ここ数か月、ずっとブログで報告しなければ…と思いながら、なかなか書けなかったことがあります。
今から3か月と少し前の2025年2月に、うちの飼い猫が亡くなりました。
このブログでは何度かフィリピンの猫フードや動物病院について記事にしたので、ブログを読んでくださっている方にも報告しないといけないな、と思っていました。
そしてもうひとつ、フィリピンで動物を飼っている方には、この地での火葬に関する情報は役立つのではないかとも考えました。
調べれば分かります。でも、私自身は、猫がシニアと呼ばれる年齢になっても、最期をどうやって見送るかなんて考えたくなさ過ぎて、全然事前に調べられていなかったんです。
あまり生生しくないように書きますので、さらっと読んで心構えをしてくださるといいな、と思います。
お別れの経緯と火葬サービス探し
うちの猫は15年前にもらってきたフィリピン生まれの雑種の雌猫です。昨年11月に食欲不振で病院に行くまでは、特に大きな病気もせず、毎年のワクチンや健康診断でも問題の無かった健康な子でした。
ですが今年に入ってから、食欲はあるものの運動量が減って寝ている時間がさらに長くなり、トイレを失敗することも増えたため、実は少しずつ覚悟はしていました。(本当になりそうで誰にも言えなかったけど)
亡くなる前日に、猫がトイレ後にそのまま砂の中で寝ようとしたのを覚えています。
そんなことは初めてだったので、驚いて声をかけてちゅーる(猫用おやつ)を差し出したら、まんまと誘い出されて自分でトイレから猫ベッドに移っておやつを食べてくれたので、胸を撫でおろしていたんです。
1日のほとんどを寝て過ごしてはいるものの、同じ日に少し外出して戻った時と、シャワーを浴びて出てきた時もちゃんとお出迎え&頭突きをしに来てくれましたし、動きはゆっくりでしたがいつもと変わりない様子でした。
ところが翌日の朝私が目を覚ましてすぐ、せき込むような音が聞こえたので様子を見ると、はじめて猫ベッドの上で大きい方を失禁してたんです。おしっこ以外の失敗は初めてだったけど、そのブツがやたら立派だったので、おおーなんか立派なのしたやんか!偉い!と褒めようとすると、また咳き込みました。
慌てて喉の奥に詰まっているものがないか見たり、見よう見まねで心臓マッサージしたりしたのですが、そのままあっという間に動かなくなってしまいました。
どこかで覚悟はしていたものの、あまりに急な逝き方に、しばらく呆然としてしまいました。
…動物を飼ってる方にはきつい描写かもしれません。すみません、ここからちゃんと具体的な話に入ります。
そのまま猫をだっこして1時間くらい過ごしながらも、どうにかしなければ、と思いました。
まず私は動物の火葬がどこでできるのかも知らなかったので、人間用の火葬場に頼むべきなのか?と思いながらも、グーグルマップでPet Cremation Service(ペットの火葬サービス)と検索してみました。
すると、セブの自宅から車で30分圏内に、動物専用の火葬サービスが複数出てきたんです。
2つの施設へ、マップに載ってたFBメッセンジャーの連絡先宛で同じメッセージを送りました。でもそのうち返事が返ってきたのはPaws Heaven Pet Cremationのみでした。
セブシティの、JYから左上の山の方にちょっと行った所にあるペット専用の火葬場というか葬儀場です。
返信は早く、ペットを亡くした直後の飼い主に寄り添うような温かい言葉と一緒に、提供しているサービス内容が分かりやすく届いたので、比較することもなくここにお願いすることにしました。
すぐに必要事項の質問が届きました。費用の計算や火葬準備のために聞かれたのは以下の情報です。
- 飼い主の名前と携帯番号、メールアドレス
- ペットの名前と年齢、種類や色
- 死因
- 体重
- 骨壺(Urn)の色希望[グレー/ブルー/レッド/ゴールド/ブラックから選択]
- 参列者の人数
- 生前のペットの顔がわかる写真を数枚データで送信してください
