。
ランダースの品揃え
会員制スーパーのランダースもチェックしましたが、コットン100%のケットはありませんでした。
外国人の買い物客も多いからか、シーツ類はコットン100%のものも複数見つかりました。

ポルトガル製コットン100%シーツセット2499.95ペソ

敷シーツ・掛けシーツ・枕カバー2つのセットです
ランダースでは、コンフォーター(掛布団)込みのセットも手頃でまあまあの質やデザインのものがあったので、現地で寝具一式を買う人はモールだけでなくランダースを覗いてみてもいいと思います。

コンフォーター(掛布団)とコンフォーターカバーやシーツのセット
ルスタンスデパートで見つけた綿100%のケット2種
アヤラセンターセブにあるルスタンスデパートは、セブでは一番高級寄りのデパートです。今回私も、ここの寝具売り場が本命でした。

ルスタンスデパートメントストア@アヤラセンターセブ
で、実際、コットン100%のケットが2種類見つかったんですよ。
そのうち1つがこちらです。

2699.75ペソでした
でもごめんなさい、まず色が気に入りません。
あと妙に大きいワッフル柄も好きじゃないです。
別の色があるなと思ってみたら、黄土色みたいな変な色で、全然所有欲が沸きません。
2つ目はこちらです。ポルトガルのAmaliaというブランドのベッドスプレッド(ベッドカバー)で、しっかりした織りで少しだけ厚みも感じられました。
ただ、なんか肌触りが麻っぽく、シャリシャリ過ぎました。
で、アホほど高い(笑)14,900ペソ=4万円超えって…!
それからもう1つ、これもベッドカバーのようなもので、コットン90%・ポリエステル10%のものがありました。
厚みはあるのですが、柔らかさが足りないのと、メイドインフィリピンでそこまで高級感がない&デザインも昔っぽいのに、6,299ペソは高いと思い、購入には至りませんでした。
パークモール2階Kakingで浮かんだ邪道案
セブのお金持ちが行きそうなルスタンスでも理想的なケットは見つからなかったのですが、ルスタンスに行った翌日にパークモールに立ち寄ったので、ダメモトで2階にあるローカルデパートをのぞいてみました。
今回見た中で最高にダサかったシーツセット(もちろん綿100ではない)がこちらです。
フィリピンのよくある寝具セットですね。
Fitted Sheetというのがマットレスにはめやすいシャーリングが四隅についてる敷シーツ、フラットシーツが身体の上に掛けるぺらっとしたシーツ、それに枕カバーが2つついてきて439ペソ(約1,000円)と激安です。
ランダースにあった同じ構成のコットン100%シーツセットは2499ペソ(約6,750円)でした。

Fitted Sheet
ところが、ここにはコットンケットなんて無いわな(笑)と舐めていたこの売り場で、こんな商品を見つけました。
インド製・コットン100%・ベッドカバーくらいの大きめサイズ・シンプルな色味・適度な厚みがあるのに1000ペソ以下の安価な布!!!
目が粗いので劣化は早そう(あとうちの猫の爪が引っかかりそう)ですが、広げてみてもなんかちょっとイイ感じだったんです。
店員さんに聞いてみたら、この商品は寝具ではなく、テーブルクロスだそうです。

コットン100%のテーブルクロス 869ペソ
そうか、コットン100%のテーブルクロスをスローケットとして使うのはアリなのかも…?手触りはちょっと固いけど、何回か洗濯すればもっと柔らかくなるかな?と一瞬思ったのですが、綿100%ってしわになりやすいことも多いし、もし洗ってもテーブルクロスっぽいハリのある感じが取れなければ快適じゃないかもなあ、と思って辞めました。
ここのデパートは私がよく行くモールの中では一番安くて、商品にそこはかとなく昭和感が漂います。(ガイサノカントリーモールのデパートみたいな感じ)
うちの高齢猫が段差から着地するポイントに(脚への衝撃緩和のために)マットを置きたかったので、安いここで買っておきました。他のモールよりも安いと思います。

39ペソ&モノトーンがかわいい
H&M Homeで見つけたスローケット
アヤラセンターセブの地下1階には、ファストファッション店のH&Mのインテリア用品が置いてあるお店「H&M HOME」があります。
私はここでキッチン用のタオルや食器を何度か買っていますが、フィリピンにしては落ち着いた色味のものが多く、値段も高すぎないので好きなお店です。

