映画鑑賞料金の値上がりと映画「28年後」感想

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先日、今年一番楽しみにしていた映画「28年後(28 Years Later)」が日本より少しだけ早く公開されたので、観に行ってきました!

その時に気付いたフィリピンの映画鑑賞料金の値上がりや、映画の感想等について書きたいと思います。

フィリピンの映画鑑賞料金について(2012年~2025年の変化)

今回行ったのは、自宅最寄りのITパークにあるAyala Malls Central Bloc内の映画館です。
ここはシネマが4つあるのですが、そのうち1つのシネマ1が少し良い席(リクライナー椅子)で他3つのシネマよりも鑑賞料金が高いです。

Ayala Malls Central Bloc Cinema1 Recliner chair

400ペソのシネマ1の大きなリクライナー椅子

Ayala Malls Central Bloc Cinema1 Recliner chair

フットレストも伸ばせます

私が観た「28年後」はシネマ1での上映のみだったのですが、料金は400ペソ(約1,060円)でした。

あれ、ちょっと前までシネマ1でも300ペソ台だったよね?と思って調べてみたら、フィリピンの映画鑑賞料金がじわじわと値上がりしていることに気付きました。

私が使っている家計簿アプリには2012年からの記録があるので、ここ13年間のフィリピン・セブでの映画鑑賞料金の推移を書いていきますね。
※フィリピンでは映画の鑑賞料金は日本のように統一されておらず、地域や映画館、映画によって変動します。

2012年

  • 180ペソ
  • 175ペソ
  • 400ペソ(IMAXシアター)
  • 170ペソ

2013年

  • 200ペソ(3D映画)
  • 400ペソ(IMAXシアター)
  • 180ペソ

2014年

  • 185ペソ
  • 400ペソ(IMAXシアター)
  • 210ペソ
  • 190ペソ

2015年

  • 200ペソ
  • 200ペソ
  • 200ペソ
  • 450ペソ(IMAXシアター)
  • 210ペソ
  • 210ペソ

2016年

  • 200ペソ
  • 450ペソ(IMAXシアター)
  • 205ペソ
  • 220ペソ
  • 210ペソ
  • 220ペソ

2017年

  • 450ペソ(IMAXシアター)
  • 210ペソ
  • 370ペソ(ロビンソンギャラリアの良い席の映画館)
  • 230ペソ(アヤラセンター映画館)
  • 450ペソ(IMAXシアター)

2018年

  • 230ペソ
  • 390ペソ(ロビンソンギャラリアの良い席の映画館)

2019年

  • 240ペソ
  • 450ペソ(IMAXシアター)
  • 250ペソ

2020年

  • 350ペソ(セントラルブロックの良い席の映画館)

 ~コロナのため映画館閉鎖~

2023年

  • 690ペソ(IMAXシアター・ナゲットと水付鑑賞券)
  • 380ペソ(セントラルブロックの良い席の映画館)
  • 390ペソ(セントラルブロックの良い席の映画館)
  • 290ペソ(セントラルブロックの普通の映画館)

2024年

  • 390ペソ(セントラルブロックの良い席の映画館)
  • 290ペソ(セントラルブロックの普通の映画館)

2025年

  • 300ペソ(セントラルブロックの普通の映画館)
  • 200ペソ(セントラルブロックの普通の映画館で映画祭作品の特別鑑賞料金)
  • 400ペソ(セントラルブロックの良い席の映画館)

いやあ、2012年に比べると、今は倍近くになってました…!

セブに移住した当初の2010年頃は、映画1本160ペソ程度→300円ちょっとだったので、レンタルするくらいの感覚で気軽に映画館に行けたのですが、今は円安もあって1本千円近くかかるので、失敗したくない、と思うようになりました。