以前日本で人間のお葬式をやった時も思ったのですが、こういう時はプロの方が事務的にサクサク聞いて段取りしてくれると助かりますよね。
火葬までの時間について
このメッセージのやり取り中、実は今すぐ猫を連れて行くべきかどうか、迷っていました。
すぐに火葬場へ向かうほどの心の準備ができておらず、できればあと1日くらいは一緒にいたい…。と思ってしまったからです。
今日中に火葬しない場合、発泡スチロールの箱と保冷剤や氷がたっぷりあれば、暑いフィリピンでも1日くらいなんとかなるんじゃないだろうか、と考えました。
でも葬儀場の方が手際良く予約時間を聞いてきたので、思考停止で答えているうちに当日3時間後の火葬予約を入れてしまいました。
葬儀場までは家からはタクシーで20分かからないくらいの距離だと思われたので、時間ぎりぎりまで、ずっと猫を抱いていました。
結果的に、その日中の火葬にして良かったと思います。
後で知ったことですが、動物の遺体は人間よりも死後硬直が早く、亡くなって2時間後くらいには硬くなりはじめるそうです。
葬儀場ではチャペルルームの祭壇や毛を刈るための台にペットシーツが敷かれていたのを見て、体液等の心配もあることに気づきました。
火葬によってペットの実体が無くなってしまうのも寂しいけれど、愛猫の身体が変容していくのを見るのもつらいです。葬儀場についてから身体が硬くなり始めたのを感じたときに、その日中の火葬にして良かったかもしれないと考えなおしました。
ペット葬儀場のサービス内容と費用
セブのペット葬儀場、Paws Heaven Pet Cremationで私が受けたサービスは以下の通りです。
◆チャペルサービス:受付や処置室の奥に6畳くらいのエアコンのある部屋があり、そこに祭壇が用意されていて、火葬前にペットとの写真撮影やお別れをする時間を設けてくれました。
神父さんがいたりするわけではないですが、静かなBGMや造花や照明で、落ち着いて時間が過ごせるように工夫されていました。
時間は通常は20~30分のようですが、この日は他に利用者がいなかったためもあるのか、火葬前に40分以上ゆっくり時間を取ってくれ、火葬後も灰の状態でのお別れ時間(あと写真撮影タイム?)をくれました。
◆個別火葬=Private Cremation:火葬する釜の前まで行けるわけではありません。処置室のようなところでお別れします。1時間弱から2時間程度(ペットのサイズによる)待てば、骨壺に入った遺灰を持って帰れます。
※骨ではなく灰の状態まで火葬されます。
◆骨壺:火葬後にペットの遺灰を入れるための骨壺(Urn)も火葬料金にセットになっていて、色が選べます。
◆鼻紋と肉球スタンプサービス=Free Nose & Paw Print Ink Stamp:火葬前に、ペットの鼻と肉球にインクをつけて台紙にスタンプを押してくれます。スタンプは事前に渡した画像データや名前と組み合わせて印刷したものを写真立てに入れて火葬後に渡してくれます。
受付とチャペルの間にある処置室(動物病院の診察台みたいなのがある小部屋)で、肉球の綺麗なスタンプをとるために、結構時間をかけて片手の肉球周りの毛をミニハサミでカットしてくれました。鼻や肉球についたインクを拭き取る時も、決して乱雑ではなく丁寧に作業してくださったのがありがたかったです。
◆遺毛のカットサービス=Free Fur Clipping Service:毛の一部を取っておきたいなら刈って小瓶に入れますよ、と言ってくれ、お願いしました。
◆ペットの写真を小さめの写真立て(ライト付き)に入れたものと、大きめのプリントアウト:事前に渡した画像と鼻紋や肉球スタンプを組み合わせた写真を大小に印刷して渡してくれました。
◆火葬証明書=Cremation Certificate
上記が全部含まれて、ペットの体重により8,500ペソからとなっていました。
現金の他、カードやGCashや銀行振込での支払いにも対応していました。
うちの猫の場合、体重がとても軽かったので、少しだけ安くしていただきました。