キッズ用品もかわいい
ここにあったこのケット(ベッドスプレッド)が、いい感じだったんです!
柔らかいガーゼのような素材で、ベッドを覆える十分な大きさもあります。
ただ、素材は残念ながらコットン100%ではありませんでした。
コットン85%・ポリエステル15%です。
値段(この時点では1,990ペソ)、色、大きさ、柔らかさなどは全部希望に近かったんですけどね。
コットン100%が良いんだけどな…と決めきれず、この日は買わずにお店を後にしました。
ところが、その1週間後に再訪したら、なんと同じ商品が値上がりしていました。
2,490ペソです。
コットン100%でもないのに日本円で6,000円を超えるなら、やっぱりやめとこう!となりました。
アヤラセンターメトロデパートにあったコットンブランケット
アヤラセンターセブ内では、ルスタンスとH&Mへの期待が大きかったので、同じモール内にあるメトロデパートの寝具売り場にはそれほど期待せず最後に行きました。
でも行ってみたら、タイミングよく寝具のセール中だったんです。
そしてここに一点だけあったんです、コットン100%で手頃なブランケットが!!
ワッフルタイプはそんなに好きじゃないんですが、色は落ち着いてるし、適度な厚みはあるし、テーブルクロスよりも柔らかいし(笑)、定価1599ペソ→セール中で1299ペソになっていました。

(乾燥機にはかけるなと書いてありますが、私はかけるつもり)
値段と素材と生地の感じはOK、ただ、ちょっと臭いのだけ気になりました。
なんか埃臭いんです、たぶん保管されてた倉庫の匂いだと思います。
でもさんざん他のお店を見たあとで、この値段でコットン100%が買えるならしょうがないか、という気持ちになり、こちらを買いました。
帰宅後に一度洗濯すると匂いはだいぶ薄れました。
あと、乾燥機にかけたら綿のような繊維くずがかなり出た(その後回した洗濯物にもつくぐらい出た)ので、結構劣化は早いかもしれません。
このケットが劣化する頃、次のは日本でちゃんと選んで買いたいと思います!
日本で買う場合の参考例
今回の経験からも、やはりコットン100%の寝具は日本から買って行った方が絶対に良いと思います。
アマゾンで綿100%スローケットで検索すると、3,000円から1万円ほどで幅広い商品が見つかります。
ただ、私は寝具はできれば実物を触って、肌触りを確かめてから買いたいので、日本で買うなら通販ではなく帰国してお店に訪問したいんです。
でも、高齢猫の体調が心配&ビザの更新タイミングもあってしばらく一時帰国は難しいので、もう日本で買うのは諦めて、とりあえずセブで妥協して安めのワッフルブランケットを買いました。
枕やマットレスやコンフォーターならともかく、薄手のスローケットなら大してかさばらずフィリピンに持ってきやすいと思うので、これから移住予定があり素材にこだわりたい方は、ぜひ日本で探してみてください。
まとめ&次回予告
ここ数か月、いろんなモールに行く度に寝具売り場を覗いていましたが、結論として「最初からアヤラセンターセブだけ見て決めても良かったな」と思いました(笑)
まあめぼしいお店は大体見た上で決定したので、納得はできました。これがマニラとかなら、選択肢がずっと多い分、見なきゃいけないお店が多すぎて余計に迷いそうですね。
店の数が限られているので必然的に選択肢が狭まり、物欲がそれほど刺激されないのは、セブのような地方都市の良いところかもしれません。
ところで、このブログではこれまで家電やキッチン用品など、フィリピン移住時に日本から持って来て良かったものを紹介していますが、寝具類は紹介していませんでした。
というのも、私が「自分が一度でも寝た寝具の画像をアップするのはなんか恥ずかしい」と思ってしまうからなんです。
でも、今回の買い物で、寝具は日本から持ってきた方がいいよ~~!というのを、移住前の人に伝えたいと強く思ったので、近々、私が日本で買ってきて今もセブで愛用している寝具類を、リンクなどを使用して紹介したいと思います。
セブでは同じものは買えないことがほとんどなので、これから移住したい方、一時帰国で買い物する予定のある方に、参考にしてもらえたら嬉しいです。
コメント
寝具オススメされてましたね〜!アドバイス通り、通気性の塊みたいなベッドパットを日本でも年中使っていたので、そのまま持ってきました。あとは綿や麻混の枕カバーも。
今回買われたようなものを、引っ越しの断捨離時に梱包材として使い捨てて来た所です。絶対使わないと思って…😅
でも年末年始コットンシーツだけだと寒くて、足元だけ、元々用意されてた化繊スローを重ねて寝ました。ああいう時など欲しく成りそうですね。
日本人オーナーなので、シンプルな白ストライプ織柄カバーが元々用意されてたのですが、ポリ100%だったのでコストダウンかな?と思ってたんです。でもそんなに綿100%が手に入りにくい&高いとは…😨誤解してました。
麻製品なんてあるのでしょうか?服も含めて無さそうな…日よけ虫よけにロングパンツが欲しいのに…
ソフィさん、コットンケットを梱包材に…ヒィィ…!
でも良さげなもの(こっちではお高いもの)持ち込まれていて良かったです。
そうそう、薄いシーツ1枚では意外と夜寒いですよね。
麻製品や麻混の服は、お店は覚えてないのですがセブでも何軒かで見ました。Marks and Spencerとか、そういう海外のお高めの服屋さんが多かった気がします。
あとはやっぱりアヤラのルスタンスデパートですね。高くてびっくりするときあるけど見てみてください。
同じ天然素材でも、アカシア製の木製品とかカゴとかはフィリピンは安いんですけどね。布製品はなかなか大変です…!