2025年6月3週目にセントラルブロックでやってた映画のスケジュール&料金はこちらです。

Ayala Malls Central Bloc Cinema Schedule上映スケジュール

良い席のシネマ1が400ペソ(約1,060円)、それ以外の普通のシネマ2~4が300ペソ(約790円)ですね。

まあ日本に比べたらまだまだ安いんでしょうけど、千円払って面白くないと悔しいので、微妙そうな映画は配信で見よう、と思うようになりました。

Ayala Malls Central Bloc Cinema Schedule for upcoming movies

もうすぐ公開の、配信でなら観てもいいけど映画館で観るほどではない映画群

ちなみに、フィリピンでは英語音声の映画には字幕はつきませんが、フィリピンの映画館でも日本の映画(アニメ映画やアニメ原作の実写化映画が多め)を上映することがあり、そういう映画なら日本語音声+英語字幕で楽しめるので、日本で見るよりお得感が大きいと思います。

今回行った映画館では、2025年8月公開予定の鬼滅の刃の新作・無限城編の案内が貼られていました。

Ayala Malls Central Bloc Cinema1 Recliner chair 鬼滅の刃 無限城編 映画のフィリピン公開8月20日

私は観たことないです

映画「28年後(28 Years Later)」の感想 ※ネタバレあり

この映画はですね、私、ものすごく楽しみにしてたんですよ。
元になったのは、20年以上前に作られた「28日後(28 Days Later)」というイギリス映画です。
これがすごく良くて、一応ジャンルとしてはゾンビもの(正確には感染者もの)なのですが、アメリカのバカみたいなゾンビ映画(それも好きだけど笑)とは違って、

  • 映像や音楽がそこはかとなく綺麗でお洒落&かっこよかった(監督と脚本はイギリス人)
  • ウイルス感染のきっかけとなった団体と、終盤の敵役以外の登場人物は基本みんな善人なのが良い。途中でロードムービーみたいになる
  • それまでの映画のゾンビはノロノロふらふら歩いてるだけだったけど、この映画ではゾンビではなくウイルス感染した人間が襲ってくるので、フルパワーで猛ダッシュしてくるのがめっちゃ怖かった
  • なのにラストがすごく爽やかで、鑑賞後の後味が良かった

なんか独特の良さがあるんですよね。他のゾンビ映画とはだいぶ違います。
「28日後」を観た人にしか伝わらないと思いますが、人っ子ひとりいなくなったコロナのロックダウン中のフィリピン・セブITパークで、コンビニの袋を下げて一人で「28日後ごっこ」をしたくらいには、好きです。

シリーズ2作目の「28週後」はそれなりに売れたようですが、登場人物の悪意が強調されたり、正義すぎるアメリカ人が出ていて普通のゾンビ映画みが増しているので、私はそんなに好きではありません。

そして満を持して第三弾の「28年後」が、フィリピンでは2025年6月18日に、日本では6月20日に公開されました。
しかもシリーズ1作目「28日後」と同じ監督 & 脚本家なので、1作目のファンの期待は高かったと思います。

この「28年後」はここから改めて3部作となるらしく、来年には2作目が公開予定です。
先週のうちにアマプラで「28日後」を再鑑賞して予習し、フィリピンの公開初日に張り切って観に行きました。
シネマ1(400ペソの良い席の方)は席の間隔が広いので座席数はあまり多くないのですが、満席では無かったけどほどほどに入っていました。

Ayala Malls Central Bloc Cinema1の座席表

ところが、観てみた感想は「思ってたのとだいぶ違った…」です。箇条書きにしますと、

  • 音楽で遊びすぎ。なんか有名な人が音楽を担当したようですが、特に前半はちょっとうるさかった。今の子はおしゃれに感じるのかも。
  • 主役の男の子やそのほかの俳優はみんな良かった
  • 前作「28日後」「28週後」の復習は別にしなくても問題ない
  • ゾンビ映画らしい怖さやグロさやおいかけっこはかなり控えめ(私基準で)
  • 映像が綺麗なシーンは結構あった
  • 一本の映画の中で、ゾンビもの→隔絶された村での原始的生活の描写と男の子の成長物語→ゾンビもの→家族もの&宗教的&幻想的→B級バカ映画、とジャンルがあわただしく移り変わる感じ。忙しかったけどずっと集中しては観れた
  • 途中で死や愛について考えさせられるなんか哲学的な展開になり、幻想的なシーンもあってアバター見てるみたいな気分になった
  • 一作目の音楽が流れた時はちょっと嬉しかった
  • お母さん!お父さん!みたいな気持ちで泣けた
  • と思ったらラストで頭おかしい集団が出てきて突然B級映画感が漂ったけど、なぜかこれによって次回作への期待が高まった