料金に含まれている無料の骨壺は金属製のシンプルなものですが、有料で陶器のものにしたり、写真立てをアップグレードすることもできます。
記念品(Memorabilia)として遺灰を入れられるキーチェーンやネックレスも販売されていました。

以下のホームページでもより詳しい情報が分かります。(ピックアップサービスや、予定火葬日まで遺体を保管してくれるサービスもあるようです)
チャペルの様子とフィリピンのお葬式での写真撮影習慣について
火葬前に案内されたチャペルルームでは、飼い主や参列者がペットとお別れをすることができます。祭壇の他にソファもあったので、また猫を抱っこしてしばらく一緒に過ごすことができました。
フィリピンはキリスト教国なのでお葬式はキリスト教式が多いのですが、ペットのお葬式もそんなスタイルでした。
このお花で綺麗に飾られた祭壇(生花がバカ高い国なんで造花ですが)を見たとき、なんか思ってたよりずっと手厚く弔ってもらえてる気がして、ありがたかったです。

葬儀場のお兄さんは、「30分ほど準備してくるから、ここでゆっくり過ごして。写真も好きに撮ってね」と言ってくれました。
そう、フィリピンって、死んだ人の写真を撮るっていうことを普通にするんですよね…。
私はフィリピンに移住して15年以上のうち1度だけ(人間の)お葬式に参列したことがあるのですが、参列者に亡くなった方の写真を撮る人達がいたことに、ものすごく衝撃を受けました。
興味本位で撮っているという感じではなく、遺体に寄り添ってスマホでセルフィーで、最後の一枚、ハイチーズ、みたいな感じです。
まあ動物ならアリですけど、人間はナシやわあ…と思いました。私が死んだら、顔色の悪い死んだ状態で肩を寄せられてスマホで自撮りしていただくのは、申し訳ないですけど勘弁してもらいたいと思います。※参列可能性のある方、よろしくね
…話が飛びましたが、ペットを亡くした私を心配してくれるだろう人たちに報告するために、私も愛猫や祭壇の写真を撮りました。
また、葬儀場のお兄さんが丁寧にとってくれたNose & Paw Stampはこちらです。

LEDライト付きの写真立てに入れて渡してくれました。
火葬の際には、お気に入りの毛布や小さめの(燃えやすそうな)おもちゃ、ちゅーるなどを一緒に燃やしてもらうこともできました。
かかった時間は1時間くらいだったでしょうか。
火葬場の釜の前までは行けないと言われたのは残念でしたが、フィリピンの決してお金がかかっていそうな設備ではないため、実際に見てしまうと(日本の人間用の火葬場に比べて)地味な焼却炉のように見えてしまって悲しくなると思ったのでそれで良いと思います。
セブには人間の火葬場兼葬儀場で立派なところもありますが、そういうところに比べるとほんとに簡素な建物です。

この家の中に受付と処置室とチャペルルームがあり、裏手に焼却炉というか釜があるようです。
火葬後は、遺灰をいれた骨壺を手渡してくれて、またチャペルルームで時間をくれました。
チャペルルームには、火葬証明書や写真や遺毛を入れた小瓶を、明らかに写真撮影用という感じでセッティングしてくれていまして(笑)、何枚か撮りました。

日本のペット火葬サービスやフィリピンの他のサービスがどんな感じかは知らないのですが、フィリピン・セブでこんなにちゃんとしてくれるとは思ってなかったので、ここにお願いして良かったです。
それから私、日本で一度だけキリスト教式のお葬式(人間の)に参列した時にも思ったのですが、キリスト教の場合は「神様の元に、天国=良いところに行くのを送り出す」みたいな考えがあるので、しんみりしすぎなくて、どこか華やかで綺麗なのがいいですよね。
今回も、見送る側にきれいな天国に行くイメージを持たせてくれたので、この葬儀サービスにはとても感謝しています。
後悔したこと(物理的に)
ペットを亡くした後の後悔はいろいろあるけれど、ダラダラ書きたくもないので、ここでは葬儀サービス利用時の具体的な後悔を書きます。
葬儀場に行く前にペットの画像を数枚求められてメッセンジャーで送ったのですが、ちゃんと考えて選ぶ余裕がなく、画像のチョイスを間違えました。
あと、葬儀サービス自体にはものすごく感謝してます。でも、作ってくれた画像のデザインが、めっちゃ申し訳ないんですけど、ダサい…!点が残念でした。
これ見てください。

なんか猫も好戦的な瞬間だし(私に飛びつこうとしてる&イカ耳ぎみなのを選んでしまった)、その天使の羽、イメージは分かるんだけど、いかにも死んでます!って感じじゃないですか。まあ死んでるんですけど。
もう1枚の写真の方は、リラックスして私に撫でられてる時の写真で、私が好きな写真ではあるのですが、目を瞑っててかつ白黒なので遺体みたいに見えないことも無いのが失敗しました。

その手どうなってんの?っていつも思ってました
自宅に戻ってから、部屋に飾ったこの2つの写真を見る度に、うーん…となったので、火葬から2週間くらい経ってから近所の写真屋さんにお気に入りの猫写真を持って行き、改めて部屋に飾る写真を数枚印刷したんです。

富士フィルムの写真屋さん@ITパークセントラルブロックアヤラモール
これはやって良かったです!

