私は韓国料理の中では、スンドゥブチゲ(豆腐とあさりの辛いスープ)がかなり好きです。
私の住むフィリピン・セブには韓国料理レストランはたくさんあり、どこでもスンドゥブチゲはたいてい美味しいのですが、韓国料理屋さんって一人で行きにくいんですよね…。
コロナ前は仕事帰りに友達や仕事関係の人と韓国料理を食べに行く機会もありましたが、ここ数年はすっかりそんな機会も減り、家で美味しいスンドゥブが作れたらなあ、と思っていました。
まずあさり自体は日本食材店の町屋マートで買えることはあります。

町屋マートの冷凍あさり1キロ362ペソ
ですが冷凍なので加熱した時に殻が割れやすく、実のサイズも小さくていまいち美味しい貝の味が出ないなあ、と思っていました。
ある時、町屋マートで定期的に買っている冷凍ミニホタテなら、同じ貝なので良い感じになるのでは…?と思いつきました。
またスープの味も、いろんなレシピを試しては「なんかまとまりのない味」と思うことが多かったのですが、先日やっと納得のいくものができたので、紹介したいと思います!
ミニホタテのスンドゥブチゲの材料とダシダについて
今回あさり代わりに使うミニホタテですが、私はいつも町屋マートで買っています。

冷凍ミニホタテ 500g 232ペソ
冷凍ミニホタテはランダースでも売られていて、数回買ったことがありますが、町屋マートで買うもののほうが実が大きくて美味しいと思いました。

ランダースの冷凍ミニホタテ 1kg 365.75ペソ
以前食べ比べた時に撮った写真がこちらです。

左が町屋マートで買ったもの、右がランダースで買ったもの。
豚バラは以前にも紹介した、Pearl Meat Shopの「サムギョプサルのシャブシャブスライス(薄切りにしたもの)」です。
セブには韓国食材店もいろいろあるのですが、ダシダ(牛ダシの素)はKorena Martで、唐辛子粉はランダース近くのAssi Martで買いました。
キムチやスンドゥブ用のお豆腐、コチュジャンは普通のスーパー(大きめのところ)でも買えます。
このダシダ、オーソドックスな牛だけでなく、イワシがプラスされています。

イワシプラスのダシダ 100g 120ペソ
実はミニホタテでスンドゥブを作ろうと思い立ってKoreana Mart(町屋マートの向かいにある韓国食材店)に行ったとき、数種類のダシダがあってどれを選べばいいか迷いました。
フィリピン人の店員さんは商品を知らないことが多いので、勇気を出して料理しそうな韓国人のお客さんに声をかけたんです。
「韓国語読めないんですが、これもダシダでしょうか?スンドゥブにしたいけど、普通のやつの方がいいですか?」のようなことを聞くと「肉で作る?シーフードで作る?」と聞かれたので「シーフードです!」というと、「じゃあこっちのイワシ入りのダシダの方がいいよ!」とお勧めしてくれました。
スンドゥブの他に、これでかきたま汁を作ったのですが、いつもの鶏ガラスープの素よりも好みの味になったので、買ってよかった調味料です!
ドレッシングに少量入れても美味しかったし、これからいろんな使い方を試していきたい調味料です。
また、調味料として唐辛子粉(韓国のものは見ためより辛くない)はあったほうが美味しいです。
それから、レシピは醤油を使うもの、たらこ(セブでは高い!)を使うものなどいろいろ見たり試したりしましたが、韓国の「アミの塩辛」の代わりにナンプラー(フィリピンの魚醤ならパティス)を使う、というのを試したところ、スープの味に深みが出てすごく美味しくなったので、お勧めです!
ミニホタテのスンドゥブチゲ 作り方
<ミニホタテのスンドゥブチゲ 材料 2人分>
- 豚バラ肉 80g
- 玉ねぎ 小さめ1/2個
- 白菜キムチ 60g
- 冷凍ミニホタテ 冷凍状態で150g(解凍後120gくらい)
- スンドゥブ豆腐=Korean Taho 200g(画像のチューブタイプの半分)
- 葱 1~2本
- にんにく 2かけ
- 唐辛子粉(韓国のもの) 大さじ1~1.5
※大さじ1だとあまり辛くないです - サラダ油 大さじ1
- 酒 大さじ1
- みりん 大さじ1
- コチュジャン 小さじ1
- 水 250ml
- ダシダイワシ味 小さじ1
- ナンプラー 小さじ1
- 卵 2個
- すりごま、ごま油 少々
※仕上げ用、なくてもOK
①冷凍ミニホタテ150gは海水くらいの水につけて常温においておきます。
②フライパンに豚バラ肉80gとキムチ60gを小さめに切って入れ、玉ねぎも少し厚めの千切りにしていれます。火はまだつけません。

私はキムチも豚バラも、フライパンの上でキッチンばさみで小さく切って入れました。
③そこへ、調味料を入れてもみこみます。
調味料は、唐辛子粉とサラダ油と酒とみりんが各大さじ1、コチュジャンは小さじ1、それににんにく2かけをおろしたものです。手でしっかり揉みこんだら、そのまま10分置いておきます。
④10分たったらフライパンに火を点け、中弱火で3分ほど、焦げないように混ぜながら炒めます。
3分経って上の画像より玉ねぎがしんなりしてきたら(赤いので肉の色ではわからない)、水250mlとダシダ小さじ1を加えて火を強くし、3分ほどぐつぐつ煮立たせます。
⑤そこへ、スンドゥブ豆腐(Korean Taho)をスプーンで加えます。
セブで買えるものは大体400gのチューブ入りが多いので、包丁で半分に切ってから、半分になったチューブに直接スプーンを入れて、200gを5回くらいにわけて大きめにすくってスープに入れていきます。
このころには①のミニホタテもそろそろ解凍されているので、キッチンペーパーなどで水気をしっかり切ってから散らし入れます。
また、ネギ1本も5ミリほどの小口切りにして加えます。
また中弱火くらいで3~4分煮ます。
⑥ここで味見をして、ナンプラー小さじ1/2~小さじ1を好みの塩加減になるように調整しながら加えます。
辛みが足りない場合はここで唐辛子粉を追加してもいいです。
⑦最後に卵を割り入れますが、私は白身にはしっかり火を通したいので、まずスープ用の器に白身だけを出し、それをフライパンに入れて蓋をして1分加熱して白身が固まってから、黄身を落として軽く火を通してから器に盛ります。
お好みでネギの千切り、すりごま、ごま油などを少しかけて、完成です!
最初に唐辛子粉や油で下味をつけて揉みこんで置いておくことと、ナンプラーを追加するだけで、全体の味が1つにまとまった美味しいスンドゥブチゲになりました!
意外と洗い物もあまり出ませんし、結構簡単にできるのでぜひ作ってみてください。
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