特に最後の、こういうディストピアものによくある「極限の環境に適応したヒャッハーな人達」が、主人公の男の子と共闘?するシーンは笑いました。私大好物かもしれません。

作中では感染者達の進化についても軽く説明されますが、それに関しては「ふうん、で?」って感じでした。次作以降に面白く展開していくのかもしれません。
シリーズ1作目の「28日後」ほどの名作感はないけれど、2025年から始まる新たな3部作の一本目としては、まあアリだと思います。

「28日後」と同じ系統・レベルを期待するとガッカリしますし、このシリーズに興味のない人が「28年後」1本のみを観ても面白いとはならないかもしれません。

でも、いろんなジャンルを横断しながらとりあえず楽しませてくれましたし、2作目がどっち方向に転がっていくのかが気になった私は、2作目も映画館で観ようと思います!

お好きな方がいれば(いるのかな?)、ぜひ観に行ってみてください。

 

 

 

 

コメント

  1. Hamrey より:

    セブキッチンさん、こんばんは。

     ワイの記憶では36年前(1989年)の値段は10㌷(約100円)程度だったと思います・・・ (指定席は無し・コロン通りの映画館)子供料金の設定は無し…

     ただ、偶然にも日本未公開の“ブラックレイン”(マイケル・ダグラス・高倉健・松田優作)でしたので、大阪ロケ分は日本語で観る事が出来ました・・・ (嫁と6歳の娘はワカラナイだろうが…)
     それでも、ガッツ石松氏のセリフ(栃木訛り)には笑いが起きていたのは、日本未公開映画を早く観賞しようとの方がいたと思います・・・

    • Cebu Kitchen Cebu Kitchen より:

      10ペソ!!
      しかも当時10ペソ=100円だったんですか?
      ここ数年円安だ~と騒いでたのに、そんなにも円が安い、というかフィリピンペソが強い?時があったんですね。
      Hamreyさん、貴重な情報ありがとうございます。
      ブラックレインって観たことないんですが、当時のフィリピン人観客に、日本が誇る男前・高倉健&松田優作とガッツ石松がどう受けとめられていたのかとても興味深いです。

    • Cebu Kitchen Cebu Kitchen より:

      検索してみたら、今年リマスター版が公開されたみたいですね。
      https://youtu.be/-27htLYkw0Q?si=b8z9ZNXrPua0r9ts
      高倉健って若いころから渋いんですね…!

  2. JUN より:

    セブキッチンさん、こんばんわ。私も 28日後、28週後の両作品共、観ています。しかし、映画のイントロ部分のイメージ以外は、あまり覚えていません。ゾンビ映画の特にゾンビコメディー映画 ( 洋画 ) は、ほとんど観ています。28日後は、私の好きな 『 ショーン・オブ・ザ・デッド 』と設定が、似ていると感じています ( 私個人の感想です ) 。昔の事なので、記憶が、あいまいですが、2005年、2006年頃は、映画館の普通席が、50ペソ位、VIP席が、80ペソ位だった様な気がします。映画館は、ガイサノ・カントリーモールもしくは、アヤラモールだった様な気がしますが、はっきり覚えていません。しかし、今は、300ペソ、400ペソですか、それは、随分と値上がりしましたネ。いつも、貴重な情報、ありがとうございます。

    • Cebu Kitchen Cebu Kitchen より:

      JUNさん、こんにちは。28日後に似てるなら、「ショーン・オブ・ザ・デッド」観てみたいです!今はアマプラで「ゾンビランド」を観はじめて、これ面白そうと思ったところです。
      セブの映画館、20年前には100ペソ切ってたのですねえ。
      そうそう、昔はガイサノカントリーモールの映画館はもっと盛況だった気がしますが最近はすたれた雰囲気がかなりありますよね。
      今日本で上映中の「国宝」がかなり評判良いらしく、それなら400ペソ出してもいいので映画館で観たいなあと思っています。フィリピンで公開してくれるといいなあ…!(現時点では未定っぽいです)

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