スキャナーで取り込んだ鼻紋と肉球スタンプ、好きな画像を組み合わせた画像データを写真屋さんにUSBで持って行き、葬儀場でもらったLEDライト付きの写真立てに合うサイズ(4R)をプリントしてもらったのですが、6枚でたった72ペソで、印刷のクオリティも良く、満足しました。
写真立て以外にも目につくところに何種類かおいて、ことあるごとに見ています。

まとめ
私はこれまでのフィリピン生活のほとんどを彼女と過ごしていたので、喪失感は大きかったです。
何をするにも猫がいる前提で生活してたんだなということを実感しました。
亡くした直後は猫のいない家にいたくなくてやたら外出し、夜も帰宅せず似た野良猫を探してうろうろしたり(これフィリピンでやるのめっちゃ危ない)してしまいました。
でも、いくら柄が似ていても、別の猫とはっきりわかってしまい、あの子に会いたい、と思い知らされてしまうんですね。

近所の地域猫
それから1ヶ月くらいはなかなかちゃんと自炊することができませんでした。
以前は、私が自分用の食事を料理し終わって食卓に並べると、いつも猫が「あ、準備できた?じゃあ食べよか」みたいな感じで自分のエサ皿に向かい、一緒のタイミングでご飯を食べてくれてたんですよね。
別に私のご飯をねだるわけでも無いし、カップラーメンやお菓子の時はこんな行動はしませんでした。私がちゃんと自炊した時だけ、視界に入る位置で一緒にご飯を食べてくれていました。
それが無くなって、きちんと料理する気が起きなくなったのは意外でした。(でも外食はできてたので、全然痩せてません!)
ここ最近、また料理を楽しんでできるようになってきましたし、後悔ばかり考えて情緒不安定なことも減ってきたので、やっとこうして報告することができました。
また会いたいとは今でも思うけど、虹の橋で待っててくれてなくていいから、とっとと子猫に生まれ変わって、どこかでまた元気に遊んでてほしいな、と思います。

無印の枕カバーの梱包紐が大好きでした
辛気臭い話でしたが、ここまで読んでくれてありがとうございました!
フィリピンで動物を飼っている方、大事な相棒を亡くしたばかりの方に参考になる点があればと思います。


コメント
猫ちゃん、あれ以来元気に暮らしてるのかと思ってました。つらいですね。まだまだ寂しくてたまらないかと思います。そんな中、ご報告と貴重な記事をシェアしてくださってありがとうございます。
私も日本で5匹の猫とお別れしたのですが、火葬サービスはここまで至れり尽くせりではなかったです(お値段も2倍以上でしたし…もちろん、こちらの心情に寄り添ってくれてちゃんとしたものでしたが) 。そして土葬の国でペットの火葬サービスがあること自体驚きです。
私は今、猫たちとの帰国に向けて準備中です。いろいろややこしいですが、猫たちに与えるストレスを考えると申し訳なさでいっぱいですが、がんばります。
辛い時はご自分を甘やかしてお過ごしくださいね。
akaneさん、ありがとうございます。
akaneさんには報告しなきゃと思っていたのですが、猫を飼う者として辛い気持ちにさせてしまうとも思ってたので記事を見て声かけてくれて、分かってくださって嬉しいです。
ほんとに丁寧に弔ってもらえました。久しぶりにフィリピンで、プロの仕事を見せてもらいました!
akaneさん、日本に帰っちゃうんですか…寂しいです。
猫連れ帰国、猫ちゃんたちも準備する人間も大変そうですよね。
でも私、寒い日本で猫が自分で暖をとってくれるのとか、こたつを満喫するのを見るのが夢だったので、それが経験できるのはちょっとうらやましい(笑)
その未来のために、ご準備頑張ってくださいね!
私も自分をいたわりながらまだまだセブ生活を楽しみます。