前回、うずら卵を買ったら24個入りと大容量だったので、せっせと消費した話を書きました。
八宝菜と麻薬たまごに使った後は、フィリピンのおやつ、クエッククエックを作りました。
クエッククエック(Kwek-Kwek)とは、うずら卵に味付きの衣をつけて揚げ、酸味のあるソースを付けて食べる屋台スナックです。
実は私はこれまで食べたことが無く、でもうずら卵は好きなので、いつも路上でクエッククエックの屋台を見かける度に「食べてみたいなあ」と気になっていたんです。
あと名前がかわいいですよね。クエッ(ク)クエッ(ク)、と何かの鳴きまねのように発音します。
セブアノ?タガログ語?にはたまに音の響きが面白い単語があり、私は他にドゥハ(2つ)やデレチョ(まっすぐ)なんかの単語も好きです。
フィリピンの屋台とおじさんについて
フィリピンでは、一部の観光地化された屋台村「スグボメルカド(ITパーク内)」などではない、路上でやっているような屋台の場合、炎天下で放置された材料を使っていたり、ハエがとまっていたりと衛生面が気になることがあります。
私はフィリピン移住後数年のうちに何度かローカル食を試してお腹を壊してから、そういう本気でローカルな屋台はあまり試す勇気が出ません。
※スグボメルカドなら全然OK
でも、クエッククエックやバナナキューの屋台は特に美味しそうなので、つい気になって見ていました。
そしてそういう時によく思うのが、フィリピンのおじさんは自由だな…ということです。
フィリピンの男性って、若い方も年配の方も、甘い物やおやつ的なものを堂々と買い食いしてますよね。
日本では、特に年配の男の人ってあんまりそういうことしない気がするんです。
私の父が生きていた時、喫茶店に一緒に行くと、かなりの頻度で「〇〇、アイス食べたくないか?」「パフェ食べへんか?」とよく父から聞かれました。
最初は喜んで食べてましたが、父は絶対に自分の分も一緒に注文するので、途中で「本当は父が食べたいけど、人前で一人でアイスやパフェを食べるのが恥ずかしいから、娘に付き合ってあげてるテイを装いたい」ということに気付きました(笑)
若い方はそんなことは無さそうですが、父だけではなく甘い物が好きなのに我慢してる日本のおじさんは意外と多いのでは…?と思います。
父を含め、そういうカッコつけは嫌いではないです。
でも、甘いおやつを路上で嬉しそうに食べているフィリピンのおじさん達を見ると、「お父さんがもし私と一緒にフィリピンに来ていたら、路上で堂々と1人で甘いものを食べたりしたのかなあ」と思い、「そういう気楽さを身につけられたらまた違った人生を楽しめたかもしれない」と少ししんみりします。
ちなみに、フィリピンのおじさんを観察していると、「路上で、わざわざTシャツをまくって太ったお腹だけをペロンと露出している人」をやたら見ます。
これに関しては、なんで…?としか思わず、父のそんな姿は見たくないし、なんでフィリピンのおじさんがそんなことをするのか、ひょっとしてお腹が出ているのが自慢なのか…、もしかして性的アピールのつもりなのか…?と謎に思うばかりです。
あれの意味を知っている人がいれば、教えてください…!
クエッククエックのレシピ
さて、屋台スナックのクエッククエック、私は本物を食べたことが無いので実際どれくらいの再現度なのかはわかりませんが、一応今回作ったレシピを紹介しますね。
複数のフィリピン人によるクエッククエックレシピを探し、美味しそうと思った要素を組み合わせて作りました。
<クエッククエック=揚げうずら卵 材料 うずら卵10個分>
- うずら卵 10個
※ゆでたもの - コーンスターチ 大さじ2
- 薄力粉=Cake Flour 55g
- ベーキングパウダー 小さじ1/3
- マジックサラップ(フィリピンのうま味調味料) 小さじ1/2
- 胡椒 少々
- 水 80ml
- 食用色素 赤1滴と黄色2滴
~すっぱい野菜ソース~
- 酢 大さじ2
- マジックサラップ 2つまみ
- 砂糖 2つまみ
- 胡瓜 3cm
- 紫玉ねぎ 小1/5
- 胡椒 少々
- 赤唐辛子 少々
①衣を作ります。薄力粉55g(計量カップの100ml目盛りくらい)をボウルに入れ、ベーキングパウダー小さじ1/3とマジックサラップ小さじ1/2と胡椒少々を入れて混ぜてから、水80mlを加えてまた混ぜます。
②この衣に、明るいオレンジ色を付けます。
本来は、フィリピンではメジャーなアナトーパウダーというベニノキ種子の色素を使って色を付けるようですが、わざわざ買うのも何なので、うちにあった食用色素(Food Coloring)の赤と黄色を混ぜて使うことにしました。
これまで、スーパーのスパイス売り場でこれ↓を見る度「すごい色の粉やな、何に使うんやろ…」と思っていましたが、クエッククエックだったんですね…!
上の衣に、食用色素赤色1滴と黄色2滴をたらしたところがこちらです。
屋台のものはもっとどぎついオレンジ色なのですが、日本人らしく(?)ちょっと控えめにしました。
③熱湯で2分ゆでて殻をむいたうずら卵にコーンスターチ大さじ2をまぶしてから、②の色付き衣に入れ、スプーンなどで転がしてまんべんなく衣をつけます。
温めた揚げ油でこんがりするまで揚げます。
④揚げている間に酸っぱいソースを作ります。
胡瓜と紫玉ねぎをみじん切りにし、そこにお酢大さじ2、マジックサラップと砂糖2つまみずつ、胡椒と輪切り唐辛子少々を入れて混ぜるだけなので、すぐにできます。
こうやって揚がったクエッククエックを酸っぱいソースにつけて食べると良く合いました!
私にとってはとても食べやすく満足したのですが、なんとなく屋台のクエッククエックならもっと衣の味が濃いのでは、という気はします(食べたことないので想像ですが)。
野菜入りのお酢ディップが結構さっぱりさせてくれるので、衣にはもう少しマジックサラップを追加したり、醤油やカレー粉を追加したりして味を濃くしても美味しくなりそうでした。
また今度、大容量のうずら卵を買うはめになったら、味濃いバージョンのアレンジも試してみたいと思っています!
コメント